我が家の愛犬コタローはパピヨンとイングリッシュスプリンガースパニエルのミックス犬です。
お父さんがパピヨン、お母さんがイングリッシュスプリンガースパニエルの間に生まれたコタローは毛色は白と黒のまだら模様、雰囲気は子牛のイメージでとても可愛いミックス犬です。
このミックスは、本当に珍しいく調べても他には見つかりませんでした。我が家に来たばかりのコタローは、歩き方も頼りなく本当こに元気に育ってくれるのかとチョット不安でした。
それ程までに頼りななさそうなミックス犬のコタローがどんなワンちゃんに育ったのか?その愛犬コタローについてのお話です。
コタローの両親は好奇心旺盛
コタローの両親について少しお話いたします。自分はパピヨンは知っていましたがイングリッシュスプリンガースパニエルは聞いたことはあるもののそれほど詳しくは知らない犬種でした。そこで、コタローの両親はどんな特徴と性格を持っているのか気になり知りたくなったので調べてみることにしました。
お父さんのパピヨンについて
フランス原産の愛玩犬ですが、元々はスペインの「スパニッシュ・ドワーフ・スパニエル」というスパニエル種がルーツで、スパニエルとは犬種のグループの一種。
例えばアメリカン・コッカー・スパニエル、イングリッシュ・コッカー・スパニエル、キャバリア・キングチャールズ・スパニエル、クランバー・スパニエル等々。パピヨンもこのグループに含まれます。
お母さんのイングリッシュスプリンガースパニエルについて
イングリッシュスプリンガースパニエルは名前の通リスプリンガーというぐらいなので運動能力が高く脚力も強く足も速い。耳は大きな垂れ耳。そのため耳については手入れが欠かせないようです。また、シルキーな長い毛が魅力です。
お気ずきと思いますが両方ともスパニエルです。スパニエルのグループは鳥猟犬として活躍していました。
ここで父親のパピヨンと母親のイングリッシュスプリンガースパニエルの特徴を比較してみます。
パピヨンとイングリッシュスプリンガースパニエルの比較表
父親=パピヨン 母親=イングリッシュスプリンガースパニエルの身体的特徴の比較 | ||
被毛 | シングルコート | |
毛色 | ホワイトに何らかの色の模様が入る | |
目の色・大きさ | 黒色で大きめ | |
鼻の色 | 黒 | |
耳 | 最初は垂れていたのが段々とたち耳になってきた | |
体高・体重 | 成犬で28㎝ほど 成犬で4㎏ほど | |
被毛 | ダブルコート | |
毛色 | レバー&ホワイトまたはブラック&ホワイト | |
目の色・形 | ヘーゼル色(ブラウンとグリーンが混ざった色)
アーモンド形 |
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鼻の色 | レバー色(濃い赤褐色) | |
耳 | 長く大きな垂れた耳 | |
体高・体重 | 成犬で46~51㎝ほど
成犬で18~24㎏ほど |
◆パピヨンの性格
わりと活発で散歩や運動好き。好奇心旺盛。沢山の犬種の中でも賢く人懐っこい。きちんとした躾を幼犬のうちから始めることで、飼い主さんとベストな関係を築くことができます。
またオスとメスでは性格が少し違うようですよ。オスはおとなしいのですが、メスは気が強いみたいです。(我が家と同じかも)
◆イングリッシュスプスプリンガースパニエルの性格
明るくて温厚な性格。元々は鳥猟犬として活躍していたので運動量は豊富のようです。鳥猟犬だったせいでしょうか注意力や辛抱強さもあり、警戒心が強い。賢く協調性もあり飼い主さんに従順。また、好奇心も旺盛なので手が届くものは何でも手を出していたずらをしてしまうので気を付けたい。
誕生したコタローは、やんちゃで寂しがり屋さん
それぞれの特徴を持つ親から生まれた我が家のミックス犬!コタローを紹介します。はじめにコタローは両親のどちらに似ているのかを比較してみます。
コタローは両親のどちらに似たのか?
