犬に栗って大丈夫?デカプーと試した実体験と注意点まとめ

この記事は約13分で読めます。

秋になると、スーパーや道の駅で見かけるようになる「栗」。
甘くてホクホクしたあの味 …… せっかくなら、愛犬にも「少しだけならあげてもいいかな」と思ったりすることも。

でも、「犬に栗って与えていいの?」「皮はどうする?甘栗は大丈夫?」と不安も多くあって私自身、我が家のデカプー(やや大きめのトイプードル)に初めて栗をあげるときは、慎重になり、いろいろ調べてみました。

この記事では、実際に栗をあげてみた体験談をまじえながら、
犬にとって栗はどんな食べ物なのか、与える際の注意点や適量などをわかりやすくまとめています。
同じように「うちの子にも食べさせてみたいな」と思っている方の参考になれば嬉しいです。

スポンサーリンク

「犬に栗って本当に大丈夫?」私が与える前に調べたこと

「栗って甘いし、自然のものだから大丈夫そう」
そんなふうに思っていた私も、いざデカプーに与えようと思ったときに調べてみると、意外と気を付けなければいけない点が多くて驚きました。(正直なところチョット面倒)

結論から言うと、栗は基本的に犬に与えてもOKな食材でした。ただし、条件がいくつかありました。

【栗を与えてもOKな条件】とは

●加熱されていてる(茹で・焼き)こと
味付けされていない(塩・砂糖・バターなど不使用)こと
皮と渋皮をしっかり取り除かれていること
小さくカットし、適量を守ること

つまり、市販の甘栗や栗ごはんの中の栗などはNGになる場合が多く、あげるときには一手間かけて“犬用”に新たに用意する必要があるということです。

また、栗はでんぷん質が多く、カロリーも高め。なので、
たとえば10g(小さめ1粒)で約14.7kcal。犬にとっては決して軽くはないカロリー量なので、少量でも「おやつ」としては十分なのです。
そのため、「おやつ」や「たまのご褒美」程度の位置づけで考え、日常的にあげるのは避けたほうが無難だということ。

そして、忘れてはいけないのがアレルギーのリスクで、初めて食べる食材は特に注意が必要ということ。
特に初回はごく少量から始め、食べた後の体調(下痢・吐き戻し・かゆみなど)をよく観察することが大切になってきます。

ちなみに、私は「渋皮はうっすら残っていても大丈夫だろう」と思い、うっかり与えてしまったことがあります……。
(※そのときのことは、×やってはいけない!栗のNGな与え方で

栗に含まれる栄養素と犬へのメリット・デメリット

栗はホクホクして甘みもあり、つい「体にも良さそう」と思ってしまいますが、実際に栄養成分を調べてみると、犬にとってメリットもあれば注意すべき点もある食材だとわかりました。

私も、愛犬に栗をあげる前に「これって体にいいの?太る?」とかなり迷ったので、同じように悩んでいる方に向けて、栄養素ごとのポイントをかんたんにまとめてみました。

【栗の栄養と犬へのメリット】

まずは「栗に含まれる栄養素」と、それが犬にとってどう役立つのかをご紹介します。

◎食物繊維
栗は意外と食物繊維が豊富で、100gあたり約4.2g前後含まれています。これはバナナやりんごの約3倍近くになります。
この繊維は、腸内環境の改善や便通のサポート、免疫力向上に役立ちます。

うちのデカプーも、少し便が硬いときに栗をあげると翌日は少し柔らかくなっていることがあり、ちょっとした整腸効果を実感しました。

◎ビタミンC
栗は果物の中でも、意外とビタミンCが豊富。茹でた栗でも100gあたり33mgほど含まれており、バナナやりんごより多いくらいなんです。
ビタミンCは愛犬の健康維持と老化防止に役立つ栄養素です。

犬は体内でビタミンCを合成できますが、ストレスや加齢で合成力が落ちることもあり、自然なおやつで補えるのはうれしいポイントです。

◎カリウム
栗に含まれるカリウムは、体内の余分なナトリウムを排出し、血圧を安定させる働きがあります。
ただしこれは健康な腎機能があってこその話なので、後ほど注意点もご紹介します。

【栗の注意点とデメリット】

▲糖質が多い
栗は見た目よりも糖質がとても多い食材です。
茹でた場合100gあたり約30gほどの糖質が含まれていて、これは白米よりやや少ないくらい。
そのため、ダイエット中の犬や肥満気味の犬には控えた方がいいです。

