腎臓病が疑われる愛犬コタローに現れた5つの症状と対処法は?

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腎臓病には急性腎臓病と慢性腎臓病の二つがあり、急性の場合に限っては適切な治療を施すことで腎機能を回復することもありますが、慢性の場合はその機能を回復することはなく、長い年月の間に機能が低下をしていきます。

初期段階では、目立った症状が表に現れることはほとんどなく厄介な病気のようです。さらに高齢になればなるほど発症率は高くなり一度悪化した腎機能は元に戻ることはなく、また犬種に関係なくかかる可能性があるようです。

我が家の愛犬コタローは今年の8月で16歳になり、すっかりおじいちゃん犬です。

当然、コタローにもその症状が現れていたのだと思いますが、さほど気にすることなく今まで過ごしてしまいました。そこで、その当時を振り返り腎臓病が疑われる5つの症状と対処法についてコタローの体験談です。

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腎臓病が疑われる症状とは

慢性腎臓病の場合7歳を過ぎたあたりから、普段は見逃してしまいがちな何気ない動作や症状が数多くあります。やはり普段の細かな観察は欠かせません。とは言え、ワンちゃんと一緒に過ごす時間がない場合には難しいかもしれませんが、短い時間の中でも気づく症状はあると思われますので見逃さないようにしたいものです。

例えば、歩き方、食事の量、おしっこの回数や仕方、散歩の時の元気度、睡眠時間、寝返りを打つか、夜中に何をするために目を覚ましているのか(おしっこ、ウンチ、飲水、夜食など)これらの例は直接腎臓病とは関係のないものもありますが、他の病気のサインになっているかもしれません。

コタローの場合、腎臓病が疑われる下記の動作や症状がどれぐらい当てはまるのかをチェック。

A. とにかく水をたくさん飲むようになった

B. おしっこをしょっちゅうするようになった

C. おしっこの匂いがしなくなった

D. 被毛がこわばってきたり艶がなくなった

E.食欲ないことがある

F. 体重が減ってきた

G. 口臭が気になる

H. 便秘になることがある

I. 嘔吐することがが多くなった

J. 何となく元気がないことがある

腎臓病が疑われる項目でコタローに当てはまるのは赤字で表記した5項目になりました。

A/B.多飲多尿については、はっきりとした記憶はないがおそらく4~5年前ぐらいだったと思う

■どうして水をたくさん飲み、おしっこをしょっちゆうするのか?

そもそも腎臓の機能はおしっこを作る臓器で血液中の老廃物をろ過し尿として排出します。正常な腎臓は、老廃物をろ過し必要な水分を体内に戻す事が出来るので、濃縮した濃い尿を作ることができます。臭いおしっこはある意味健康の証でもあるのです。

7歳頃から歳を重ねるごとに発症しやすくなる慢性腎臓病の場合、腎臓の機能が低下し始めることで尿を濃縮しずらくなるため薄い尿が沢山排出されるようにってしまいます。その結果、体内の水分不足から水を飲む量が増えてくるようです。

E.食欲減退は7歳を過ぎたあたりから時々見られるようになった

■食欲はどうして無くなる?

主な原因として考えられるのは病的なもの、年齢的なもの、ストレスなどが考えられますがコタローの場合残念ながら3つすべてが当てはまるような気がします。

病的なもので考えるとやはり腎臓の状態があまり良くないというのが大きな原因のように思われますが、それに加え15歳という年齢と、寂しがり屋のコタローにはひとりぼっちの留守番がストレスの原因になっているのかもしれません。

腎臓の問題を除くと年齢もさることながら、留守番のストレスが大きなウエイト占めているように思われる。食欲がなくなった翌日にコタローと一緒にいると元気が出てきて食欲も戻ってくることが割と多くある。

参考までに病的なものの例を挙げてみると

1.消化器疾患 具体的な病名/胃腸炎など 症状/下痢や嘔吐、食欲不振、時々元気がなくなる

2.内臓疾患 具体的な病名/腎不全、心疾患、など 症状/咳、食欲不振、発作、黄疸、時々元気がなくなる

3.口腔疾患 具体的な病名/歯周病、口内炎、など 症状/歯茎の腫れ、ただれ、口臭、食欲不振

G.口臭は歳を重ねるごとに気になることが多くなった

■口臭がひどくなるのはどうして

口臭と言うと歯周病や歯肉炎、口内炎などが考えられますが、腎臓の機能低下が進むと体内の毒素を排出できなくなるのでアンモニア臭が口から匂ってくることがあるようです。

コタローの場合、口そのものの問題と腎臓病からのものの両方かも知れない。

J. 何となく元気がないことがある

■元気がないのはどうして

考えられるのは病気、高齢で老化、ストレスなどが考えられるがコタローの場合、食欲不振同様で3つすべてが当てはまってしまう。

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病気の場合でいうと下記の腎臓に関するSDNAの数値が相変わらず高い、その為下痢や嘔吐などの症状があった時はやはり元気がなくなる。高齢のせいもあって腎臓以外の臓器も働きが弱くなってきているのでなおさらだ。

