犬の下痢と嘔吐が治らない…5ヶ月続いた体調不良と血液検査で分かった原因【体験談】

この記事は約23分で読めます。

犬の下痢や嘔吐が何日も続くと、とても心配になりますよね。
「そのうち治るだろう」と思っていても、症状が長引くと「何か重大な病気ではないか」と不安になるものです。

我が家の愛犬コタローも、ある日を境に下痢と嘔吐を繰り返すようになりました。最初はよくある体調不良だと思っていたのですが、症状はなかなか改善せず、結果的に5ヶ月近く続くことになったのです。

動物病院にも通い、血液検査も受けました。その結果、腎臓の数値の上昇やアミラーゼの異常など、体の異変が分かりました。

そして最終的に、体調改善の大きなきっかけになったのが**食事の見直し(低脂肪食)**でした。

この記事では

・下痢と嘔吐が続いた経過
・血液検査で分かった体の異変
・食事改善で起きた変化
・5ヶ月の体験から学んだこと

を実体験としてまとめています。

同じように愛犬の体調不良で悩んでいる方の参考になれば幸いです。

結論:コタローの体調不良の原因として考えられたこと
今回の体験から、コタローの体調不良には次の要因が関係していた可能性があります。
●ササミ中心の食事による栄養バランスの偏り
●腎臓数値の上昇
●低アルブミン状態
●膵臓トラブルの可能性(アミラーゼ上昇)
●脂質の影響
そして最終的に、低脂肪の食事に切り替えたことで症状は徐々に改善しました。

5ヶ月間の体調不良の流れ

時期 状態
4月 3月から続いていた下痢と嘔吐が治まらずステロイドと胃薬を再開
5月 血便と激しい嘔吐が続く
6月 今までの治療を変更
7月 ステロイド増量、血液検査と食事療法開始
8月 ようやく見えて来た回復の兆し
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下痢と嘔吐を繰り返し始めた愛犬コタロー【最初の異変】

ここから書くのは、
先住犬コタローに起きた 下痢と嘔吐が続いた約5ヶ月間の出来事です。

最初に異変を感じたのは、2020年3月。
コタローは突然、下痢と嘔吐を繰り返すようになりました。

犬と暮らしていると、
軟便や軽い嘔吐は決して珍しいものではありません。
そのため当初は、「一時的な体調不良だろう」と思っていました。

しかし、症状はなかなか落ち着きません。
良くなったと思えばまた下痢をする――
そんな状態が続いていきました。

動物病院を受診し、整腸剤や食事療法を試しても
はっきりとした改善は見られません。

「なぜ治らないのだろう」

そんな不安を感じながら過ごした
2020年3月から8月までの約5ヶ月間。

当時の出来事を振り返ると、
小さな変化や気づきがいくつもありました。

ここからは、
2020年3月21日から8月14日までの約5ヶ月間の記録をもとに、
当時のコタローの状態を振り返っていきます。

最初は「よくある体調不良」だと思っていた

コタローの体調に異変を感じ始めたのは、ある日突然のことでした。
最初に気づいたのは下痢でしたが、食欲はあり元気もそれほど落ちていなかったため、「よくある一時的な体調不良だろう」と軽く考えていました。

犬も人と同じように、ちょっとした体調の変化でお腹を壊すことはあります。食事内容の変化や気温、ストレスなど、原因はさまざまです。そのため、この時点では数日様子を見れば自然に治るのではないかと思っていました。

ところが、下痢はなかなか改善せず、時々嘔吐も見られるようになってきました。それでも食欲はあり、普段と変わらず食事も食べていたため、「もう少し様子を見てみよう」と考えていたのです。

しかし、この時の判断が、後になって長い体調不良の始まりだったことに気づくことになります。

元気のない日が続く

食欲はあるのに続く軟便

症状が続く中で特に気になっていたのが、食欲はあるのに便の状態が改善しないことでした。

コタローはごはんをしっかり食べているのに、便は軟らかいままで量も少なく、明らかに以前とは違う状態が続いていました。食事をしているにもかかわらず、体の中でうまく消化吸収できていないような印象を受けたのを覚えています。

