「デカプーに合った食事とは?大きめトイプードルの健康を守る食育ガイド」

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トイプードルの中でも、ちょっと大きめな「デカプー」。可愛らしさと賢さを兼ね備えた魅力的な存在ですが、実は一般的なトイプードルとは体格や代謝が異なるため、必要な栄養バランスや食事量も変わってきます。
この記事(ワンコだより)では、筆者自身が実際にデカプーと暮らしている経験をもとに、「デカプーにぴったりな食事や健康管理のポイント」についてわかりやすく解説します。成犬からシニア期まで、健康に長生きしてもらうためのヒントが満載です!

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デカプーの体格と代謝の特徴

「デカプー」はその大きさゆえに体にかかる負担も大きくなりますので、その身体に合った食事内容、運動量が大切になってきます。

骨太の11㎏です

一般的なトイプードルとどう違う?

「デカプー」は、一般的なトイプードルよりも一回り大きく、体重で言えば5kg〜7kg以上になることも珍しくありませんが、我が家のコタ2は現在11kgです。骨格や筋肉量も異なるため、見た目だけでなく、運動量・必要な栄養素・代謝のスピードなど、体の機能も変わってきます。

特に食事に関しては、トイプードル用として販売されているドッグフードではカロリーや栄養が不足することもあるため、体格に合わせてフードの量や内容を調整する必要があります。元々、トイプードルは関節が弱い傾向があるので特にデカプーは体重に比例して関節への負担も増えるため、骨・筋肉の健康維持をサポートする成分(グルコサミン、コンドロイチン、カルシウム)も意識したいポイントです。

また、見逃しがちなのが消化能力の違い。体が大きい分、内臓の負担も増えやすいため、消化しやすいフードや加熱調理した手作りトッピングを取り入れると、胃腸トラブルの予防にもつながります。

このように、「デカプー」は可愛らしい見た目とは裏腹に大型犬寄りのケアが必要な要素を持っています。正しい知識で食事や健康を管理することで、長く元気に過ごしてもらうことができます。

デカプーに必要な栄養とその摂り方

「デカプー」に必要な栄養素をしっかりと摂取し強い身体づくりを!

たんぱく質は多めに、でも脂質は控えめに

デカプーにとって、たんぱく質は健康維持のカギ。筋肉量が多いため、体の土台を支えるたんぱく質をしっかり摂ることが重要です。主に肉や魚などの動物性たんぱく質が最適で、体に吸収されやすく、エネルギーとしても効率的に使われます。

しかし注意すべきは脂質。筋肉をつけたいからといって、脂の多い肉を選んでしまうと、肥満や内臓への負担につながります。低脂肪・高たんぱくのフードや、鶏ささみ・白身魚・ゆでた豆腐などをトッピングに加えるのがおすすめです。

またドックフードの場合、食べすぎによるカロリーオーバーを防ぐためにも、フード袋の裏側にある給与量ガイドを参考にして調整することが大切です。去勢・避妊手術後は特に太りやすくなるため、脂質と炭水化物を抑えた食事に切り替えるタイミングも考慮しましょう。

補足として、オメガ3脂肪酸(サーモンオイルや亜麻仁油など)は体に必要な「良い脂質」。被毛や皮膚の健康を守るので、適量なら積極的に取り入れるのもアリです。

デカプーのための栄養バランス表(目安)

栄養素 推奨バランス(1日のカロリー比) 主な役割・注意点
たんぱく質 25〜30%以上 筋肉・被毛・内臓の維持に不可欠。活動量や体格に応じてしっかりと。
脂 質 10〜15%程度 エネルギー源。ただし摂りすぎると肥満リスク。魚油など良質な脂肪を選ぶ。
炭水化物 40〜50% エネルギー源。穀物アレルギーがある場合はイモ類などで代替可。
食物繊維 3〜5%程度 腸内環境の改善に。野菜や果物で補う。消化しやすい形で与えること。
ビタミン・ミネラル 適量(添加・食材から) 骨・免疫・皮膚の健康に関与。サプリに頼るよりバランスの取れた食材から摂取を意識。
水 分 十分に(75%以上) 水分を多く含むトッピングやウェットフードも活用。特にシニア犬は脱水に注意。

