犬(デカプー)の季節ごとに起こる足腰トラブルの予防について

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人間同様犬も季節の変わり目は体調を崩しやすいと言われますが、デカプーのように体格が大きめの子にとっては足腰への影響も見逃せません。我が家の愛犬も季節ごとに「散歩量が変わる」「体重が増える」「関節がこわばる」といったサインを見せてきました。人間が寒暖差で体が重く感じるように、犬も環境の変化で筋肉や関節に気圧の変化による負担がかかるのです。この記事では、春・夏・秋・冬それぞれの時期に実際に注意しているポイントと、日常でできる予防とケアを観察記録としてまとめてみました。

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春:急激な運動再開での関節負担に注意!

冬の間、寒さから散歩時間が短くなったり、運動量が減ったりすることで、筋肉や関節の柔軟性が少し落ちることがあるようです。我が家のデカプーも、春になって暖かくなると急に走り出すことも多くなるのですが、急激に運動量を増やすと足腰に負担がかかりやすく危険です。実際、春先の散歩でいきなりボール遊びをしたところ、翌日後ろ足をかばうような歩き方をしたことがあり、そこから「徐々に慣らす」大切さを痛感しました。

春は花粉や黄砂の影響で外に出る時間が短くなりがちですが、その分、室内でできる軽いストレッチや遊びを取り入れるとスムーズに体力を戻せる事に気が付きました。具体的には、短い距離を「おいで」と呼び寄せて数回往復させる、軽くおもちゃを投げて持ってこさせるなど。これで体を温め、筋肉を動かしてから散歩に出ると関節への負担が少なくなるようです。ちょっとした気配りですがとても大切なことで、体が慣れてくるまでの間は準備運動の必要性を感じています。

言ってみれば、人間がラジオ体操をしたりジョギングの前にストレッチをするのと同じで、体を動かす前には準備運動が必要なのと同じように思えます。

春は気温差が大きく、体調の変化が出やすい季節です(私たち人間と同じ)。特にトイプードルは換毛期が目立たない犬種ですが、環境の変化で毛艶や皮膚の状態に影響が出ることがあります。足腰のケアとあわせて、全身のコンディションを意識した管理を心がけたい時期です。

夏:暑さと地面の熱で足裏&関節にも負担!

夏は犬(デカプー)にとっても一年の中でも特に注意が必要な季節です。人間よりも地面に近い位置を歩く犬は、アスファルトやコンクリートからの照り返しによって体感温度が大きく上がり、熱中症や肉球のやけどにつながる危険があります。特に体重が11〜12kg前後あるデカプーは、肉球にかかる圧も強く、炎天下での散歩では負担が倍増してしまいます。見た目は元気そうでも、気付かないうちに足裏が熱を持ち、赤みやヒビ割れといったトラブルを起こすケースも少なくありません。

そこで、まず大切なのは「散歩の時間帯」を工夫することです。日中のアスファルトは真夏では50〜60℃近くまで熱を帯びることがあり、犬にとっては数秒でやけどのリスクとなります。朝の涼しい時間帯や日が落ちた後に散歩をずらすだけでも、足裏の負担を大幅に減らすことができます。また、飼い主さん自身が手の甲で地面を触って「熱すぎないか」を確認することも欠かせません。

加えて、夏場は肉球の保護ケアを強化するのが理想です。散歩前後に肉球用の保湿クリームを塗布すれば乾燥やひび割れを防ぎ、柔軟性を保つことができます。特に散歩後は、ぬるま湯で足を軽く洗い流し、熱を取った上でしっかり乾かすことがポイントです。湿ったまま放置すると蒸れや雑菌繁殖の原因となり、皮膚炎に発展することもあります。

さらに、足裏の毛を整えることも忘れてはいけません。デカプーは被毛が伸びやすく、肉球の間の毛が伸びて覆ってしまうと滑りやすくなり、熱がこもる原因にもなります。月に1〜2回を目安に、肉球の形がきれいに見える程度にカットすることで通気性を確保し、熱ダメージを軽減できます。自宅で難しい場合はトリミングサロンに相談するのもおすすめです。

また、夏は食欲が落ちやすく、暑さのため散歩時間を控えることで筋肉量が減ると足腰に影響を及ぼすことがあります。そこで、食事面ではデカプー観察記録vol.6でもお話をしたヨーグルトをトッピングすることで食欲増進に役立つのと、筋肉量減少については室内での遊びを多く取り入れることを意識するとある程度カバーできます。

そして夏に欠かせないのが水分補給です。脱水は関節や筋肉の柔軟性を下げ、怪我につながることがあります。我が家では散歩後に冷やしすぎない常温の水を与え、たまに氷を1つだけ入れて楽しみをさらに増やしています。