また、時々見られる嘔吐も気になっていました。吐いた後はしばらく元気がないものの、その後はまた食欲が戻るという状態を繰り返していました。

この頃から、単なる体調不良ではなく、何か別の原因があるのではないかという不安が少しずつ大きくなっていきました。

少しずつ増えていく不安

下痢や嘔吐が何日も続くようになると、「このままで本当に大丈夫なのだろうか」という不安が強くなってきました。病院にも通いながら様子を見ていましたが、症状は完全には治まらず、良くなったと思えばまた繰り返す状態が続いていました。

そのため私は、コタローの体調の変化を少しでも見逃さないようにするため、日々の症状や食事、薬の服用状況などを記録することにしました。

結果として、この記録は約5ヶ月間続くことになります。

当時はまだ原因がはっきり分からず、試行錯誤を繰り返していましたが、後になって振り返ると、この期間の記録から見えてきたことも多くありました。

ここからは、2020年3月21日から8月14日までの約5ヶ月間の記録をもとに、当時のコタローの状態を振り返っていきます。

当てはまる?犬の下痢・嘔吐で注意したい症状チェック

下痢が2日以上続いている
嘔吐が何度も起きている
食欲が落ちている
元気がなく横になっている時間が増えた
水をたくさん飲むようになった
体重が少しずつ減ってきた
血液検査で数値の異常が出た

これらの症状が複数当てはまる場合、体調不良が長引く可能性があります。
コタローも同じような症状が続き、検査を進める中で原因を探っていくことになりました。

5ヶ月間続いた下痢と嘔吐の記録

5ヶ月間続いた体調不良

ここからは、2020年3月21日から8月14日までの約5ヶ月間に起きた出来事を、当時の記録をもとに振り返っていきます。

コタローはそれ以前にも、時々お腹を壊すことはありました。犬と暮らしていると、軟便や軽い嘔吐は決して珍しいものではありません。そのため最初は「一時的な体調不良だろう」と考えていました。

しかし今回は、いつもとは違っていました。

一度症状が出ると数日続き、薬を飲むと一度は落ち着きます。ところがしばらくすると、また下痢や嘔吐が始まるのです。その繰り返しが、何度も続きました。

症状の割合としては、
下痢が約7割、嘔吐が約3割。

ときには下痢と嘔吐が同時に起きることもありました。体調が良さそうに見える日もあれば、突然お腹を壊す日もある。そんな状態が続いていました。

コタローの通常体重は8〜9kgほどでしたが、この頃は体重も少しずつ減っていきました。正確な記録は残っていませんが、当時は1kgほど体重が落ちていた時期もあったと思います。

動物病院にも何度も通い、薬を処方してもらいました。しかし症状は完全には治まりません。

「なぜ治らないのだろう」

そんな不安を抱えながら過ごした約5ヶ月。ここからは、その期間の出来事を月ごとに振り返っていきます。

3月を振り返って

コタローの体調に明らかな異変を感じ始めたのは、2020年3月頃でした。

それまでも時々下痢をすることはありましたが、この頃から症状の頻度が明らかに増えていきました。最初は「少しお腹を壊したのだろう」と思い、様子を見ることもありました。しかし軟便や下痢が続いたため、動物病院を受診することにしました。

診察では特別な異常は見つからず、整腸剤や胃薬などが処方されました。薬を飲ませると数日ほどで症状は落ち着きます。便の状態も改善し、いつものコタローに戻ったように見えました。