※この表は「成犬期の健康なデカプー」向けの目安です。避妊・去勢の有無、活動量、持病、年齢によって調整が必要です。
※10㎏のデカプーが1日に必要なカロリーは、おおよそ600~700㎉ですが個体差、健康状態、活動量、年齢によっても異なります。

デカプーにおすすめの低脂肪・高たんぱく食材

動物性たんぱく源
食 材 ポ イ ン ト 与 え 方
鶏ささみ 高たんぱく・低脂肪の代表。消化もしやすい 茹でて細かく裂いて与える
鶏むね肉(皮なし) たんぱく質豊富で脂肪も少ない 茹でてスライス、フードにトッピング
白身魚(タラ・鱈・カレイ) 消化がよく低脂質。オメガ3脂肪酸も含む 骨と皮を取り、蒸す or 焼いて細かく
鹿 肉 高たんぱく・鉄分も豊富でアレルゲンになりにくい ミンチ状やスライス加工されたものを加熱して
馬 肉 脂肪が少なく、低カロリー高たんぱく 加熱調理またはフリーズドライ加工製品を活用
植物性たんぱく源
食 材 ポ イ ン ト 与 え 方
大豆製品(豆腐・おから) 動物性に偏りすぎずにバランス補強 絹ごし豆腐や加熱したおからを少量
きな粉(無糖) 小さじ1でたんぱく質補給+風味UP ヨーグルトやおやつにふりかけて
レンズ豆・ひよこ豆 食物繊維・鉄分も含むスーパーフード よく煮て皮を取り除いて与える(少量)
プラスアルファでおすすめ
食 材 効 果 注 意 点
プレーンヨーグルト 腸内環境サポート・たんぱく質あり 乳糖不耐症に注意。小さじ1〜2程度
卵(白身) 高品質なたんぱく質 加熱して与える(※生は避ける)
豆乳(無調整) アレルギーがなければOK 飲みすぎに注意、少量から
※生の白身にはアビジンが含まれており、長期的に大量に摂取するとビオチン欠乏症を引き起こす可能性があります。
与える量は体重10㎏前後の場合1日1/2~1個
⚠️注意すべきポイント
●必ず加熱調理してから与える(特に肉・魚・卵)。
●たんぱく質の摂りすぎは肝臓・腎臓に負担をかける場合があるため、「バランス」が大切。
●毎食に加えるというよりも、「主食(ドッグフード)の補完・トッピング」として使うのがおすすめ。
🐾おすすめの活用例
●朝食:ささみ+温野菜+ヨーグルト少量 ●夕食:ドライフード+白身魚+おから
●おやつ:きな粉ヨーグルト or 卵白クッキー

白のトイプードルが本来の大きさ。大きさがここまで違います!

ジャック・ラッセル・テリアよりもかなり大きい

デカプーにおすすめの高たんぱく・低脂肪ドッグフード

1. キアオラ カンガルー(KiaOra Kangaroo)
▶主原料:​カンガルー肉(高たんぱく・低脂肪・低コレステロール)
▶特徴:​グレインフリーでアレルギーに配慮。関節や皮膚の健康をサポート。
▶おすすめポイント:​体重管理が必要なデカプーに最適。
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2. ペロリコ ドッグフード ライト
▶主原料:​チキン、ダック、白身魚などの動物性タンパク質
▶成分:​たんぱく質22.5%以上、脂質8.0%以上、カロリー326.9kcal/100g
▶特徴:​カロリーと脂質が抑えめで、ダイエット中の犬にも適しています。
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3. Dr.ケアワン
▶主原料:​鶏肉、玄米、大麦、鰹節など
▶成分:​たんぱく質22.5%以上、脂質7.5%以上、カロリー354kcal/100g
▶特徴:​涙やけの改善効果が期待できる国産フード。
ペットケアステーション