コタローと両親の身体的特徴の比較 | ||
被毛 | シングルコート ★ | |
毛色 | ブラック&ホワイト ❤ | |
目の色・大きさ | 黒色で普通の大きさ ★ | |
鼻の色 | 黒 ★ | |
耳 | 短く垂れた耳 ❤ | |
体高・体重 | 成犬で35㎝くらい ♦
成犬で8㎏くらい ★ |
★=パピヨン ❤=イングリッシュスプリンガースパニエル ♦=どちらかと言うとパピヨン
こうしてみると、お父さんのパピヨンの血を受け継いでいる部分が多いように思われます。
性格について
◆好奇心旺盛
パピヨン、イングリッシュスプリンガースパニエルともに好奇心が強いせいでしょうかコタローも、ありとあらゆるものに興味を示し自分が納得のいくまでその行動は続きます。(両親に似ている)
とにかく何でも匂いを嗅ぐ、足で触って確認をする、食べれると思ったものはすぐ口に入れる。その反面、確認の最中にそのものが動いたり、音を発したりするとビックリして、退散してしまいます。(母親のイングリッシュスプリンガースパニエルの性格を受け継いでいるかも、意外と臆病)
一旦手にしても自分が興味の持てないものはすぐに放り出してしまいます。そして、また次を探すと言う感じです。熱しやすく冷めやすい性格です。(両親のどちらに似たのかチョット不明)
◆寂しがり屋
注意力もあり辛抱強いが寂しがり屋。留守番なども長時間頑張ってしていますが飼い主が帰ってくると、ものすごい意気よいで飛びついてきてくるジャンプ力はすごい『寂しかった』と言う意思表示なのかもしれません。
そもそも母親のイングリッシュスプリンガースパニエルは辛抱強いのですが留守番は苦手な犬種のようで、家族と一緒にいることで安心と幸せを感じる犬種のようです。本当に一人で過ごすのが苦手なのだと思われます。(母親のイングリッシュスプリンガースパニエルの血を受け継いだようです)
◆警戒心が強い
例えば風の強い日に散歩をしていても風で紙、ビニールなどが飛ばされる音に脅えたりしています。最近でもその傾向はあまり変わりません。というか、最近の方が警戒心が強くなっているかもしれませんね。
また、他の犬に対してもあまり友好的ではなく威嚇をしてしまうこともあります。中がよくなるためには少し時間がかかるかも?。一度仲良しになると、どこまでもつきまとうようになります。(母親のイングリッシュスプリンガースパニエルの血を受け継いでいる)
さらに、散歩のときに建物から通リに出るときなどは、必ず立ち止まり左右を見渡し確認をしたり(子供が横断歩道を渡るときの仕草)何か物が落ちていれば必ず立ち止まり確認をするといった念の入れよう。(この慎重な行動はお母さん譲り)
パピヨン、イングリッシュスプリンガースパニエルとも警戒心が強いからなおさらなのかもしれません。本当に小さな物音に対してもすごく神経を使っている様子が見られます。
◆人間があまり好きではない
人間には特定の人以外にはあまり友好的ではない。(少し困っています)あまりにも人間嫌いで見知らぬ人に吠えることがしばしば。
特定の人とは、散歩などでその人が連れている犬と仲良くなった飼い主さんです。この辺りはお父さんのパピヨンとお母さんのイングリッシュスプリンガースパニエルの両方の血を、半々ぐらいずつ受け継いでいるようです。(お父さんお母さんは人なっこく、お母さんは注意深い)
被毛について詳しく
3歳、4歳の頃は抜け毛も多く、換毛期にはかなりの量の毛が抜けていましたが、最近は年齢のせいもあるのでしょうか換毛期でもそれ程多くは抜けなくなりましたね。
それと同時に伸びる速さもゆっくり時間がかかるようになってきました。3歳、4歳の頃は1ヶ月半から2ヶ月位でモコモコの感じになっていましたが、(モコモコも可愛い)最近ではその倍(4ヶ月)はかかっているように思います。
被毛の美しさや肌触りの良さはお父さんとお母さんの血統を受け継ぎ、とてもソフトで柔らかくシルキーな感じ。
コタローはシングルコートですが抜け毛は多いように思われます。多分お母さんのダブルコートの血も少しは受け継いでいるのかもしれません。
耳について詳しく
たれ耳で、大きさはお母さんのイングリッシュスプリンガースパニエルの3分の1位。体質的にもお母さんよりのような気がします。
と言うのはお母さんのイングリッシュスプリンガースパニエルほどは大きくないものの、たれ耳なので外部は問題ないのですが内部(耳の奥まで)が定期的に汚れてしまいます。
耳の内部が汚れてくる前兆として必ず足で耳をボリボリと必死にかき始めます。家でのシャンプーの時に耳掃除をするのですが、手早くスピーディーに処理をしないと嫌がってさせてくれなくなります。
それでも、普段耳をボリボリかいているときに『やめなさい』と言いながら、耳の付け根を手の指先で優しくマッサージしてやると、気持ちよさそうにしてかくのをやめます。そうすることで、悪化するのをある程度防ぐことが出来ています。これが結構有効的で、以前から比べると数段耳の状態がよくなってきています。(耳でお困りの方、試してみては)
それでも念のため最終的には動物病院でチェックをしてもらいます。コタローの場合は2ヶ月~3ヶ月に一度のトリミングのときに必ずチェックをしてもらいます。それ以外でも耳の状態がよくないと思われるときには動物病院で診察を受けています。
診察内容は耳の汚れを落とすための薬を投与し綿棒で汚れを取っていきます。その汚れはとてもひどいものです。汚れがひどく取りきれない場合は、汚れを柔らかくするための薬を投与し20~30分待ち再度綿棒で汚れを取ります。
一度の診察で汚れを除去できない時は1週間から10日後にもう一度同じことを行います。コタローの場合、汚れを完全に除去するまでに約2ヶ月かかったことがあります。
父親のパピヨンの耳も昔は垂れ耳だったようでそれが段々とたち耳に変化してきたという経緯があるので多少はお父さん(パピヨン)の血を受け継いだのかも?