ところが安心したのも束の間、しばらくすると再び下痢が始まるのです。

「またお腹を壊したのかな」

そんな軽い気持ちで病院へ連れて行き、薬をもらって帰る。そんなことを何度か繰り返していました。

この時点では、特別深刻な病気が隠れているとは思っていませんでした。コタローも食欲はあり、元気に散歩にも行けていたからです。

しかし今振り返ると、この頃からすでに体のどこかで異変が起きていた可能性があったのかもしれません。

4月の経過|ステロイドと胃薬の再開

4月に入っても、コタローの下痢は完全には治まりませんでした。

良くなったと思えば、また軟便になる。その繰り返しです。動物病院では、胃腸の炎症を抑える目的でステロイドや胃薬(ガスター)が処方されることもありました。

薬を飲むと症状は落ち着き、便の状態も改善します。しかし、薬をやめてしばらくすると再び下痢が始まる。結果として、治療は

「薬を飲む → 改善する → 再発する」

という流れを何度も繰り返していました。

この頃の私は、原因を深く考えることなく、動物病院で処方された薬を飲ませながら様子を見るという対応を続けていました。

コタローは10歳を過ぎていたため、「年齢の影響もあるのかもしれない」と考えていたこともあります。人間でも年齢を重ねると体調を崩しやすくなるため、犬も同じなのではないかと思っていたのです。

しかし今思えば、年齢のせいにしてしまうのはあまり良くなかったのかもしれません。
本当は、その時点で原因をもう少し深く考えるべきだったのではないかと思います。

5月の悪化|血便と激しい嘔吐

5月に入る頃になると、コタローの症状は少しずつ強くなっていきました。

それまでの軟便や下痢に加え、血便が見られることもあったのです。さらに嘔吐の回数も増え、胃液のようなものを吐くこともありました。

吐いたあとも元気に歩き回ることはありましたが、飼い主としてはやはり不安になります。特に血便を見たときは、「何か重大な病気なのではないか」と強く感じました。

それでも、コタローは食欲が完全になくなることはありませんでした。散歩にも行きたがり、普段通りの行動をすることも多かったため、すぐに命に関わる状態ではないようにも見えました。

そのため、「もう少し様子を見てみよう」と思うこともありました。しかし症状が長く続いていることには変わりありません。

この頃になると、私の中で
「単なる胃腸炎ではないのかもしれない」
という思いが少しずつ強くなっていきました。

6月の治療変更

6月9日、コタローの体調がなかなか改善しないことから、新しい薬が追加されることになりました。

それまで毎日飲んでいた腎臓の薬に加えて、腎臓の健康をサポートする粉末の薬を食事の30〜60分前に朝晩2回飲ませることになったのです。この薬は、消化器官の中でリンや老廃物を吸着し、便と一緒に体の外へ排出する働きがあると説明されました。

実際に飲ませ始めると、それまで柔らかかった便が徐々に固まり始めました。長い間下痢が続いていたため、「もしかすると良くなるかもしれない」と少し希望が見えてきた瞬間でもありました。

しかし、体調は決して安定していたわけではありません。一進一退を繰り返しながら、1週間ほど体調を維持できることもあれば、また下痢や嘔吐が出ることもありました。

さらにこの頃、胃のポリープや心臓の血液の逆流など、これまで知らなかった別の問題も見つかりました。便は少しずつ固まり始めていたものの、新たな心配事が増えてしまい、気持ちの面ではなかなか安心できない状態が続いていました。

7月の転機|血液検査と食事療法

7月に入り、血液検査の結果を踏まえて治療方針を見直すことになりました。

これまで飲んでいたステロイドと胃薬(ガスター)に加え、新たに食事療法を取り入れることになったのです。食事は低脂肪の内容が中心となり、チキン味の缶詰やドッグフードを基本に、キャベツ、ニンジン、ジャガイモ、白米などを取り入れた食事に変更しました。

同時に、ステロイドの量も大きく変わりました。それまで1錠の1/4だった量が、1錠半へ増量されたのです。計算すると今までの約5倍の量になります。正直なところ、「こんなに増やして大丈夫なのだろうか」と不安に感じたことも覚えています。

そして7月1日には、突然コタローが動けなくなる出来事もありました。そのときは本当に驚き、「このままどうなってしまうのだろう」と強い不安を感じました。原因についてははっきり分かりませんでしたが、その後は再び動けるようになり、少しずつ元気も戻ってきました。