4. 安心犬活ドッグフード
▶主原料:​牛肉、鶏肉、馬肉、魚肉などの国産素材
▶成分:​たんぱく質28%以上、脂質10%以上、カロリー360kcal/100g
▶特徴:​低温低圧製法で食材本来の風味を活かし、ノンオイルコーティングでサラサラとした触感。
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5. モグワン ドッグフード
▶主原料:​放し飼いチキン生肉、生サーモンなど
▶成分:​たんぱく質27%以上、脂質10%以上、カロリー361.5kcal/100g
▶特徴:​グレインフリー・ヒューマングレードで、食いつきが良いと評判。
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📝フード選びのポイント
★高たんぱく質:​筋肉量の維持に必要。
★低脂肪:​肥満予防や体重管理に効果的。
★グレインフリー:​穀物アレルギーのある犬に適しています。
★国産・ヒューマングレード:​安全性が高く、安心して与えられます。
これらのフードは、デカプーの健康維持や体重管理に役立ちます。愛犬の体調や好みに合わせて、最適なフードを選んであげてください。

デカプー向けその他のおすすめ食材

野菜、果物の中には体に害を及ぼすものもありますので与える際には確認をしましょう。一例として、ねぎ類やニンニク、ほうれん草、銀杏、葡萄、レーズンなど。

野菜・果物・トッピングで栄養アップ

デカプーの健康を考える上で、ドッグフードだけでなく野菜や果物を活用した食事のアレンジも非常に効果的です。とくに、自然な食物繊維やビタミン、ミネラルを補えるため、消化のサポートや免疫力向上にも役立ちます。

おすすめ野菜一例:

  • ブロッコリー:抗酸化作用、ビタミンCで免疫UP

  • かぼちゃ:食物繊維が豊富で便秘対策に◎

  • 人参:βカロテンで皮膚・被毛の健康に

  • 小松菜:カルシウムや鉄分が豊富で骨のサポートに

おすすめ果物一例:

  • りんご[皮(よく洗えばOK)・種は取り除く]:整腸作用あり

  • バナナ:エネルギー源+マグネシウムが豊富

  • ブルーベリー:抗酸化作用が高く、目の健康にも

ここで、デカプー『コタ2』に与えている上記おすすめの野菜、果物について紹介させていただきます。
ブロッコリー……免疫力UPが期待できるものの正直なところ積極的には与えてはいません。私たちが食べる時におやつがわりにあげている程度です。
かぼちゃ……おかげさまで、今のところ便秘になったことがないのでほとんど与えてはいません。
人 参……犬の皮膚は人間よりもデリケートなのと被毛の色が徐々に薄くなってきているので機会があればあげるようにしています。
小松菜……人間もそうですが骨はとても大事なので積極的にあげています。
りんご……積極的にあげています。皮ごとあげるときはよく洗っています。
バナナ……あまりあげたことがありません。
ブルーベリー……人間の目に良いというのは分かっていましたが、正直言って犬の目にも良いとは知りませんでした。なので、私たちが食べてもコタ2にはあげたことはありません。これからは、おやつとして最初は少しずつから始めて見たいと思います。
ヨーグルト……朝食にトッピングとして毎日与えています。勿論プレーンヨーグルトでアレルギーの可能性もあるので最初は様子を見ながら少しずつでした。一年ぐらい経ちますが体調は良いみたいです。
※ヨーグルトを与えるメリット、タイミング、分量については下記を参照にしてみてください。
卵……ゆで卵を細かくしたものやスクランブルエッグ(味なし)をおやつがわりやトッピングとして与えることがあります。
豆乳……今まで与えたことはありません。機会があれば様子を見ながら少しずつあげていきます。
上記のいずれも、わざわざ愛犬のために買い揃える飼い主さんはあまりいらっしゃらないと思いまが、愛犬の様子を観察しながら気になる症状があった場合には獣医師さんに相談の上、与えてみるのも良いかもしれません。アレルギーや与えすぎ、頻度、加工方法(加熱・カット)には十分注意をして。参考になれば幸いです。

デカプーにヨーグルトを与えるメリットと与え方

ヨーグルトのメリット(プレーン・無糖)
1. 腸内環境のサポート
乳酸菌が善玉菌を増やし、便通改善や免疫力の維持に役立ちます。
2. カルシウム補給
骨の健康を維持するために欠かせないミネラルを、自然に補給できます。
3. 食いつきアップ
ドライフードに少量加えると、香りや味が増し、食欲が落ちた時にも有効です。
4. 毛艶のサポート
発酵食品の栄養が皮膚や被毛にも良い影響を与えることがあります。

⏰与えるタイミング
●朝食や昼食時のトッピングにするのがおすすめです。空腹時に単体で与えるよりも、他の食材と一緒にの方が胃腸に優しいです。
●おやつ代わりとして少量をスプーンで与えるのも◎。

