散歩ルートを決めるのは愛犬自身、それとも飼い主さん?正解はどっち!

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家族の一員でもある愛犬の散歩について色々と悩みをお持ちの方も多いのではないかと思います。そこで、今回は散歩ルートを決めるのは、『飼い主さん』それとも『愛犬自身』どちらが良いのか、果たして正解はあるのかについて体験に基づいたお話になります。

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散歩ルートは愛犬自身が決めている!

よく聞く話としては愛犬に主導権を与え思うがままに散歩をさせてしまうと、散歩以外でも愛犬の要求がどんどんエスカレートし共に暮らしていくうえで毎日の生活がスムーズにいかなくなると言われていますが、我が家の愛犬コタ2(ツゥー)の場合、散歩ルートはコタ2自身が決めています。(特別な理由がない限りは愛犬の意思を尊重してあげる)

愛犬コタ2(ツゥー)が決めた散歩ルートは大きく3つ!

現在、愛犬のコタ2は1歳5ヶ月で、散歩を開始したのは生後4ヶ月位からで社会性を身につけるために、なるべく色々な物や音(人、子供、車、犬、鳥、救急車や消防車、パトカーなどのサイレン音、人の話し声、風の音)に慣れてもらうために1時間から1時間半、長い時は2時間位の散歩を続けてきました。

ちなみに、性格は好奇心旺盛で臆病者、きかんぼうの割には寂しがり屋で甘えん坊、そして少し頑固者

初めて散歩を開始して半年ぐらいが過ぎたあたりから午前と午後で散歩ルートを変えていることに気づきました。ルートについてはさほど気にせず散歩に出かけていたので気づきませんでしたが、ルート変更に気づいてから『今日の朝はどっちに曲がるのかな?夕方はどっち?』と気になり観察をしてみると徐々に散歩ルートを自分なりに決めていることが分かってきました。それ以来、コタ2自身にルート選択は任せることにしました。その散歩ルートを下記マップを基にお話をさせて頂きます。

A ルート

この散歩ルートはほとんどが朝専用のルートになります。通リに出ると迷わず左へ。この散歩ルートは周りに学校が多いので時間帯によっては子供たちに沢山出会います。時にはお座りをして子供たちが行き交う様子をさかんに頭を左右に動かしながら見る回数も増えてきました。さらにこのルートには遊歩道もあり両サイドは土なので愛犬の足や腰の負担も少ないように思われます。春には桜も咲きとてもきれいな散歩ルートです。コタ2は花見はしませんけど。

好奇心旺盛な愛犬コタ2なので、ありとあらゆる匂いをクンクン。時には頭を高く上げ鼻をピクピクさせながら流れる空気を感じ取っている動作が可愛い。人が大好きなコタ2は花見に来ていた家族の記念撮影にチャッカリ参加するなどして、匂いのみならず新しい人の動きにも興味は尽きないようです。

散歩道の終盤には遊べる土の丘にがあり(上 センターの写真)この場所には必ず立ち寄って遊んでいく。

この散歩ルートの所要時間は約1時間15分位、距離は約2.5㎞

B ルート

この散歩ルートは、ほとんどが夕方専用ルートになります。通リに出ると迷わず左へ。次の曲がり角を朝は左ですが夕方は右に曲がります。途中には大きな通リがあり交通量も多く信号待ちが大変で、信号が青になる前に渡ろうとするのでちょっと危険。最近は少し慣れ、待てるようになってきました。

通リを渡るとペットショップがあり、そこには必ず立ち寄り他のワンコたちやスタッフさんに挨拶をしてから立ち去ります。少し歩くと行きつけのトリミングサロンがあり、ここでも、スタッフさんと必ず遊び建物の周りをぐるぐる探索をする。これが毎日の日課になっています。それが終わると川沿いの散歩ルートへ。ここでも、お家の前に人が出ていれば走って行き『遊んで』とじゃれついたりしています。犬好きの人ばかりとは限らないので見分ける必要があります。

 

当然ですが散歩で出会うワンコ達とも挨拶をしていきますが、それぞれ個体差があるのですべてのワンコと仲良くできる訳ではありませんので注意が必要です。それぞれのルートで出会うワンコはある程度決まってくるので『遊べる遊べない』が愛犬コタ2自身でも分かるようになってきた感じがします。