7月21日の血液検査では、グロブリン、総コレステロール、総ビリルビン、グルコースなどの数値は基準値の範囲内に収まっていました。5月17日、7月5日、そして今回の検査を比べると、全体的に数値は改善傾向にありました。

さらに、食事内容を低脂肪に変更し、ササミの量を減らし、おやつのササミや『ちゅーる』も中止したことで、体調にも大きな変化が見られるようになりました。下痢や嘔吐の回数が減り、便も少しずつ固まってきたのです。

8月|ようやく見えた回復

8月に入る頃には、ステロイド治療と食事療法の効果もあり、コタローの体調はようやく健康なときに近い状態まで回復してきました。

それまで頻繁に起きていた下痢や嘔吐はほとんど見られなくなり、体調も安定してきました。体調が落ち着いてきたことから、毎日つけていた体調の記録もここで一区切りとすることにしました。

その後はステロイドの量を徐々に減らしていきました。最初は1日おき、次は2日おき、そして3日おきと少しずつ間隔をあけていき、9月中旬には完全に服用を中止することができました。

こうして約5ヶ月続いたコタローの体調不良は、ようやく落ち着きを取り戻したのです。

血液検査で分かった体の異変【腎臓・膵臓の数値】

下痢や嘔吐の症状が長く続く中で、コタローの体に何が起きているのかを確認するため、動物病院で血液検査を受けることになりました。これまでにも何度か検査は行っていましたが、症状が改善しない状態が続いていたため、改めて詳しく数値を確認することになったのです。

検査結果を見て最初に感じたのは、「思っていた以上に体に負担がかかっていたのかもしれない」という不安でした。見た目には元気そうに見える日もありましたが、血液検査の数値にはいくつか気になる変化が現れていました。

腎臓の数値が大きく上昇

まず気になったのが、腎臓の状態を示す数値でした。

検査では、腎臓の働きを評価する指標の一つであるSDMAが29μg/dLと高い値を示していました。基準値は0〜14とされているため、この数値は明らかに高い状態です。前回の検査でも24μg/dLと高めの数値が出ており、腎臓への負担が続いている可能性が考えられました。

また、尿素窒素(BUN)やクレアチニン(Cre)といった腎機能を評価する数値も基準値を上回っていました。BUNは43mg/dL(基準値9〜30)、クレアチニンは1.9mg/dL(基準値0.5〜1.4)という結果でした。前回の検査より数値はやや改善していたものの、まだ正常範囲には戻っていない状態でした。

これらの数値は、腎臓の機能が低下している可能性を示す指標とされています。ただし、脱水や体調不良などによって一時的に数値が上がることもあるため、この時点ではすぐに腎臓病と断定されたわけではありませんでした。

それでも、下痢や嘔吐が続くことで体に負担がかかり、腎臓の数値にも影響が出ていた可能性は十分に考えられました。

血液検査結果(2020.5.17、7.5、21)
項目 5月17日 7月5日 7月21日 基準値
総蛋白(TP) 4.9【低】 4.7【低】  5.4 5.1~7.5
アルブミン(Alb) 2.0【低】 1.9【低】 2.5【低】 2.6~3.9
アミラーゼ(Amy) 1595【高】 1948【高】 1385 401~1395
SDMA 28【高】 24【高】 29【高】 0~14
尿素窒素(BUN) 68【高】 63【高】 43【高】 9~30
BUNクレアチニン比 21.93 24.23 22.63
クレアチニン(Cre) 3.1【高】 2.6【高】 1.9【高】 0.5~1.4

低アルブミンのリスク

もう一つ気になったのが、アルブミンの数値です。

アルブミンは血液中のタンパク質の一種で、栄養状態や体内の水分バランスを維持するうえで重要な役割を持っています。コタローのアルブミン値は2.5g/dLで、基準値2.6〜3.9よりわずかに低い結果でした。