2020.11.30の血液検査結果です

総蛋白(TP)今回 5.4g/dL (基準値)が5.1~7.5 前回2020/07/22  5.4

アルブミン(Alb)今回 2.3g/dL(低)(基準値)が2.6~3.9 前回2020/07/22  2.5

腎臓を評価するSDNA 今回 29μg/dL(高)(基準値)が0~14  前回2020/07/22  29

尿素窒素(BUN)今回 33mg/dL(高)(基準値)が9~30 前回2020/07/22  43

クレアチニン(Cre)今回 1.7mg/dL(高)(基準値)が0.5~1.4 前回2020/07/22  1.9

BUN/クレアチニン比 今回19.41 前回2020/07/06  22.63

カルシウム(Cre)今回 9.4mg/dL (基準値)が9.0~11.4  前回2020/07/22  9.6

リン(P)今回 3.5mg/dL (基準値)が2.2~5.9 前回2020/07/22  3.5

アミラーゼ(Amy)今回1743U/L(高)(基準値)が401~1395 前回2020/07/22  1385

冒頭でお話したように慢性腎臓病はその機能を回復することはないようです。それではどうすれば良いのでしょうか?

腎臓病の症状の対処法について

慢性腎臓病の場合、その機能の50%ほどが失われる頃に飼い主さんにもわかる症状(上記に示したA~Jのようなもの)が出てきます。ですのでそうなる前の症状チェックは欠かせません。

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対処法1 血液検査

犬の場合犬種に関係なく7歳を過ぎたあたりから発症してくることが多くなるようです。初期段階ではその症状に気づいてあげられない為、定期的に血液検査と合わせて尿検査を実施してあげることが望ましい。

その頻度は、若くて健康な場合は1年に1回程度。シニア犬と言われる7歳を過ぎたあたりからは1年に2回ぐらいは必要になるようです。

我が家のコタローの場合、15歳という事もあって1年に3~4回血液検査をしています。腎臓に関すする数値SDNAは高い値を示したままであまり下がってはきませんがそれでも嘔吐などの症状は改善されています。

対処法2 療法食がある中でベターな食事のとり方

慢性腎臓病の場合はいったん失われた機能は回復できないので、今現れている症状の進行を抑え悪化していくスピードにブレーキをかけることが治療の目的となるようです。

そんな中で大切なのが食事です。慢性腎臓病の療法食が必要になる事もありますが、あまり好んで食べるワンちゃんは多くないようです。そんな時は今まで通りの食事をしてもらい、消化管内のリンや老廃物の吸収を抑えるための吸着材を使用することも一つの方法としてあります。

吸着材を使用することでリンや老廃物は便とともに体外へ排泄されます。

この吸着材はコタローも使用しています。コタローが使用しているものは食事の30~60分前に1日2回服用させています。使用される場合はかかり付けの獣医師さんに相談をしてみてください。

慢性腎臓病の場合どうしても食欲がなくなり食べてくれないことも時々あります。そんな時は食べてもらえる工夫をすることも必要です。その場合は電子レンジで少し温めてからあげると風味が増して食べやすくなります。

コタローの場合、低脂肪の食事がメインでそれにリン、ナトリウム、たんぱく質の含有量が低いキャベツをトッピングしさらに食欲をそそるためのササミを少し加えます。

まとめ

  • 7歳を過ぎたころから慢性腎臓病にかかりやすくなる
  • 慢性腎臓病になってしまうとその機能を回復することはない
  • 慢性腎臓病は犬種を問わずかかりやすい病気
  • 定期的な血液検査、尿検査が欠かせない
  • 慢性腎臓病は飼い主さんが気付きにくい症状なので普段からの細かなチェックが必要
  • リンやナトリウム、たんぱく質の含有量が少ない食材が有効的

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