この記事では、愛犬コタローが睡眠中に色々と学習をしていることや、ジェスチャーなどでもコタローが学習できる事など、また、愛犬の睡眠時間が長すぎることで発症する病気等についても少しふれて参ります。
人間はレム睡眠中に夢を見ていることが多いため、夢見睡眠ともよばれていますが犬も同じようにレム睡眠中には、夢を見たりしているようです。
この夢の中で学習することが多い。コタローも夢の中で学習をしているようです。
犬にも睡眠パターンってあるのかな?
犬の睡眠にもレム睡眠とノンレム睡眠の2つのパターンがある
愛犬コタローも人間と同じようにレム睡眠とノンレム睡眠を繰り返しているようです。睡眠中の脳は覚醒に近い状態で眼球が動いたり、足やしっぽが動いたり寝言を言ったりしていますが、その睡眠中に色々と学習をしていると考えられています。
ワンちゃんが昼間から寝てばっかりいて、チョット心配になったことってありませんか。もともと犬は昼間は寝ている動物だったんですよ。
何故なら、夜行性のため狩りに専念をするので、昼間は睡眠をとる習性が残っているからなんですね。しかしながら、自然界では敵が多いため、浅い眠り『レム睡眠』の状態で敵からの襲撃に備えているため、ちょっとした物音や気配で目が覚めてしまうようです。
愛犬コタローを見ていても、深い眠りで熟睡出来ているのは『ノンレム睡眠』約20%にも足りていません。残りの約80%ぐらいは浅い眠りの『レム睡眠』のようです。
- 浅い眠りの時『レム睡眠』:体は休まっていても脳が起きている状態。夢を見るときはこの睡眠時間帯。
- 深い眠りの時『ノンレム睡眠』:体も脳も眠っている状態。
レム睡眠とノンレム睡眠の覚醒状態が交互に繰り返されることはよく知られているところす。
レム睡眠とノンレム睡眠とのパターンは約60~90分で、必ずしも一定ではないようですね。眠りが浅い『レム睡眠』は、起きているときよりも脳の活動が盛んになるといわれているようです。チョット、不思議な感じ。
また、交感神経と副交感神経が同時に活動していて心拍数が多くなるようです。この睡眠時に夢を見ることが多く、このときの夢は記憶に刻まれやすい、といわれていますのでワンちゃんの学習に活かされることがあるのだと思います。
一方のノンレム睡眠は、脳の活動量が抑えられ、心拍数や呼吸数の安定が図られることで、熟睡が出来る、ということが分かりますね。
人間の場合は睡眠時間全体の約80%は深い眠りなのに対し、浅い眠りは約20%と言われているのは、すでにご承知のことと思います。
ところが、犬についてどうかというと、人間の場合とは真逆で、浅い眠りが80%に対して、深い眠りは20%しかないと言われています。
元を正せば人類も野生から進化を重ねて来た動物ですが、このような逆転はいつ頃から始まったのか、とても面白く興味深いところですね。
犬が野生だったときの習性は、外敵からの気配を感じたら、すぐに動き出せる(逃げられる!)リスク回避がとても重要だったようです。そのため、睡眠時間の多くが【浅い眠り(レム睡眠)】でなければいけない必然性があった、という事になるのではないでしょうか。
犬の狩りは、獲物の狙いやすい夜に行われますが、それでも、いつも獲物にありつけるとは限らないようです。神経をとがらせ、走り回、獲物と格闘するために要するエネルギーは容易に想像できます。そのためには、体力温存の必要があり、昼間はもとより、いつでもこまめに寝られるようになった、ということになりそうです。
これも犬が本来持っている本能で、こまめに寝られることで、襲われそうになった時でも素早く対応できる、ということだと思われます。
我が家の愛犬コタローはちょっとした物音ですぐに起きてしまう、うたたね状態の感じです。最近は1日の大半を寝て過ごしていますが、脳は起きている状態なんですね。ですのでコタローが寝ている時は、良い夢を見てもらい学習してもらうためにも、極力静かにして物音を立てないように気を使います。コタロー中心の生活になってしまいますが、しょうがないですよね。家族の一員ですから。皆さんの場合はどうですか?