ただし、前回の検査では1.9g/dLとさらに低い数値だったため、今回の結果では少し改善していることも分かりました。また、総蛋白(TP)も前回4.7g/dLから5.4g/dLまで回復しており、全体としては数値が少しずつ持ち直している状態でした。

それでもアルブミンが低い状態が続くと、体内の水分バランスが崩れたり、栄養状態が悪化したりする可能性があると言われています。慢性的な下痢や消化器のトラブルが続いている場合、タンパク質の吸収がうまくいかなくなることもあるため注意が必要です。

こうした数値の変化を見ながら、コタローの体は思っている以上に消耗しているのではないかと感じるようになりました。

アミラーゼ上昇から疑われた膵臓トラブル

さらに検査結果の中で気になったのが、アミラーゼの数値でした。

アミラーゼは膵臓や唾液腺などから分泌される消化酵素で、主に炭水化物の消化に関わる働きをしています。コタローの検査では1385U/Lという結果で、基準値401〜1395の上限に近い数値でした。前回の検査では1948U/Lとさらに高い値が出ていたため、今回の検査では数値が下がってきているものの、膵臓への負担があった可能性も考えられました。

膵臓の炎症、いわゆる膵炎は、犬の下痢や嘔吐の原因として知られている病気の一つです。軽度の場合は症状がはっきりしないこともあり、慢性的な消化器症状として現れることもあると言われています。

もちろん、この検査結果だけで膵炎と断定されたわけではありません。しかし、下痢や嘔吐が続いている状況と血液検査の数値を合わせて考えると、膵臓のトラブルが関係している可能性も否定できませんでした。

コタローの場合、このあと膵臓の数値にも異常が見つかりました。
詳しくは次の記事にまとめています。
▶「犬のアミラーゼ高値と膵炎疑い【先住犬コタローの記録】」

こうして血液検査の結果を見ていくと、コタローの体では複数の負担が重なっていた可能性が見えてきました。そしてこの頃から、薬だけに頼るのではなく、食事や生活環境を含めて体への負担を減らす方法を考える必要があるのではないかと思うようになったのです。

食事を見直して分かった本当の原因と改善の兆し

コタローの下痢や嘔吐が長く続く中で、血液検査の結果や体調の変化を踏まえ、改めて見直すことにしたのが食事内容でした。

それまでの治療では、ステロイドや胃薬などの薬を中心に症状を抑える対応を続けてきました。薬を飲めば一時的に改善するものの、しばらくするとまた下痢や嘔吐が始まるという状態が続いていました。

そのため、「体の内側から負担を減らす方法はないだろうか」と考えたとき、まず思い浮かんだのが毎日与えている食事でした。犬にとって食事は健康に直結する重要な要素です。そこでコタローの食事内容を一度見直し、できるだけ体に負担の少ない内容へと変えていくことにしました。

ササミ中心の食事を見直す

当時のコタローの食事は、鶏ササミを中心とした食事が多くなっていました。

ササミは脂肪分が少なく消化もしやすい食材として知られており、犬の食事でもよく使われる食材です。そのため「体に優しい食材」というイメージがあり、日常的に多く与えるようになっていました。

しかし、後になって振り返ってみると、ササミに偏った食事になっていた可能性があります。特定の食材を長期間多く与え続けると、栄養バランスが偏ることがあります。

実際にコタローの場合、血液検査では腎臓の数値の上昇が見られていました。もちろん原因を断定することはできませんが、長期間にわたるササミの多量摂取が腎臓に負担をかけていた可能性も考えられました。

また腎臓の負担は、他の臓器にも影響することがあります。下痢や嘔吐などの消化器症状も含め、体全体に何らかの影響が出ていた可能性も否定できません。

そこで、ササミは完全にやめるのではなく、トッピング程度の少量に減らすことにしました。おやつとして与えていたササミや『ちゅーる』なども一度中止し、できるだけ食事内容をシンプルに整えることにしたのです。