うちの子も一時期、冬場に体重が増えてきたことがあり、おやつの量には特に気をつけています。栗は「たまに1粒」くらいで十分です。

▲カロリーが高め
1粒(約10g)で約14.7kcal。犬用のおやつとしてはそこそこ高めです。
特に普段フードで十分なカロリーを摂っている犬には、あげすぎるとカロリーオーバーになりやすいです。

▲カリウムに注意が必要なケースも
カリウムは基本的に良い栄養素で、むくみや高血圧予防も期待でき、運動が苦手な愛犬にも良いのですが腎臓疾患がある犬にはカリウムの摂取制限があることも。
獣医さんに言われたことがあるのですが、腎臓が弱っている子には“良かれと思った栄養”が逆効果になる場合があるので注意が必要です。

栄養素ごとに見る「おすすめな犬」「注意が必要な犬」

栄養素 摂取がおすすめな犬 注意が必要な犬
食物繊維 ●便秘ぎみの犬・腸内環境を整えたい犬 ●下痢しやすい犬(過剰摂取で悪化の恐れ)
ビタミンC ●高齢犬・ストレスを感じやすい犬 ●基本的に過剰症は出にくく、特に注意点なし
カリウム ●塩分を控えたい犬・血圧が気になる犬 ●腎臓に疾患がある犬(要獣医確認)
糖質/カロリー ●肥満気味の犬・糖尿病リスクのある犬

栗は「栄養が豊富でおいしい=良いおやつ」と思われがちですが、量とタイミングがポイントです。
私も「ちょっとしかあげてないし大丈夫かな?」と油断して、1度だけ食べさせすぎてしまい、お腹が緩くなったことがありました …… 。
それ以来、「1粒ずつ」「週に1〜2回だけ」にするようにしています。

実際に我が家のデカプーが栗を食べたときの様子や反応

「栗って犬にあげてもいいらしい」とわかったものの、私は内心ちょっと不安がありました。
うちのデカプーは基本なんでもよく食べるのですが、初めての食材にはとても慎重
しかも、栗ってホクホク系で喉につまりやすそう …… そんな不安もあり、まずはほんの少しだけ、試してみることにしました。

🍠初めてあげたのは、市販の無添加甘栗
最初に用意したのは、コンビニでも売っている「むき甘栗」。
原材料が「栗のみ」で、添加物なしだったのでこれをチョイスしました。
念のため、さらに一粒を細かくほぐして、渋皮のかけらがないかも確認
1cm角以下に小さくして、いつものおやつと同じように「待て」からスタート。

🐶まずはクンクン…そしてパクッ!
デカプーは、最初ににおいをかぐタイプなので、栗を鼻先に近づけると…
「なにこれ?」というような、ちょっと不思議そうに私の顔を見上げる。

いつもならすぐ食いつくおやつも、新しいものには警戒します。
でも、5秒くらい匂いを確認してから、パクッと食べてくれました!

―― と思ったら、モグモグ…ペッ!と吐き出す
えっ!?いらないの?と思ったら、また拾って食べ直すという謎行動!
口の中の食感に驚いたのかもしれません。
2回目に噛んでからは、「あ、うまいやつ」と理解したようで、その後はおかわりの目で見てきました。

🍽 与えた量と食後の様子
この日は1粒(約10g)を半分にして、2〜3回に分けて与えました。
すぐに食べてしまいましたが、喉につまらないように細かくするのは本当に大事
栗は柔らかくて、まとまりがあるので丸呑みしやすい食材です。

食べたあとのデカプーは、特に変わった様子もなく元気いっぱい。
ただ、翌日のうんちはやや柔らかめ
もともと食物繊維に敏感な子なので、「栗は少しお腹にくるな」という印象を持ちました。

📝栗を与えてみて、飼い主として気づいたこと
正直なところ、「栗って犬にとっては珍しい食感・味」だと思います。
デカプーは最初びっくりしたようですが、気に入った様子だったので、今ではご褒美や特別な日にだけちょこっとあげるようにしています。

飼い主として気をつけた点は:
●とにかく細かく刻む(喉詰まり防止)
●1回の量を必ず決めて、それ以上あげない
●最初の数回は排便の様子をよく見る

また、甘栗のパッケージに書かれている「自然な甘さ」は人間にとっては優しくても、犬にとっては十分な糖分なので、「甘くてよく食べる=良いおやつ」と勘違いしないように注意しています。

こんなふうに、実際に愛犬にあげてみたからこそわかる栗に対するリアルな反応や注意点がありました。
これから初めて栗をあげてみようかな …… という方の参考になれば嬉しいです!