犬種について
パピヨンとイングリッシュスプリンガースパニエルのミックス犬なので、『パピスパニエル』なんて呼ぶとおしゃれかも。
比較表でも紹介したように体の大きさについては体高は35㎝位です。小型犬のお父さんと、中型犬のお母さんのだいたい中間ぐらいですがどちらかと言うとお父さんよりかも。ミックス犬すべてがそうなるとは思いませんが、この子の場合は両親の中間になった、という感じですね。
今、思うとお母さんよりにならなくて良かったと思います。何故なら、室内で飼うのにはお母さんほどの大きさだとチョット大変かも。(狭い部屋なので私たちの居場所がなくなってしまいます)
飼い方(躾)について
犬を飼ったのは初めてだったので、ついつい甘やかしてしまいました。それがいまだに尾を引いている気がします。(甘やかしてはいけませんね。躾はしっかりと)
父親のパピヨンはとても賢いので、いたずらをし何かを持って行かれた時におやつなどで取り戻そうとすると二度目からは「いたずらをするとおやつが貰える」ということを覚え収拾がつかなくなってしまいます。
一方の母親イングリッシュスプリンガースパニエルも賢く、教わった事はのみこみが早いのでしつけ方を間違えないように注意したいですね。大事なのは上下関係をはっきりさせメリハリをつけることに気が付きました。
以上のことをふまえると、父親のパピヨンも母親のイングリッシュスプリンガースパニエルも賢いので、良い事もすぐに覚えるのですが悪い事もすぐに覚えてしまいます。ですので「幼犬の時の躾がとても大切」という事に気づかされました。(飼い主さん次第でどうにでもなってしまいます)
例えば、何かをくわえて持って行かれた時、おやつを与えて取り戻すのはあまり良くありませんね。一度その行動パターンを覚えてしまうと、次も、また次もと続いてしまいます。なるべく安易な方向に走らず、最初は大変ですが諦めさせることも大切です。
飼い主さんにとって大切なものとか、愛犬にとって害になる様なものでなければ無視をする。無視をし時間が経過すれば諦めるようになります。(時には厳しく)
いたずらで何かをゲットしても、それと引き換えにおやつはもらえないと言うことを学習してもらうことです。(コタローとの体験から)
散歩については、出たがりの割にはほとんど散歩をしません。お母さんのイングリッシュスプリンガースパニエルとは真逆で自分の散歩コース以外にはほとんど出かけず、地面の匂いばかり嗅ぎまくっています。散歩の2/3は地面に鼻を擦り付け匂いを嗅いでいます。(少し無理をしても歩かせた方がいいような気がしています)
たまにはコースを変えたり環境を変え、なるべく長い時間散歩をさせ方が良いと思っています。
散歩をしない割には筋力はすごくありジャンプ力がすごい。最近はあまり走りませんが、と言うより走らせてしまうと、我を忘れてどこまでも行ってしまいます。本気で走ると、とてつもなく早く、とてもついてはいけません。この運動能力は母親のイングリッシュスプリンガースパニエル譲りですね。
まとめ
- ミックス犬のコタローは好奇心旺盛で警戒心が強い。
- 母親のイングリッシュスプリンガースパニエルに似て耳の状態があまり良くない。
- お父さんお母さんに似て被毛が美しく肌触りが良い。
- きかん坊のわりに寂しがり屋さん。
- 母親のイングリッシュスプリンガースパニエルに似てジャンプ力が凄い。
ミックス犬の我が家のコタローはパピヨンとイングリッシュスプリンガースパニエルの両方の特徴(長所、短所)を受け継ぎ生まれてきました。全体としては、明るい性格で観察力も鋭く従順な性格です。
最近は色々な犬種とのミックス犬が割と多くなってきて人気があるみたいですが、ミックス犬の定義は諸説あるようです。割と多い説はそれぞれの親同士が純潔でその間に生まれた子犬がミックス犬という説で、ミックス犬同士の間に生まれた子犬が雑種と言う考え方が多いようです。
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