⚖️適量の目安(プレーンヨーグルト)

体 重 1日の目安量
5kg前後 小さじ1〜2杯程度(5〜10g)
7〜10kg 小さじ2〜3杯程度(10〜15g)

※与えすぎはお腹がゆるくなる原因に。無糖・無添加のプレーンヨーグルトを選びましょう。乳糖不耐症の犬には合わない場合もあるので、最初は少量から試してください。

🐾こんな使い方もおすすめ!
▶ヨーグルト+バナナ or りんごの細切れで簡単おやつ
▶ヨーグルト+きな粉でタンパク質と整腸のダブル効果
▶冷凍して夏のおやつにも(※食べ過ぎ注意)

年齢・ライフステージ別の食事の工夫

デカプーは身体が大きい分よく食べますが、欲しがるだけ与えてしまうのは良くありません。欲しがっても必要以上にあげないのも愛情の一つです。

成犬・シニア犬では何が変わる?

デカプーが成犬になると、子犬時代よりも消化機能や代謝が安定し、食べる量も落ち着いてきます。しかし、活動量や性格によっては「食べすぎによる体重増加」が起こりやすくなります。とくに食欲旺盛な子の場合、欲しがるままに与えてしまうと、膝関節や腰への負担が増え、将来的な関節疾患のリスクが高まります。

成犬期には食事管理と運動量のバランスが最重要。フードの内容を見直し、カロリーコントロールがしやすいタイプのドライフード+低カロリートッピングの組み合わせが効果的です。

一方、シニア期に入ると代謝が落ち、筋肉が減少しやすくなるため、「筋肉を維持するための高たんぱく」+「内臓に負担をかけない消化しやすい食事」が求められます。関節ケア成分(グルコサミン、コンドロイチン)、抗酸化成分(ビタミンE、ポリフェノールなど)も積極的に取り入れましょう。

また、食が細くなる子には、食いつきアップのために温めたフードや香りの強い素材(かつお節、チキンスープなど)をトッピングすると効果的です。

デカプーにおすすめの給餌スタイル

愛犬が食事をする時の食器の高さはとても重要です。高さが合わないまま続けていると健康被害も!

フードボウルの高さ、回数、タイミング

デカプーは体格が大きめな分、首を下げて食べる姿勢が続くと、頸椎や腰に負担がかかることがあります。そこで、フードボウルは地面より5~10cmほど高い台に置くと、体への負担が軽減されます。市販の「高さ調整可能なフードスタンド」なども便利です。

俯瞰なので高さがわかりにくいですが20㎝程で首が少し下がる高さです

食事回数については、成犬であれば1日2回、子犬やシニア犬であれば3回に分けるのが理想です。特に空腹時間が長くなると胃液の逆流や吐き戻しの原因にもなるため、できるだけ時間を決めて規則的に与えることが大切です。

また、散歩や運動の直後は消化器官が活発になっていないため、食事は運動の前後30分~1時間程度あけて与えるのがベスト。早食い傾向がある子には、早食い防止皿や知育トイを使って時間をかけて食べさせる工夫も有効です。

まとめ

デカプーの個性に合った食事で、元気な毎日をサポートしよう
デカプーは、その愛らしい見た目とは裏腹に、体格や代謝、筋肉量などが一般的なトイプードルとは異なります。だからこそ、「普通のトイプードルと同じ食事」で済ませてしまうのはNG。体の大きさに見合ったたんぱく質の摂取や、脂質を控えたバランスの取れた食事が、健康維持には欠かせません。

また、成長段階(成犬期・シニア期)に応じて、食べ方や必要な栄養素も変化していきます。野菜や果物をトッピングとして活用することで、自然なビタミンやミネラルを補い、日々の健康に+αのサポートができます。フードボウルの高さや食事のタイミングにも配慮すれば、関節や胃腸への負担も軽減できます。

大切なのは「うちの子に合った食事を見極めてあげること」。少しの工夫で、デカプーはもっと元気に、もっと長く幸せに過ごせます。これからも愛犬との暮らしを楽しみながら、食育という観点でできることを、無理なく取り入れていきましょう。『11㎏のデカプーより』

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