栗を与える際の注意点【NG行動と代用案】

栗は与え方さえ気をつければ犬にとっても魅力的なおやつになりますが、間違った与え方をすると、喉詰まりや消化不良、最悪の場合は中毒につながる危険性もある食材です。

私自身、最初は「皮をちょっとくらい残しても大丈夫かな?」と思ったことがあり、後からヒヤッとした経験も …… 。
ここでは、栗を安全にあげるために押さえておきたいNG行動と代わりになる食材のアイデアをまとめました。

❌やってはいけない!栗のNGな与え方

🚫1. 皮付き・渋皮付きのまま与える
栗の皮や渋皮はとても硬く、犬の歯や喉、消化器に負担をかけることがあります。
特に渋皮は繊維質が強く、うっかり飲み込むと腸閉塞の原因になるリスクも

▶︎我が家でも一度、渋皮が少し残ったものを与えてしまい、しばらく口の中でもごもご…。慌てて取り出しました。

🚫2. 味つきの栗(甘栗・栗きんとん・栗ご飯の栗など)
市販の甘栗でも、「砂糖やブドウ糖が加えられているもの」には要注意。
さらに、栗きんとんやモンブランなどは糖分・脂質ともに犬にはNGレベルです。
また、栗ご飯に入っている栗も塩分や炊き込み調味料がしみ込んでいることが多く、避けるべき

🚫3. 丸ごと1粒をそのまま与える
栗はホロホロしていて柔らかい印象ですが、意外と粘り気があり、口の中でまとまりやすいです。
これをそのまま飲み込むと、喉に詰まる可能性があるのでとても危険。
特に小型犬や早食いの子には絶対NGです。

🚫4. アレルギーや消化器トラブルに気づかず続けて与える
栗を食べた後に、下痢・嘔吐・皮膚のかゆみ・耳を掻くしぐさなどが出た場合は、アレルギーや消化不良のサインかもしれません。
「よろこんで食べるから大丈夫」と思っても、体は正直
1回あたりの量をしっかり決めて、体調の変化を見逃さないことが大切です。

🔄栗が合わないときの「代用おやつ」おすすめ3選

うちのデカプーは栗が好きですが、調子が悪そうな日は無理にあげません。
そんなときのために、栗の代わりになって「秋らしさ」や「ホクホク感」を楽しめる食材をいくつかご紹介します。

🟢さつまいも(蒸しか焼き)
→ 甘みもあって犬に大人気。食物繊維も豊富で腹持ちも◎
 ※与えすぎには注意。糖質高め。

🟢かぼちゃ(皮とタネを除いて加熱)
→ ビタミンEやβカロテンが豊富で、抗酸化作用・整腸にも期待

🟢じゃがいも(茹でて冷ましたもの)
→ プレーンなら少量OK。アレルギーの少ない炭水化物源。ただし皮・芽は必ず取り除くこと。

▶ちょっとした工夫で「安全なおやつ」に
栗をあげたい場合は、以下の工夫をしてみてください:
●茹で栗を小さくカットしてトッピング程度に使う
●つぶしてお湯で練って「栗団子」風にする(無添加・無塩)
●冷凍して小分けに保存→自然解凍して少量ずつ使う

安全に工夫すれば、「秋の味覚を犬と一緒に楽しむ」ことも十分可能です!

✅私の実感としては…
栗って、なんだか特別感があって「ちょっといいものをあげてる気分」になりますよね(笑)
でも、だからこそ油断しやすいのも事実
“いつもより手間がかかる”からこそ、“いつもより丁寧に”を心がけて、うちの子には無理のない範囲で楽しんでもらっています。

犬にとっての栗の適量は?体重別の目安と与える頻度

栗は栄養があり甘くておいしいおやつですが、与えすぎるとカロリーオーバーやお腹のトラブルにつながるリスクがあります。
特に、うちのような食いしん坊なデカプーには、つい「もう一粒だけ…」とあげたくなるのですが、そこはグッとガマン

ここでは、犬の体重別に「1回あたりの適量」と「与える頻度の目安」をまとめました。
栗を安全におやつとして取り入れたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

