犬の体力のピークは何歳!?驚くほど早く訪れる衰えに対する対応策は!

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犬種を問わず生まれたばかりの仔犬は可愛いものですが、アッという間に成長し成犬になるまでさほど時間はかかりません。

そんな愛犬の体力の衰えは何歳ぐらいから始まるのでしょうか?、そしてピークは何歳なのでしょうか?とっても気になり興味深いところでもあります。特に飼い主さんにとっては家族同様の愛犬の体力の衰えとピークは気になるところなのでは?

我が家の愛犬コタローの体力の衰えとピークを参考にチェックをしていきたいと思います。

愛犬コタローは今年の8月で15歳になりました。もうすっかり老犬ですが歳のわりには意外と元気な方かもしれません。(歳相応に持病もありますけど)そんなコタローの体力のピークと衰えは何だったのか!

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愛犬の体力のピークと衰えは?

コタローの体力のお話の前に一般的に訪れるピークと衰えが何歳ぐらいなのかを表でまとめ検証してみました。

犬と(小・中・大型犬)人間の年齢対比の目安

生後からの年数 小型犬 中型犬 大型犬
幼少期

1ヶ月 1歳 1歳
3ヶ月 5歳 5歳 2歳
6ヶ月 9歳 9歳 6歳
9ヶ月 13歳 12歳 8歳
1歳 17歳 16歳 12歳
成犬期 2歳 24歳 23歳 19歳
3歳 28歳 28歳 26歳
5歳 36歳 38歳 40歳
6歳 40歳 43歳 47歳
中高年期 7歳 44歳 48歳 54歳
10歳 56歳 63歳 75歳
高齢期


12歳 64歳 73歳 89歳
15歳 76歳 88歳 110歳
17歳 84歳 98歳 124歳
20歳 96歳 113歳 145歳

※上記の表はあくまでも一般的な目安であり、犬種や育て方により異なることもあると考えられますので参考にして頂ければと思います。

この表から分かる事は大型犬は、小・中型犬に比べ3歳ぐらいまでは成長のスピードが緩やかで5歳を過ぎるころから徐々に成長のスピードが加速し小・中型犬を追い抜いて行くことが分かります。

では、大型犬は成犬に至るまでのスピードがなぜ遅いのでしょうか?それは小型犬に比べ単純に身体が大きいため成長するのに小型犬よりも時間を要するからだそうです。(成犬の骨格に達するまで時間が必要)

小型犬が3年で成犬になる同じ期間で大型犬もほぼ成犬になってしまいます。体の大きさを考えると大型犬にはかなりの負担になっていると考えられているようです。ですので、成長後は早いペースで歳を重ねていくようです。

大型犬が歳を重ねるスピードが速い理由として諸説あるようですが上記の他に小・中型犬よりも、その体の大きさを維持するため細胞分裂を多く繰り返すためガン細胞を発症しやすくなることや、体重が2㎏増加することで約1ヶ月の寿命が失われていくということです。くれぐれも愛犬の体重増加には気を付けたいものです。

◆ピークと衰えが始まる歳は

3歳頃が犬の体力のピークと言われているようで(小・中型犬)、この頃が一番心身とも充実している時期のようです。3歳を過ぎるころから徐々に体力が低下しはじめ10歳を過ぎるころから老齢期に入っていくようです。大型犬では7歳を過ぎるころから老齢期を迎えるようです。

6・7歳を過ぎるころからシニア(小・中型犬)と呼ばれる年齢層に入ってくるようです。大型犬ではもう少し早いようです。

小・中型犬では、やはり中型犬の方が老いのスピードがやや速いようです。

小・中型犬・大型犬の分類の定義とは

よく用いられるのが体重と体高ですが公式に定められているわけではないようです。一般的に体重の場合10kgまでを小型犬、10kg~20kgまでを中型犬 、20kg以上を大型犬として区別されているようです。

体高の場合は40㎝未満の犬種が小型犬、40㎝~60㎝位の犬種が中型犬、60㎝以上の犬種が大型犬として区別されているようです。

愛犬コタローの体重は最高で9㎏の時期がありましたが(9~10歳頃)動物病院の先生に少し体重を落とした方が(7㎏台)いいと言われ気にはなっていましたが、体高も35㎝位ありますので見た目には肥満感は全くありませんでした。ただ、その頃から内臓(心臓、腎臓)などにトラブルを抱えるようになってきました。

今思うと先生の言われていたことは間違えではなかったようです。見た目だけで判断をするのは危険かもしれません。現在の体重は7㎏前半から中盤で推移しています。今の体重がベストなのかもしれません。

以上のことから愛犬コタローは小型犬に分類されますが、実はコタローはミックス犬で下記の表にある小型犬のパピヨンと大型犬のイングリッシュ・スプリンガー・スパニエルの間に生まれたミックス犬です。

お父さんがパピヨンでお母さんがイングリッシュ・スプリンガー・スパニエルですが、体格はお父さんのパピヨンの血を受けついたようです。詳しい情報はこちらをご覧ください。