学習時間は夢の中で慌ただしい!
睡眠のとり方
愛犬の睡眠は、睡眠時間が長いがゆえにとても大事なことのようです。何故なら、ワンちゃんは学習したことをレム睡眠中に再体験をすることによって、学習したことを定着させることが出来る、という事があるようです。
人間も一夜漬けで学習するより、きちんと睡眠をとった方が記憶力が定着します。ですので、犬にある動きと言葉を結びつけるトレーニングをし、その後3時間位ゆっくりと睡眠をとってもらい、もう一度同じことにトライしてみると睡眠前よりも、ゆっくりと睡眠をとってもらった後の方が良い結果が期待できるようです。
新しい特技を覚えてもらいたいとき、可愛い愛犬に何かを教えた後は焦らずに3時間ほど、ゆったりとした睡眠をとってもらうのも良いかもしれませんね。
そうはいっても、ものすごく根気が必要な作業になりそうですよね。トレーニング後、愛犬と一緒に寝ちゃったりして。それでも何か一つ一緒に夢を見ながら覚えてもらえればそれもありかも(笑)
我が家の愛犬コタローには、まだ試したことは残念ながらありませんが、まだ若い2~3歳くらいのワンちゃんだと良い結果が得られることが期待できるとか。
睡眠中に色々な経験を学習している
愛犬の睡眠中はそっとして寝かせてあげてくださいね。何故なら、睡眠時間の半分以上(4/5位)は眠りが浅いレム睡眠だと考えられているためです。その浅い眠りの中で、今まで学習をしてきたことを思い出し夢の中で復習しているかも。ですので、ワンちゃんの学習時間を、あまりいたずらに邪魔しない方が良いかもしれません。
我が家の愛犬コタローもそうなのですが、睡眠中に足をピクピクさせていたり、バタバタと動かしている事ってよく見かけませんか? 足を動かすのは、まさに歩く夢や走る夢を見ているのだと思われます。
体は深い眠りの中なので、きっとうまく動かせないのだと思われます。でも、きっと気持ちよく走り回っているのではないでしょうか。
また、レム睡眠中に眼球が動いたり、足やしっぽが動いたり寝言を言ったりすることがたまに見受けられます。足やしっぽが動いたりするのは分かるのですが、寝言についてはビックリでした。『言葉も話さないのに何故』でも、聞いていると当然言葉にはなってはいませんが声を出して何か言っているのは分かります。(驚きです)
足、しっぽが動くのはまだしも目が動いたり唸り声を聞いた時にはちょっとビックリしました。寝言のみならず鼾(いびき)もかきます。時には自分の鼾で目を覚ましたりしています。寝言や鼾があまりにも頻繁で激しいと、病気の可能性もひょっとしたらあるかも知れません。
何といっても、犬で一番優れている機能の一つに嗅覚がありますがその嗅覚で、物の匂いを嗅ぐ夢を睡眠中にたくさん見ていることが考えられます。ワンちゃんが一番すきなものの夢や、大好きな人の優しい匂いだったりするのでしょうね。
とにかくワンちゃんの学習は睡眠中の夢の中で行われることが多いようです。また、ジェスチャーなどの模倣による学習もあるようですがその知能はどれくらいなのでしょうか?
犬の知能は人間でいうと何歳位なのでしょう?