この散歩ルートの所要時間は約1時間30分位、距離は約3㎞

C ルート

この散歩ルートは、ほとんどが朝専用ですが、Aルートと比べると利用頻度は少なめです。このルートはあまり緑のないルートが続きアスファルトや硬い地面がほとんどなので愛犬コタ2の足腰が少し心配になります。大きな通リ沿いに歩く所では反対側に渡ろうとすることもあるので引き留めるのが大変!『ダメ』と言ってリードを引き寄せても頑固さが頭をのぞかせる。それでも、少しずつ理解している様子が見えるようになってきました。

 

Cルートにはゆっくりと遊べる場所がないため、例によってクンクンしながらうろうろし、さまよい歩くこともある。ABルートと比べて、ワンコや人との出会いが少ない静かなルートです。

この散歩ルートの所要時間は約1時間15分位、距離は約2.5㎞

愛犬コタ2が3つの散歩ルートに決めた理由

A ルート
何に対しても興味が湧いてくるコタ2にしてみると、人との出会い(不特定多数)を楽しみにしていて、その楽しみの中には人を観察したり、遊んでもらったり当然ワンコ達とのふれあいもあるようです。

B ルート
そこに行けば必ずいつもの人に会えるということを覚えた。その場所が近くなると急にスピードアップすることからも楽しみにしていることが分かる。そして、それを一日の最大の楽しみにしている。人間ほどではないにせよワンコ達にもこんな感情や感覚があるのかもしれません。

C ルート
Aルートとは違い人通りも比較的少なく静かな散歩ルートなので落ち着くのかもしれない。勿論、人やワンコ達にすれ違わない訳ではないが圧倒的に少ない。ACのルートをその日の気分で使い分けているのかもしれません。

愛犬が散歩ルートを決めたことから分かったこと

そもそも愛犬が散歩をする目的は何に!
1. 地面の匂いを嗅ぎ情報収集をする。2. 様々な音を聞き取ることで慣れていく。3. 外の空気感を楽しむ。
4. 人や犬との出会いで社会性を学ぶ。5. 運動不足の解消と排泄。
などですが、毎日の散歩でこれらを繰り返すことで自然とルートを覚え、覚えることで同じルートばかりだと飽きが来てしまうようになる。

愛犬は散歩ルートを覚える?!

犬が散歩ルートを覚えることがあるのでしょうか?あるとすれば、にわかには信じがたい。しかし、毎日同じルートを歩くことで周りの風景や周辺の匂い、地面に残された匂い、更にはマーキングした自身の匂いを辿ってルートを覚える本能が犬には備わっているようです。それを前提に考えると、コタ2の場合散歩で自分が気になった場所に2、3日は必ず立ち寄り確認をしていく事が何度もあったので、その場所を覚えることで散歩ルートを決められるようになったのかもしれない。

上記ABCルートは色々歩いてみた結果、散歩ルートに違いがある事に気が付き最終的に自分が気に入ったルートを選択し、繰り返しそのルートを通ることで朝と夕方のルートを使い分けているのかも知れません。

個体差があるのですべての愛犬に当てはまるとは言い難いが、少なくとも愛犬コタ2はこれに当てはまっている。

同じルートばかりでは飽きてしまう

いったん決めた散歩ルートでも毎日、毎日では飽きがくる。私達人間もそうだが毎日同じルートばかりを散歩はしない。(中にはいるかも?)気分転換にルートを変えることはごく普通にあると思います。愛犬達も同様で同じ散歩ルートの繰り返しだと飽きてしまう。なので自身でルートを変えたくなるABC犬たちの気持ちも分かってあげたい。

ここでチョット気になるのが『それって犬の言いなりじゃん』と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、あくまでも、散歩ルートを決めてもらうだけで、その後の主導権は飼い主さんが握れば、犬の言いなり問題は起こらないと思われます。

ルートを変えることで、散歩が充実したものになれば愛犬にとっても飼い主さんにとっても嬉しいことなのでは。

さらに新しい刺激が欲しくなる(ルート逆回り)

3つの散歩ルートを自分で開拓しても常に新しい刺激が欲しくなる。なので、新たな刺激を求めいつものコースの逆回りをすることもある。(逆回りもコタ2が決めている)たかが逆回りと思われるかも知れませんが、愛犬にとっては大きな違いになります。いつも見えている風景が全く違ったものに見え、匂いのポイントもずれてくるので適度な緊張感が得られ、とても新鮮に感じられるのです。

この記事を書いている間にも、散歩のスタート時点から直ぐにいつものルートに行くのではなく寄り道をしながら少しずつルートを延長し、いつもの散歩ルートに戻っていくことを繰り返すようになっています。それだけ新たな刺激を追い求めているのだと思います。

何にでも興味を示し確認をしないと気が済まないコタ2の性格、年齢的なものがあるのかもしれません。

散歩ルート変えることで、こんないい事が!