▶犬にとっての栗の適量目安
例えば、体重5kgの避妊・去勢済み成犬の場合、1日の必要カロリーはおおよそ374kcal
茹で栗1粒(10g)で約14.7kcalなので、「たった1粒」でも1日の必要カロリーの約4%に相当します。
おやつとして考えると、決して軽くはないカロリー量です。
(一般的におやつは1日の総カロリー摂取量の10%以下。上記の体重5㎏の愛犬の場合374kcalの10%約37kcal)

また、栗は炭水化物(糖質)が多いため、体重管理中の犬や運動量が少ない子には負担になりやすい面もあります。

▶体重別の1回分の栗の適量目安(加熱・味付けなしの栗)

犬の体重 1回の栗の適量(目安) カロリー換算(約)
~5kg 5〜10g(0.5~1粒) 約7.35〜14.7kcal
5〜10kg 10〜15g(1〜1.5粒) 約14.7〜22kcal
10〜15kg 15〜20g(1.5〜2粒) 約22〜29.4kcal
15〜20kg 20〜25g(2〜2.5粒) 約29.4〜36.7kcal
20〜30kg 25〜30g(2.5〜3粒) 約36.7〜44kcal

※上記は「一般的な健康状態の犬」における1回分のおやつとしての上限目安です。
※甘栗・味付き栗の場合は上記よりも、さらに少なめにすべき(または与えない)です。
※上記の表は安全を最優先に考えた数字です。また、理論上、愛犬が1日に必要な摂取カロリーの詳しい計算式については下記をご覧ください。

カロリー計算式

🔁栗を与える頻度の目安は?
栗は「毎日あげるおやつ」ではなく、週に1〜2回程度の“季節のご褒美”“変化球おやつ”として取り入れるのが理想です。

うちのデカプーも、栗を食べた翌日はお腹の調子が少し良くないこともあるので、連続で与えることはしていません。
あくまで普段のフードが主食、おやつはお楽しみ程度というバランスを大切にしています。

⚠️こんなときは栗を控えて
以下のような場合は、栗の量をさらに減らすか、そもそも控えた方が安心です。
●最近、体重が増え気味・ダイエット中
●便がゆるい・お腹の調子が不安定なとき
●持病(腎臓・糖尿病・アレルギーなど)がある
●与えた直後に吐く・かゆがる・耳を掻くなどの異変が見られた

もし栗を与えて数時間〜半日後に体調に変化があった場合は、次回以降は中止し、獣医師に相談しましょう。

▶我が家ではこうしてます(実体験メモ)
我が家のデカプー(体重約11kg)には、週に1回程度、茹でた栗1粒をあげています。
あげるときは必ず皮と渋皮を取って、1cm以下にカットしてトッピング風に
食後はしばらく様子を見て、お腹の調子が悪そうなら次回はお休み。

実際の感覚として、「ちょっとしかあげてないのに、満足感があるおやつ」なので、質より量を重視しがちな犬にも◎な食材かもしれません

まとめ|犬に栗を与える前に知っておきたいポイント

秋の味覚の代表格「栗」は、加熱・無味・皮なしの状態で、適量を守れば犬にも与えられる食材です。
実際に我が家のデカプーも、おそるおそる口にしたあと「これはアリだな」という顔でおかわりを要求してきました

ただ、栗は以下のようなリスクも併せ持つ食材なので、与え方には慎重さが必要です。

▶栗を犬に与えるときの基本ルール
●加熱済(茹で・焼き)+味付けなしの栗を使用
●皮・渋皮は必ず除去し、1cm以下にカット
初めてあげるときは少量からスタート
アレルギーや消化不良の兆候(下痢・嘔吐・かゆみ)がないか要チェック
●週1~2回、トッピングやおやつ代わりに少しだけ

▶「たまのごほうび」に最適な、秋ならではの食材
栗はカロリーが高めで、毎日与えるにはやや重め。
でも、季節感を楽しんだり、特別な日のごほうびとして取り入れるにはぴったりの食材です。

うちでは、「栗は秋の楽しみ」「与えすぎず、満足感はしっかり」というスタンスで、愛犬との時間をちょっと豊かにしてくれています。

愛犬にとっては“初めての栗”でも、飼い主がしっかり準備してあげれば、おいしくて安全な秋のごちそうになります。
ぜひこの記事を参考に、無理のない範囲で「犬と一緒に秋を楽しむ食卓」を実現してみてくださいね!

コメント

タイトルとURLをコピーしました