ちょっとビックリです。人間の子供の2~3歳ぐらいの知能があるそうですよ。2~3歳というとある程度の言葉を覚えて、自分の意思表示もできます。ですので、飼い主さんとの意思疎通が可能なのですね。こうなると、家族の一員としての存在感が増してくるのも納得です。
ジェスチャーでもワンちゃんは学習が出来る
犬の能力は言葉を使うことはできませんが、理解能力は人間の幼児と同等の200~250位の言葉が分かるといわれています。
「猿まね」という言葉がありますが、多くの動物には模倣能力が備わっています。犬も例外ではないようです。
例えば、飼い主が部屋を出入りする様子を観察していた犬が、ドアを開けられるようになるのは、模倣能力によるものと考えられるようです。この能力をしつけにも活かしていけたらいいですよね。お手本になるのは飼い主さんの日頃の動作です。常日頃からワンちゃんは飼い主さんを見ていますので、お手本となるように動作(ジェスチャー)には注意したいですね。
ワンちゃんにはそれだけの学習能力があります。
我が家の愛犬コタローも最近ひとつ覚えたことがあります。それは、ドアを開けた時に一緒についてくるのですが、ドアを閉めるときに初めは『おいで』と言葉で言っても中々来ませんでしたが、手招き(ジェスチャー)をするとすぐに入ってくるようになりました。
お話の内容が少し飛んでしまいましたが、知能の話から睡眠の話に少し戻していきましょう。
睡眠時間はどれくらいなのかな?
もともと犬は夜行性の動物ですので、狩りは獲物を狙いやすい夜に活動することが都合が良いため、活動を休める日中に寝る性質がありましたが、やがてペットとして人と一緒に生活するようになると、適応能力が優れている犬は人間の生活リズムに合わせて夜に長く眠るようになったようです。
しかし、活動しない日中に眠る性質が今も根強く残っているため、犬は昼も夜もよく眠るようになったと言われています。
成犬は一般的に12~15時間の睡眠が必要とされています。しかし、幼犬の場合は好奇心が旺盛のため、あっちこっちに動きまわるためエネルギーを消費するので、体力回復のためにも睡眠時間を多く確保してあげる必要があるようです。
可愛い仔犬と沢山遊んであげたいと思うでしょうが、十分な睡眠時間も確保してあげることを忘れずに、良い夢を見させてあげたいものですね。
幼犬の場合の睡眠時間は18~19時間が一般的とされているようです。
コタローは生後3ヵ月で我が家に来ましたが、来た当時は他のワンちゃんとはチョット違い、ほとんど動かずゲージの中でブルブル震えてあまり動こうとしませんでした。チョット可愛そうなくらいでした。
犬種の違いなのでしょうか? 愛犬コタローはパピヨンとスプリンガースパニエルのミックス犬なのですが、お母さんの注意深い性格を受け継いでしまったのかもしれません。初めての散歩の時は、ほとんど歩かずに小刻みに震えていましたが、今では出たがりになりました。
愛犬コタローの場合、幼犬時の睡眠時間はハッキリと記憶はしていませんが、1日中寝ていて夢ばかりを見ていたのかもしれませんね。
環境や運動、ストレスなどが睡眠に及ぼす影響は
適度な運動はワンちゃんにとっても心身に刺激を与え、快適な睡眠へとつながります。逆に運動不足になると犬にとってもストレスになってしまうこともあるようです。
夜中に起き出してイタズラをしたり、落ち着いて眠らないというのは、普段の運動不足や、ストレスが原因かもしれません。適度に運動量を増やすことで改善される場合もありますよ。
愛犬コタロー場合はイタズラはしませんが、夜中に頻繁に起きることがあります。その大半が水分補給と寝返りです。その日よって、まちまちですが頻繁に起きるときは多少のストレスがあるのかもしれません。因みに老犬になって来るにつれて、寝返りはあまりうたなくなってきています。
今の時期は一緒に寝ていませんが、冬場は一緒に寝てます。あったまるとベッドから出ていき私の足元で朝まで寝ています。以前は足を動かすと、うろうろしながら寝返りを打っていましたが、最近は最初に決めた心地よいポジションで朝まで動かずに寝ています。
ベッドから出ると寒いので、ブランケットをかけてあげるのですが、朝になってもそのままの状態ですので寝返りはあまりうっていないようです。
また、寝場所が落ち着かなかったり、環境に問題があるというケースもありますので、寝る場所や環境を見直してあげることも大事な事のようです。愛犬の睡眠の質を考えるのであれば、必要以上に起こさないような環境を用意してあげることも重要なポイントだと思われます。
我が家の愛犬コタロー場合は寝る場所を変えても全く問題はありません。すぐになれて何処でも寝れますのでその点は安心です。水飲み場を変えても変えたところに行ってすぐに水を飲んでくれます。環境の変化に対する適応能力と学習能力が優れているのかもしれません。
よりよい睡眠環境を作り夢の中で沢山の学習をしてもらえるようにしたいですね。
ただ、そのワンちゃんの犬種、健康状態(年齢、体重、病気、運動量、ストレス)で左右される事もありますので日頃から注意深く観察をしてあげるのが良いかもしれません。
睡眠時間が長すぎるのはチョット危険!