小、中、大型犬の犬種

小型犬 ヨークシャー・テリア、マルチーズ、ミニチュア・ダックス・フンド、ミニチュア・ピンシャー

ミニチュア・シュナウザー、ラサ・アプソ、日本テリア、ポメラニアン、ボロニーズ、パグ、パピヨン

トイ・プードル、トイ・マンチェスター・プードル、チン、チワワ、ジャンク・ラッセル・テリア、

シー・ズー、キャパリア・キング・チャールズ・スパニエル、イタリアン・グレーハウンド など

中型犬 アメリカン・コッカー・スパニエル、イングリッシュ・コッカー・スパニエル、ウィペット

ウェルシュ・コーギー・ペンブローク、シェットランド・シープドック、シバイヌ、二ホンスピッ、

バゼット・ハウンド、バセンジー、ビーグル、フレンチ・ブルドック、ブルドック、北海道犬、甲斐犬、

ブリタニー・スパニエル、ボストン・テリア、ミニチュア・ブル・テリア など

大型犬 ラブラドール・レトリーバー、ボーダー・コリー、ラフ・コリー、ワイマラナー、ロットワイラー、

ボルゾイ、マスティフ、ブル・テリア、ボクサー、ホワイト・スイス・シェパード・ドック、ドーベルマン、

チャウ・チャウ、チェサピーク・ベイ・レトリーバー、セント・バーナード、ダルメシアン、サモエド、

シベリアン・ハスキー、グレート・ピレニーズ、イングリッシュ・スプリンガー・スパニエル

アフガン・ハウンド、グレート・ピレニーズ、アラスカン・マラミュート、土佐犬、秋田犬、紀州犬 など

愛犬コタローの体力の変化は

先ほども触れましたが愛犬コタローは今年の8月で15歳になりました。人間でいうと76歳前後さすがに人間でも健康体で過ごすことは難しい年齢です。

3~4歳の頃コタローは動物病院へ行く時は具合があまり良くなくても2kmの道のりを往復歩いて通っていました。それも真夏の暑い時期だったこともあり、病院の先生にタフだねと言われていたこともありましたが、さすがにそんな無茶は長く続かず、5~6歳ぐらいからは自転車で通うようになりました。

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今考えると歩いて病院に通っていたころが愛犬コタローの体力のピークだったような気がします。(3~4歳)その後、徐々にではありますが体力の衰えが始まって来たのかもしれません(5~6歳)。最初の頃はそれほど目立った衰えは感じられなかったのですが、最近はその衰えが目に見えるようになってきました。(13~14歳)

目に見える衰えの動作

1.おしっこの時よろけることが時たまある。(17~18回に1回くらい)

2.散歩の時、行は階段を下りるが帰りは階段を使わずスロープを歩く。(階段はわずか2段)

3.散歩には行きたがるもののあまり歩かない(しっことウンチ)が終わるとさっさと帰る。

4.以前より口臭が強くなった

5.目やにがよく出るようになった。(これは3~4年ぐらい前から)

6.ベッドの上で体を擦りすりしているときや遊んでいるときにバランスをとれずこける。

以上のようなことが最近特に気になることですが、犬種や育った環境や今置かれている環境で、今までと違った動作が変わってくると考えられます。他にもいろいろあると思いますので日頃から注意深く観察してあげるとよいと思います。

ただコタローの場合、上記のような動作の変化がある反面、現在でも私が寝ているベッド(高さ45㎝)に軽々ジャンプをし上がってきます。歳のことを考え階段を用意したのですが全く使おうとしません。15歳という年齢を考えるとチョット驚きのジャンプ力です。

体の衰えを防ぐための対応策は

我が家の愛犬コタローと今まで一緒に暮らしてきて上記の表にはチョットそのままストレートには当てはまらないところもありますので、食生活や運動、愛犬との付き合い方で大きく変わってくるのかもしれません。

◆第一は食事

コタローは10歳を過ぎたあたりから腎臓や心臓、腸などに異変が起きはじめ体調が優れず、下痢や嘔吐を繰り返し一週間ぐらいの間隔で何度も続きました。ひどいときには下痢が15分おきに朝まで続き最後の方は血便でした。そして寝られない日が幾日もあり、コタローも私達も疲れ切ってしまいました。

さすがに動きも精彩がなくなり、一時はどうなることかと心配にもなりましたが病院にはすぐ連れて行かず2~3日様子を見て体力が少し回復してから行っていました。

病院では以前から服用したいたガスターとステロイドを引き続き服用しステロイドの量を今までの3倍にし2ヶ月位続け様子を見ました。時々は下痢と嘔吐があるものの容体が安定してきたところで徐々にステロイドの量を減らし、食事の内容も変えました。

現在は腎臓の薬のみでガスターとステロイドの服用は停止しています。

食事内容

病院から言われた低脂肪の食事がメインでチキン味の低脂肪の缶詰に先生から勧められたキャベツやジャガイモ、ニンジン、白米などです。画像付きで詳しく紹介していますのでご覧ください。

