犬の学習能力は睡眠中に見る夢と深く結びついている!

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愛犬は起きているときに常に何かを学習していますが、その学習したことを睡眠中の夢の中でもう一度、学習し直すことで複雑だった情報を整理して疲れた脳と身体の回復を図っています。この記事では、犬の睡眠中の学習についての話になります。

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犬の睡眠と学習能力の関係

犬は人間よりも夢を見ている時間が長く眠りが浅いのですが、その夢見時間こそが犬の学習時間なのです。しかしながら、犬が夢を見ているというのは科学的には証明されていないという説もありますが、人間の脳の構造と犬の脳の構造が似ていることや『レム睡眠』『ノンレム睡眠』が犬にもあることはすでに分かっていることから、『犬も夢を見ている可能性が高い』という話が前提になります。

犬の睡眠にもレム睡眠とノンレム睡眠がある

犬も人間と同じように『レム睡眠』『ノンレム睡眠』を繰り返しています。レム睡眠中の脳は覚醒に近い状態で眼球が動いたり、足やしっぽが動いたり寝言を言ったりすることがありまが、その睡眠中の夢の中では色々と学習をしていると考えられています。

『レム睡眠』浅い眠りの時:体は休まっていても脳が起きている状態。夢を見るときはこの睡眠時間帯が多い。眠りが浅い『レム睡眠』は、脳の活動が覚醒時と似て活発な状態。
『ノンレム睡眠』深い眠りの時:体も脳も眠っている状態。
深い眠りの『ノンレム睡眠』は脳の活動は覚醒時と大きく異なり大きな波形を示す(振幅が大きく、波長が長い)

人間の場合は睡眠時間全体の約75%は深い眠りの『ノンレム睡眠』に対し、浅い眠り『レム睡眠』は約25%と言われていますが、犬については人間の場合とは真逆に近く、浅い眠り『レム睡眠』が80%に対して、深い眠り『ノンレム睡眠』は20%しかないと言われています。この浅い眠り『レム睡眠』が犬の学習に大きく関係しています。

では、なぜ犬は浅い眠りの時間が多いのでしょうか?

犬は外敵から身を守るために必要だった

愛犬は人間と一緒に暮らすようになった現在では、昼間から寝てばかりでチョット心配なこともあったりしますが、もともと犬は昼間は寝ている動物だったのです。

何故なら、犬は夜行性で夜は狩りに専念をすため昼間は睡眠をとる習性が残っているからなんですね。しかしながら、自然界では敵が多いため、浅い眠り『レム睡眠』の状態で敵からの襲撃に備えているため、すぐに動き出せる(逃げられる)ようにリスク回避がとても重要だったのです。

さらに、いつも獲物にありつけるとは限らないので、神経を張り詰め、走り回り獲物と格闘するために要するエネルギーが必要になるので、そのためには、体力温存の必要があり昼間はもとより、いつでもこまめに寝られるようになったのですが、その眠りは常に浅い必要があったのです。

そのため僅かな物音やチョットした刺激にも敏感に反応し、すぐに目を覚ましてしまいます。

その浅い眠り『レム睡眠』の夢の中ではどんなことを学習しているのでしょうか?

犬は睡眠中の夢の中で色々な経験を学習している

愛犬は日常体験する散歩で楽しかったことや怖かったこと、飼い主さんとの色々な遊び、ご飯やおやつで美味しかったことなどを夢の中で復習し、頭の中の記憶を整理しています。

『レム睡眠』中は、夢を見ることが多く、愛犬がその日に経験したことを復習し学習しています。そして、記憶の整理や強化をすることで、再体験をし愛犬にとって大切な情報を夢の中で定着させていると考えられます。

また、愛犬は飼い主さんと楽しく過ごした時間、美味しいごはん、おやつをもらったポジティブな体験を夢の中で効率よく脳に刻むことで、日々の成長の糧としていくと考えれています。

例えば、散歩中に出会った犬や飼い主さんと遊んだこと、おやつを貰ったこと、ちょっと危険を感じたことなどを夢の中で復習をし、色々な情報を整理することで翌日以降の散歩や遊びに生かしているのではないでしょうか。どんな夢を見ているのかは本人(愛犬)に聞いてみるしかありませんが、当然答えは返ってきません。

そこで、愛犬が夢を見ているときの動きから想像してみると

◆足をばたつかせる …… 散歩などで走り回っている様子を思い浮かべ追加体験をしている
◆しっぽを振る …… 楽しい夢、飼い主さんの夢を見て返事をしている可能性があります
◆瞼の下で眼球が動く …… 脳の活発な活動に伴う『急速眼球運動』で夢を見ている可能性が高い
◆呼吸が不規則になる …… 何かに対して興奮し夢を見ている可能性が高い
◆吠えるような仕草を見せる …… 寝言の一種で何かをしゃべろうとしている可能性がありますが上手くいかない
◆口をパクパクさせる …… 美味しいものを食べている、又は何かを食べているか遊んでいる
◆何かをつぶやいている …… 寝言で楽しかったことや怖かったことを思い出しているのかもしれない

などがありますが愛犬が寝ているときの様々な行動はいずれも無意識のうちに行われるものです。人間と少し違うのが人間は視覚から得た情報が夢と結びつきやすいのに対して、犬の場合は嗅覚や聴覚が優れているので匂いや音などの情報が印象深く残るので、夢に見る内容も匂いや音情報と結びついていることが多いかもしれません。

その嗅覚で大好きな飼い主さんの優しい匂いを嗅いだり、友達と遊んだ時の匂いや音、車や風の匂いや音などの記憶をもとに夢を見ていると考えられます。出来れば、愛犬の睡眠中は学習の邪魔にならないよう静かに見守ってあげたいですね。

一方の『ノンレム睡眠』は、脳の活動量が抑えられるため、心拍数や呼吸数の安定が図られることで熟睡が出来るようになります。このことから体の疲労回復や細胞の修復が行われます。大きな物音でも起きにくく、横向きで寝たり手足を広げ無防備な姿で寝ることが多くなります。

犬が見る睡眠中の夢の色は

我々人間が見る夢はカラーで見ている人が多いと言われていますが、その理由としてカラーテレビが普及してから多くなったとのことです。当然モノクロで見ている人もいますし、朝、起きると夢の内容は忘れてしまっていることが多くあります。それでも、夢を見ている瞬間はカラーかモノクロかは認識できることは多いようです。また、加齢とともに色付きの夢を見る頻度は激減していくそうです。

では、犬の場合はどうなのでしょうか?

起きているときに見える色は人間のようにカラーではありませんが色盲でもありません。見えている色は黄色、青、グレーの3色になります。

緑・黄色・オレンジはくすんだ黄色に、紫・青は青っぽい色に、赤はグレーに見えているという研究結果があります。でわ、睡眠中の夢の世界ではどんな色に見えているのでしょうか?

残念ながら犬の夢の世界の色については分かっていませんが、人間同様カラー『犬の場合のカラー(黄色、青)』とグレーで見ているのではないでしようか?これはあくまでも想像でしかありません。また、人間同様、愛犬も加齢とともに色付きで夢を見るのは減っていくのかもしれませんが、それでも、学習は続いているかもしれません。

まとめ

犬が睡眠『レム睡眠』中の夢の中でその日に経験したことを復習することで学習をしたり、記憶を整理することで情報の定着を図っています。愛犬は睡眠中に更なる成長を重ねていくのかもしれません。また、『ノンレム睡眠』中には体の休息や細胞の修復が行われています。いずれにしても愛犬の睡眠中は邪魔をせず、ゆっくり寝かせてあげた方が良いのかもしれません。

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