1. 縄張り意識を持たなくなる

毎日同じ散歩ルートばかりだとそのルートが自分の縄張りだと思いこむことがあります。そうすると自分の縄張りに入り込んできたと勘違いをして人やワンコに対して吠えだすこともあるようです。このような事を避けるためにも散歩ルートを変えることが望ましい。ルートを変えることで縄張り意識を軽減することができます。

2.ストレスが軽減される

ストレス発散が目的の散歩が毎日同ルートばかりだと刺激が少なくマンネリ化してしまいストレスが逆に溜ってしまうこともあります。ストレス軽減のためにルート変更は有効的手段のひとつです。愛犬が新たな刺激を得られるようにルート変更をしてみてはいかがでしょうか。

3, 認知症予防になる

愛犬コタ2はまだ1歳5ヶ月ですが、人間よりも速いスピードでやがては訪れる犬の老齢化に備えるためにも散歩は欠かせません。毎日の散歩で同じルートからの情報収集だと新鮮さに欠けてしまいます。散歩ルートを変えることで鼻や目、体感などからより新鮮な情報収集をし脳を活性化させ老化を遅らせるこで、よりいっそうの認知症予防に繋がりやすくなります。

散歩ルートは飼い主さんが決める!

散歩ルートは飼い主さんが決めるというのが一般的な考え方で、そうしている方が圧倒的に多いと思われます。果たして本当にそうなのでしょうか?躾教室でもよく聞く話なので、それが正解なのかもしれません。それでも、私の結論は愛犬コタ2が決めるです。

その結論に導いた理由とは

『散歩ルートを愛犬に決めさせるとワガママになる!』と言われていますが?
ワガママになる原因を考えてみると、散歩ルートを愛犬が決めることで主導権は自分にあると勘違いをして人間に対して吠えたり、飛掛ったり、噛みついたりする行動が頻繁に起こるようになる。このような行動が散歩のたびに起きるとすればトラブルの原因になり散歩どころではありません。
そうであれば、散歩ルートは飼い主さんが決めなければいけませんね!

そうは言うものの、コタ2の場合前述したように自分自身で3つの散歩ルートABCを決めて、それなりに楽しんでいるようですが、吠えたり、飛掛ったり(じゃれつくことはある)、噛みついたりといった問題行動は一度もありません。逆に自身で決めた散歩ルートを変えられることでストレスになり、問題行動に走ってしまうのではないかとそれが心配になります。

次に、『愛犬が飼い主さんより先に歩くのは飼い主さんを自分より下に見ている!』という話について
犬にとって最も必要なのは上下関係ではなくお互いの信頼関係です。飼い主さんでもその家族でも本当に信頼ができ安心して頼れると感じた人に心を許すようになっていきます。そもそも犬と人間の間には上下関係は成立しません。ですので、愛犬が飼い主さんより先に歩いても飼い主さんを下に見るということはありません。飼い主さんより先に歩くのは、大好きな人と大好きな散歩に出かけられるうれしさから、つい追い越してしまうのです。
以上の理由から散歩ルートは愛犬に任せるようにしています。

どっちが正解?散歩ルートを決めるのは飼い主さんそれとも愛犬

愛犬にはもって生まれた性格や個性があり人間と同様全く同じ子はいません。『おっとりした子』『短気な子』『臆病な子』『物事に動じない子』『寂しがり屋さん』『甘えん坊さん』等々。大切なのはその子の性格や個性をしっかりと見極め、何か一つの指示に対して上手に出来れば、大げさなくらいに褒めてあげ、悪い行いに対してはハッキリ『ダメ』と叱ってメリハリをつけることが必要です。

性格、個性の見極めが早くからできていれば、後はそこ子にあった接し方をすることで、散歩ルートも飼い主さんが決めた方がいいのか、愛犬自身に決めてもらうか、少しの間見守っていくことで判断すればと思います。
ですので、どちらも正解で、大切なのは愛犬の個性を尊重してあげることです。

まとめ

愛犬の散歩ルートを決めるのは、愛犬が決めているABCというお話でしたが、皆さんはどうされていますか。それぞれの散歩の所要時間を書きましたが、大事なのは時間や距離ではなく散歩の内容です。愛犬がストレスなく満足して散歩を楽しんでいるかどうかです。皆さんも是非、愛犬との充実した散歩を楽しんでください。

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