キャベツ・人参・ジャガイモ・白米を取り入れた理由

食事の見直しの中で取り入れたのが、キャベツ・人参・ジャガイモ、そして白米でした。

キャベツは食物繊維を含んでおり、腸内環境を整える働きが期待できます。消化にも比較的優しいため、胃腸が弱っているときの食事にも取り入れやすい食材です。

人参はビタミンが豊富で、犬の手作り食でもよく使われる食材の一つです。細かく刻んでからレンジでチンすることで、栄養素も失われにくく消化もしやすくなります。

ジャガイモは炭水化物を多く含み、エネルギー源として利用できる食材です。脂肪分が少ないため、低脂肪の食事を意識する場合にも取り入れやすい食材と言われています。

さらに、おやつ替わりに白米も加えることにしました。白米はフードプロセッサーを使うことで消化が比較的良くなり、胃腸への負担が少なくなります。体調が不安定なときでもエネルギーを補給しやすいという点から、食事のバランスを整える目的で取り入れました。

ただし、こうした食材を与える場合にはいくつか注意点もあります。

まず野菜は必ず加熱して柔らかくすることが大切です。生のままだと消化しにくく、かえって胃腸に負担をかける可能性があります。また味付けは一切せず、シンプルな状態で与えるようにしました。

白米も同様に、塩や調味料を加えない状態で与えることが基本です。また急に食事内容を大きく変えると消化器に負担がかかることもあるため、最初は少量から始め、コタローの体調を見ながら徐々に量を調整していきました。

こうして食事内容を見直していく中で、コタローの体調にも少しずつ変化が現れていきました。

低脂肪食に切り替えて起きた変化

血液検査の結果を踏まえ、コタローの治療はそれまでの薬による対処に加え、食事療法を中心とした体調管理へと変わっていきました。特に意識したのは、胃腸や膵臓、腎臓に負担をかけにくい低脂肪の食事です。

少なめの量から始めた

それまでの食事は、ササミを中心とした内容でしたが、長期間同じ食材が続いていたことや栄養バランスの偏りの可能性も考え、食事内容を大きく見直しました。基本となるフードは低脂肪のドッグフードやチキン味の缶詰を中心にし、そこにキャベツや人参、ジャガイモ、白米などを少量ずつ加えながら、できるだけ消化に優しい食事へと調整していきました。

同時に、治療面でも変化がありました。これまで服用していたステロイドは、それまでの1錠の1/4から1錠半へと増量されることになりました。計算すると、これまでの約5倍の量になります。急な増量だったため、「本当に大丈夫なのだろうか」と不安を感じたこともありましたが、獣医師の指示に従いながら様子を見ることにしました。

7月の初めには、突然コタローが動けなくなる出来事もありました。そのときは本当に驚き、「このままどうなってしまうのだろう」と強い不安を感じました。原因ははっきり分かりませんでしたが、その後は再び歩けるようになり、徐々に元気を取り戻していきました。

その後、食事療法と薬の治療を続けていく中で、コタローの体調にも少しずつ変化が見られるようになりました。まず感じたのは、下痢や嘔吐の回数が減ってきたことです。それまで頻繁に起きていた症状が、徐々に落ち着いていきました。

さらに、長い間柔らかかった便も、少しずつ形のある便に戻ってきたのです。これは飼い主としてとても大きな変化でした。毎日のように下痢や嘔吐を心配していた日々を思うと、便の状態が安定してきたことは、体調が回復に向かっているサインのように感じられました。

また、ササミの量を減らしたことや、おやつとして与えていたササミや『ちゅーる』を中止したことも、体調の安定に影響していた可能性があります。これまで何気なく与えていた食べ物が、知らないうちに体に負担をかけていた可能性もあったのかもしれません。

もちろん、体調が改善した理由が一つだけとは限りません。薬の効果、食事の見直し、体調の回復など、さまざまな要因が重なっていたと考えられます。それでも、低脂肪の食事に切り替えたことが体調改善の大きなきっかけの一つになったと感じています。