勿論、これらをすべて一回に与えるのではありません。主にチキン味の缶詰と細かくきざんだキャベツにドライのドックフードを混ぜ、鳥のササミをトッピングします。最後にレンジでチンして少しだけ温めます。

キャベツ(5ミリぐらいに細かくカット)、ジャガイモ、ニンジンをあらかじめレンジでチンをしたものを冷蔵庫で保管しておいたものを使います。

キャベツは最初の頃、大きめにカットしていたのですが段々食べなくなってきたので、どうしようか考え細かくカットすることで食べてくれる様になりました。

時々目先を変えるためジャガイモやニンジンをキャベツの代わりに与えています。白米はおやつがわりです。

この食事に変えてからは体調が徐々に良くなり下痢はなくなりました。人間もそうですが、食事はとても大切だということを改めて知らされました。

◆第二は運動と接し方

コタローは最近特に散歩に出かけてもあまり多くは歩きません。それでも、良く食べるわりには体重は増加しません(7.5㎏前後)その代わりに室内にいるときは私達の行くところに後ろからついてきて歩き回っています。

散歩はあまり歩きませんが、その代わり決まった時間に必ず出かけようとします。(朝、夕方)今の時期はさも夕方も暗いのですが(朝5時、夕方17時)この時間帯は夏も冬も変わりません。

散歩ではおしっことウンチ、後はあたりの様子の確認とあらゆる物の匂いを嗅いでいます。この一連の行動を見ているとルーティーンとしてコタローの体に染みついているのかもしれません。ですので、このルーティーンは変えずに続けていこうと思います。なぜなら変えることによってストレスの原因になるのではと考えるからです。

できるだけストレスを与えないことも健康に過ごすためには大切なことなのかも知れません。

◆第三は病気の時の薬の与え方

当然病気なので薬は病院の先生の指示通リに与えるのですが、『飲み切り』と言われたもの以外は愛犬の様子を観察しながら与えるように気を付けています。

病気にもよりますがコタローの例でいうと下痢と嘔吐がひどかったのでステロイドを使用していましたが、ステロイドは副作用を伴うので注意が必要だと思われます。

ステロイドの主な効果としては炎症を抑制し過剰な免疫反応を抑えるといったものがあり、痒み、下痢や嘔吐、各種アレルギー、椎間板ヘルニアなど色々な病気に用いられているようです。そのうえ効果も早いという利点があります。

副作用について

1.食欲旺盛になる(食べ過ぎ)

2.感染症にかかりやすくなる

3.多飲多尿

4.下痢や嘔吐

5.高血圧等々

コタローの場合問題になったのが1と3と4です。

1.食欲旺盛については とにかくよく食べるようになり一時は9㎏を超えたこともしばしばありました。
対応策としては 一度に沢山上げるのではなく、少なめの量を数回に分けてあげることで満腹感を得る方法です。
3.多飲多尿については 腎臓で水の再吸収を促すホルモンの働きを抑制するため、おしっこが沢山出てしまい口が渇く。
対応策としては 水を切らさない。いつでも飲めるようにしておく。
4.下痢や嘔吐については これが一番大きな問題で下痢や嘔吐の症状を直すためにステロイドを服用しているのに副作用で下痢や嘔吐になってしまっては元も子もない。
対応策としては 胃腸を保護するためのガスターを一緒に服用する(病院でステロイドと一緒に出してくれると思います)それと薬の量と与える期間です。

薬の量は愛犬の体重で決められているようです。コタローの場合ある一定期間(3週間~1ヶ月位)を間を開け、その期間を3回ぐらい繰り返す事で改善されてきました。

1回目の服用期間で容態が改善されても暫くすると(1ヶ月~2ヶ月、長い時で半年)下痢と嘔吐が始まり、この状態が2回、3回と続きます。いずれの場合も最初の頃は多めの量を飲ませ、様子を見ながら徐々に量を減らしていき体調が完全に回復した時点で薬はストップします。(ステロイドの量は病院で決めてくれます)

現在は体調が回復しているのでステロイドは服用していません。3回ともそうですが体調(便の硬さ、嘔吐の回数)を細かく見ながら徐々に量を減らし、なおかつ服用する間隔を開けていきます。(1日おき、2日おき、3日おき)そして最終的に服用をストップします。

下痢や嘔吐を治すために服用している薬で症状が悪化しない為にも日頃の細かなチェックは欠かせません。副作用を怖がらず病院の先生のアドバイスと日頃からの観察力があれば大丈夫だと思われます。

※あくまでも愛犬コタローの場合の対処の仕方であり、犬種、環境により異なることがあると思われますのでご参考まで。

まとめ

  • 小・中型犬では3歳位が体力や精神的にもピーク
  • 体力的に衰え始めるのは小・中型犬で6・7歳頃から
  • 愛犬が病気になった時は薬もさることながら食事の内容も大事
  • 薬を服用している時期は細かな観察力も必要
  • 愛犬が病気の時はストレスになることは避ける

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