ワンちゃんが良く寝るといっても、長すぎる睡眠時間は病気の可能性も、ひょっとするとあるようです。睡眠時間を長期化させる主な要因は大きく分けて3つほど考えられるようです。
それは、ストレスからくる場合や、甲状腺機能の低下など、あとひとつはワンちゃんが特定の病気を患っている場合など。
①ストレスが原因になる場合
あらゆる環境の変化。例えば、引っ越しをして今までとは家の周りの環境が一変してしまい、散歩なども中々馴染めない、それに伴い運動不足を引き起こす。さらにコミュニケーション不足などが重なりストレスがたまってしまう。
②甲状腺機能の低下
甲状腺機能が低下することでホルモンの分泌が上手くいかず、代謝機能が低下することで眠気を誘うようになります。なので、普段の睡眠時間よりも多くなってしまう。
犬にとっても甲状腺ホルモンはとても大事なホルモンです。甲状腺ホルモンの不足で睡眠時間が長くなる以外にも何かしらの症状が出てくるようです。こういった場合は動物病院で診てもらうことをお勧めします。
③犬が特定の病気を患っている場合
コタローの場合、高齢なので色々と病気を患っていますがチョット気になるのが心臓です。
症状としては雑音が聞こえたり、血液が逆流することもあるみたいですが病院で何度も検査したところ今の段階では軽度のものなのでそれ程心配しなくてもよいとのこと。それでも薬は毎日服用しています。
重症化すると突然死することもあるようです。心臓病の他にも感染症や糖尿病などで睡眠時間が長くなることがあるようです。
コタローのケースで見ると当てはまるのは軽度の心臓病以外はストレスくらいですかね。このストレスも、普段からコミュニケーションを取っているので大丈夫のようです。おかげさまで後の2つは問題ないと思われます。
まとめ
- 愛犬の学習は睡眠中におこなわれていることが多い。
- 愛犬は寝ている間に体や足を動かしたりして夢を見ながら学習しているようだ。
- 犬は嗅覚が優れていることから、その夢も匂いに関係するものが特に多いと考えられる。
- 犬は模倣能力を持っており、覚えてほしい動作は、お手本(ジェスチャー)を見ることでしっかりと学習でがきることも。
- 睡眠時間が多すぎるのは病気の可能性も考えられる。
犬は、動作を読み取る能力が高いといわれています。そのためハウス、などの声をかける場合、ハンドジェスチャーを組み合わせると犬の理解が早められるようです。
この能力は人間に対してだけではなく、犬を相手にした場合にも同様に発揮されます。例えば、犬同士で前脚を屈めてお辞儀のような姿勢をとっているときは『遊ぼうよ!』の合図。ジェスチャーでもコミュニケーションをとっていると考えられています。
愛犬にはこのような様々な学習能力が備わっています。
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