こうしてコタローの体調は、少しずつですが確実に安定へと向かっていきました。そして8月に入る頃には、ようやく健康なときに近い状態まで回復してきたのです。

5ヶ月の体験から分かった3つの大切なこと

下痢や嘔吐の症状が始まってから、コタローの体調が落ち着くまでには約5ヶ月という長い時間がかかりました。振り返ってみると、その期間はただ「治るのを待つ時間」ではなく、飼い主として多くのことを考え、学ぶ時間でもありました。

症状が出ているときは、「早く治ってほしい」という気持ちが先に立ち、目の前の不安ばかりに意識が向いてしまいます。しかし時間が経ってから改めて当時の記録や出来事を振り返ると、体調の変化にはいくつかのサインがあり、それに気づくことの大切さを実感しました。

この5ヶ月間の経験から感じたことは、決して特別なことではありません。むしろ、どの家庭でも起こり得る出来事であり、同じように悩んでいる飼い主さんの方にとって少しでも参考になるのではないかと思っています。

体調不良が長引くときに考えるべきこと

犬の下痢や嘔吐は、比較的よく見られる症状の一つです。軽い体調不良であれば、数日で自然に回復することもあります。そのため最初の頃は、「そのうち治るだろう」と様子を見ることも少なくありません。

私自身も、コタローが下痢や嘔吐を繰り返していた頃は、動物病院で処方された薬を飲ませれば一時的に良くなることが多かったため、どこかで「また同じように治るだろう」と思っていました。

しかし症状が何度も繰り返される場合や、長期間続く場合は、単なる体調不良ではない可能性も考える必要があります。体のどこかに負担がかかっていたり、食事や生活環境の中に原因が隠れていることもあるからです。

もちろん、すべての原因をすぐに特定できるわけではありません。それでも、「なぜ繰り返しているのか」「どこに原因があるのか」を少しずつ考えていくことが、愛犬の体調を守るためには大切なのだと感じました。

食事のバランスの重要性

今回の経験を通して特に強く感じたのは、食事の影響の大きさでした。

犬の体調管理において、食事は毎日欠かすことのできないものです。そのため、どんなフードを選ぶのか、どんな食材を与えるのかによって、体への負担も大きく変わってくる可能性があります。

当時のコタローの食事は、脂肪分を抑えることや食べやすさを優先するあまり、同じ食材に偏ってしまっていた部分もあったかもしれません。もちろん、それが直接の原因だったと断定することはできませんが、食事内容を見直したことで体調に変化が見られたことは事実でした。

犬にとって理想的な食事は、その犬の体質や年齢、健康状態によっても変わります。そのため「これが絶対に正しい」という食事があるわけではありません。しかし少なくとも、体調が不安定なときほど、食事内容を見直してみる価値はあるのではないかと感じました。

体調の記録を残すことの大切さ

もう一つ、今回の経験でとても役立ったのが「記録を残すこと」でした。

コタローの体調が安定しない日々が続く中で、私は体調の変化や症状が出た日、食事内容などを簡単にメモとして残すようにしていました。最初は自分の記憶を整理するためのものだったのですが、後から振り返ってみると、その記録がとても重要な意味を持っていたことに気づきました。

いつ下痢が起きたのか、嘔吐はどのタイミングだったのか、どんな食事をしていたのか。そうした情報が残っていることで、体調の変化の流れを客観的に見ることができます。また、動物病院で相談するときにも、具体的な情報として役立つことがありました。

体調不良が続くと、不安や焦りから冷静に状況を判断することが難しくなることもあります。そんなときこそ、日々の小さな記録が後から大きな手がかりになることがあります。

コタローの5ヶ月間の記録も、当時はただ必死に残していただけのものですが、今振り返ると、その一つ一つが体調の変化を理解するための大切な材料になっていました。

もし愛犬の体調で気になることが続いている場合は、ほんの簡単なメモでも構わないので、日々の様子を記録しておくことをおすすめします。それが後になって、愛犬の体調を守るための大きなヒントになるかもしれません。