最後に、散歩中もこまめに水を飲ませることで体温上昇を抑えられ、肉球の乾燥予防にもつながります。持ち歩きやすいウォーターボトルを用意しておくと便利です。夏場は「暑さ×食欲不振×肉球の負担×関節の負担」が重なりやすいため、食欲不振対策、足裏ケアと関節ケアをセットで考えることが、酷暑から犬(デカプー)を守るためには欠かせません。

秋:食欲の秋と体重増加リスク

近年は四季が無くなりつつあります。特に春と秋は短くなっているようですが、それでも、秋は気温が下がり過ごしやすくなるため、犬も活動的になります。我が家のデカプーも夏の間に少し落ちていた散歩欲が戻り、走り回る姿が徐々に増えます。ただ一方で、食欲も大きく回復しやすい季節です。油断すると体重が増え、その分足腰に負担がかかるのが秋の落とし穴でもありますが、どの季節をとっても、それなりに犬も人も大変です。

実際、昨年の秋は少しおやつを増やしてしまい、体重が0.8kg増加。見た目には大きな変化はなかったものの、抱き上げたときに「重くなったな」と感じました。その時は散歩量を増やすことで調整できましたが、体重の増加は関節炎やヘルニアのリスクを高めるため、日常的な管理が必須です。

秋は涼しいので散歩しやすくなりますが、走らせすぎて急に負担をかけるのも危険です。我が家では「散歩の後半に芝生で自由に走らせる」スタイルを取り入れ、前半はあえてペースを抑えて歩かせるようにしています。これで筋肉と心肺機能を整えつつ、体重増加を防げます。

また、秋は行楽シーズンで外出機会が増えます。ドッグランや旅行など普段と違う環境では、犬もはしゃぎすぎて足腰を痛めることがあるので注意が必要です。旅行前後は体重チェックと足腰の状態を観察するのが習慣になっています。

冬:冷えと滑りやすい環境に注意

冬は冷えによって関節がこわばりやすくなり、動きがぎこちなくなる子が多いです。我が家のデカプーも真冬の朝は立ち上がるのが少しゆっくりで、最初の数歩が慎重になることがあります。人間でいう「寒くて体が固まる感覚」に近いのかもしれません。

さらにフローリングは冬場に特に滑りやすく、急に走ったときに足を広げてしまい、関節に負担がかかります。我が家ではリビングに滑り止めマットを敷き、ソファからの飛び降りを防ぐためにステップも設置しました。これだけでも日常のケガ予防効果が大きく、安心して冬を過ごせるようになります。

散歩では防寒もポイント。体が冷えると関節に痛みが出やすいので、特に風が強い日は洋服を着せて散歩しています。靴やブーツを嫌がる子もいますが、雪道や凍った道では無理に歩かせず、時間を短くして室内運動に切り替えるのが安心です。

冬の足腰トラブルは「冷え」「滑り」「運動不足」の3点セット。我が家では冬でも室内で軽い遊びを取り入れ、筋肉量を落とさないよう心がけています。

季節を通じた共通ケアのポイント

どの季節にも共通して大切なのは「筋肉を維持すること」と「体重管理」です。筋肉が落ちると関節にかかる負担が増し、肥満はそのリスクをさらに高めます。我が家では1週間に一度、体重計に乗せてチェックし、散歩や食事のバランスを微調整しています。

また、年齢が上がるほど季節の影響は顕著になります。我が家のデカプーはまだ2歳8ヶ月ですが、すでに寒暖差に敏感な様子を見せます。若いうちからケア習慣を身につけておけば、シニア期に大きな差が出るはずです。

フードやサプリもサポートの一つ。グルコサミンやコンドロイチン配合の関節ケア用フードを取り入れると安心感が増します。ただし、サプリだけに頼るのではなく、日々の観察で「歩き方が変わっていないか」「立ち上がりがスムーズか」を見ることが一番大切です。

共通ケアの柱は、①無理のない運動 ②体重管理 ③足腰を労わる生活環境。この3つを季節ごとに調整しながら続けていくことが、長く健康でいる秘訣だと実感しています。

まとめ

季節ごとにデカプーの足腰にかかる負担は違いますが、共通して言えるのは「予防と観察が最も効果的」ということです。春は運動再開、夏は暑さと食欲不振、秋は体重増加、冬は冷えと滑り。それぞれのリスクを理解し、日常に小さな工夫を取り入れるだけで足腰トラブルを大きく減らせます。我が家の観察記録が、愛犬の健康管理に役立つヒントになれば嬉しいです。

次回予告、デカプー観察記録vol.12は「デカプーの睡眠習慣と健康への影響」を予定しています。

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