先祖返りはトイプードルに起こりやすい!その訳とは!

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あらゆる犬種の中で人気の高いトイプードルですが、生後4~6ヶ月の間に見る見るうちに大きくなり7ヶ月あたりでトイプードルの平均的体重、体高を超えてしまうことが稀にあります。また、7ヶ月を過ぎたあたりから食欲はいったん落ち着いてきます。1歳前後で成長はほぼ終わりますが、個体差によって若干の体重増加が見込まれます。この記事では時々起こりうる先祖返りについて詳しく見ていきます。

我が家の愛犬コタ2もトイプードルですが、体高が35㎝、体長が45㎝、体重が11㎏と、とても大きくなり、通常のトイプードルの平均的なそれぞれの数値(体高24~28cm、体長25~30cm、体重3~4kg)を大きく上回っています。なぜこれほどまでに成長したのでしょうか?いくつかの要因が考えられますが、この大きさを考えると先祖返りの可能性が一番高いと思われます。

ここで、犬のサイズ測定について確認をしておきます。
体高は四つ足を地面についた状態で、地面から前足のところの肩の高さを測定します。
体長は胸からお尻までを測定し、頭と尻尾の長さは除きます。被毛の長さは含みません。

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トイプードルの先祖返りって何?

プードルと言う犬種には、スタンダードプードル(体高45~60㎝、体重20~30㎏)、ミディアムプードル(体高35~45㎝、体重15~18㎏)、ミニチュアプードル(体高28~35㎝、体重6~8㎏)、そして、トイプードル(体高24~28㎝、体重3~4㎏)の4つのサイズがあり、いずれもJKC(ジャパンケンネルクラブ)から血統書が発行されています。それぞれの体長は体高とほぼ同じでスクエアな形になります。

血統書とは、人間に例えると戸籍のようなものでこの血統証明書によって本犬と両親、祖先まですべて同一犬種であることが証明されるものです。

血統書がトイプードルであれば当然、両親ともトイプードルですが血統書通りトイプードルのサイズに収まらず大きくなってしまうことが時々あるようです。これが、先祖返り(肥満とは違い身体全体の骨格が大きくなる)と言われトイプードルが大きくなってしまう一つの要因です。先祖返りで大きくなるのは病気ではありません!

先祖返りはどうして起きるのか?

トイプードルの先祖はスタンダードプードルで大型犬に分類されています。トイプードルは愛玩犬として人間によってスタンダードプードルからミディアムプードル、さらにミニチュアプードル、そしてトイプードルへと小型化されてきた犬種です。ですので、トイプードルであっても何代も前の祖先が持っていた遺伝上の形質が突然その子孫の個体に現れる現象が先祖返りと言われ、規格サイズよりも大きくなることがあります。

ここで大切なのは、体高、体長、体重のバランスが取れていることです。例えば、体重だけが重くなっている場合は先祖返りではありません。トイプードルの(体高24~28cm、体長25~30cm、体重3~4kg)バランスがとれた数値の中で体重だけが5、6kgになった場合は肥満の可能性が大きいです。こういった場合には食事内容や量に注意をし、尚且おやつの与えすぎに注意しましょう。

また、見た目には肋骨が見えるのはやせ過ぎで、脇腹に手を軽く触れた時に肋骨に触れることが出来なければ太りすぎで、触れることができ腰がくびれている状態が理想的な体型になります。この体型は先祖返りの場合でも同じでバランスがとれていることが大切です。

ここでコタ2の先祖返りを検証してみます。
繰り返しになりますがトイプードルは、体高24~28cm、体長25~30cm、体重3~4kgが平均的な数値ですが、それに対しコタ2は体高が35㎝、体長が45㎝、体重が11㎏で、ミディアムプードルとミニチュアプードルの中間あたりまで大きく成長したことになります。もうすぐ2歳になりますのですでに成犬です。成長は終わっていると思います。今のところはバランスのとれた体型ですが、体重増加には気を付けなければと思います。

上の写真で1歳のものはトリミングに行ったばかりですが、6ヶ月のものと比べると胸の張りが全く違い骨格がしっかりしてたくましく見えます。

コタ2のように両親が小さく、生まれてきた仔犬が小さかった場合でも先祖返りを予測することは難しいため避けられないのが現状のようです。

最近SNSなどでよく見かける「うちのデカプー」はこの先祖返りが関係しているのかもしれませんね?

先祖返りでも運動は大切です!

トイプードルの祖先であるスタンダードプードルは、カモ猟などの水猟犬で泳ぎを得意としていました。ですので、運動量も多く動くことが大好きな犬種です。なので、トイプードルにもその能力は受け継がれていますので小さくなっても適度な運動は欠かせません。個体差はありますが、成犬の場合30~60分位の散歩が必要になります。コタ2の場合は1時間半から多い日には2時間近くになります。大きく成長した分、動きたくてしょうがないのかもしれません。

1歳6ヶ月で10㎏

2歳で11㎏

運動をすることで筋力の強化や体重管理を行うことができ肥満防止にもつながります。仮に運動不足になると肥満の原因にもなり健康上問題になる事もあります。また、避妊や去勢手術を行うことでホルモンのバランスが崩れ食欲が増し体重増加につながる事もあります。

トイプードル以外の先祖返りの犬種は?

先祖返りはトイプードルに限ったことではなく他の犬種でも起こりえます。例えば、ポメラニアンです。ポメラニアンはトイプードルより小さい超小型犬で体高が18~24㎝、体重1.8~3.5㎏と小さいのですが、祖先はサモエドで中型~大型犬に分類されています。サモエドはロシア・シベリアが原産で遊牧民と生活を共にし、狩りや、そりを引く使役犬として活躍をしていました。

その後、ヨーロッパへと渡り従順な性格であることから小型化が進められる過程でドイツでは、スピッツ系の犬で6種類のジャーマン・スピッツが誕生しました。その中で最軽量のジャーマン・ツヴェルク・スピッツが現在のポメラニアンになります。

さらに、チワワも稀に先祖返りが起きることがあるようです。チワワもポメラニアン同様、超小型犬で体高が15~23㎝、体重1.5~2.5㎏で、チワワの祖先は今では絶滅したと言われていすが、現在のメキシコで9世紀頃にトルテック族が飼育していたテチチという10㎏未満の犬になります。その後、様々な犬種とのかけ合わせが行われ現在にのチワワが誕生しています。数多くの行程を経ていますがテチチの血は受け継がれています。

こうしてみると、祖先が大型犬で小型化されてきた犬に先祖返りの傾向がみられるようです。ポメラニアンやチワワとトイプードルでは先祖返りが顕著に表れるのはトイプードルのようです。なぜならトイプードルの祖先をどこまで辿ってもプードルなので、その遺伝子が突然その子孫の個体に受け継がれる確率が高まるからだと思われます。

まとめ

先祖返りによって愛犬のサイズが大きくなってしまうことがあります。様々な犬種で起こりえるようですが、特に多く見受けられる犬種がトイプードルのようです。この先祖返りはその祖先が持っている遺伝子が、その子犬の個体に現れるものでが現状では予測は難しいようです。それでも、大きければ大きいなりに愛らしく可愛いものです。仮に先祖返りをしてしまったとしても健康管理に気を付けながら楽しく過ごしていくことが大切のように思われます。

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