犬の下痢や嘔吐が長く続くときは早めの検査を

犬の下痢や嘔吐は比較的よく見られる症状ですが、数日で治らない場合は注意が必要です。

特に次のような場合は、早めに動物病院で相談することが大切だと言われています。

  • 下痢や嘔吐が数日以上続く

  • 元気がない

  • 食欲が落ちている

  • 体重が減ってきた

  • 症状が繰り返される

コタローの場合も、最初は軽い体調不良だと思っていましたが、結果的に血液検査で体の異変が見つかりました。

「いつもの下痢」と思わず、早めに検査を受けることの大切さを実感しました。

もし愛犬の下痢や嘔吐が続いている場合は、早めに動物病院で相談することをおすすめします。

また、今回の体験から、食事の内容が体調に大きく影響することも実感しました。

今後もコタローの体調管理や食事について、実体験をもとに記事を書いていきます。

同じように悩んでいる方の参考になれば幸いです。

よくある質問

犬の下痢や嘔吐はどれくらい続いたら病院に行くべきですか?
一般的には1〜2日で改善しない場合や、元気がない・食欲がない場合は早めに動物病院で相談することがすすめられます。

 

ササミ中心の食事は犬の体に問題がありますか?
ササミは消化が良い食材ですが、長期間多量に与え続けると栄養バランスが偏る可能性があります。食事は複数の食材を組み合わせ、栄養バランスを整えることが大切です。

 

犬のアミラーゼが高いと言われたらどうすればいいですか?
アミラーゼは膵臓など消化器に関係する酵素です。数値が高い場合は膵臓や消化器のトラブルの可能性もあるため、獣医師の指示に従い検査や食事管理を行うことが大切です。

まとめ

今回の体調不良は、最初は「少し元気がない」「食欲が落ちている」といった、日常でも見られるような小さな変化から始まりました。犬と暮らしていると、こうした体調の波は決して珍しいものではありません。そのため、最初の段階では「そのうち良くなるだろう」と様子を見ることも多いと思います。私自身も、まさか数ヶ月にわたって原因が分からない状態が続くとは想像していませんでした。

しかし、血液検査の結果から腎臓の数値の上昇や低アルブミン、アミラーゼの上昇といった異常が見つかり、体の中で何かが起きていることがはっきりしました。外から見える症状だけでは分からない体の変化が、検査によって初めて明らかになることもあります。今回の経験を通して、体調不良が長引く場合には「いつもの不調」と決めつけず、一度しっかり検査を受けることの大切さを強く感じました。

また、食事内容の影響も大きなポイントでした。ササミ中心の食事は一見するとヘルシーで体に良さそうに思えますが、長期間続けることで栄養バランスが偏る可能性があります。キャベツや人参、ジャガイモなどの野菜を取り入れ、低脂肪でバランスを意識した食事へと見直したことで、少しずつ体調の改善が見られるようになりました。犬の健康を考えるとき、「何を食べさせないか」だけでなく、「どのようなバランスで与えるか」が重要であることを実感した出来事でした。

さらに、今回特に役立ったのが日々の記録です。食事内容、体調の変化、病院での検査結果などを記録していたことで、後から振り返ったときに体調の変化の流れを整理することができました。もし記録がなければ、「いつから悪くなったのか」「何をきっかけに改善したのか」を正確に思い出すことは難しかったと思います。体調の小さな変化でも記録を残しておくことは、飼い主にとっても、診察する獣医師にとっても大きな助けになります。

犬は言葉で体調を説明することができません。そのため、日々そばにいる飼い主さんが「いつもと違う変化」に気づくことがとても重要になります。今回の体験は、健康管理の難しさを感じると同時に、日常の観察や食事管理、そして記録の大切さを改めて教えてくれました。

同じように原因が分からない体調不良で悩んでいる飼い主さんにとって、この体験が少しでも参考になれば幸いです。小さな違和感でも見逃さず、焦らず一つずつ原因を探していくことが、愛犬の健康を守るための大切な一歩になると感じています。

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