犬、くるくる回ると心配?!謎の6つのポイントに迫る

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日頃の行動で愛犬がくるくる回る光景をよく見かけますよね。いったい何のためにくるくる回るのでしょうか?あまり頻繁にくるくる回ると心配にもなります。

一つには野生時代の名残で外敵から身を守るために、ウンチのときには周囲のようすをうかがい身の安全を確認するための習性が残っていたりするようです。その他にも、寝床を整えるためであったり、嬉しくてたまらない時などにもくるくる回ることがよくあるようです。

少し心配になるものから(病気)単に習性でくるくる回るものなど様々です。

今回は我が家の愛犬コタローの色々な場面でくるくる回る習性や、行動について謎の6つのポイントに迫るお話です。 

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【Point:1】ウンチの時にくるくる回る習性とは

ワンちゃんがウンチの前にくるくる回るのには2つの理由があります。ひとつは野生時代の名残でその習性が残っていることと、あとの一つは最近の研究で発表されたものです。(チェコの生命科学大学とドイツのデュースブルク・エッセン大学の研究チームが2年間集めたデータをオンライン科学誌フロンティアーズ・イン・ズーオロジーに発表)

それでは、野生時代の名残とはいったいどのような事なのでしょうか。

飼い主さんがいるので心配なし

周囲の敵からの警戒心

野生時代にウンチをする時には、草むらで周囲の草をくるくると回りながら踏み固め、大事な部分に草が当たらないようにしたり、危険な蛇や虫などがいないかを確認後ウンチをしていたようですね。地面を円形状に踏み固めて、マーキングをする習性の名残とも考えられているようです。

また、それとは別に周囲の外敵から 身を守るために、くるくると回りながら安全確認をした後にウンチをしていたようです。

人間の子供たちが横断歩道を渡るときに、左右の安全確認をしてから渡る行動をチョット思い出しましたが、ワンちゃんにしてみると、そんななま易しいお話ではないようです。

野生時代のワンちゃんにしてみたらウンチをするのも命がけです。なぜなら、ワンちゃんにとってウンチをする時の体勢は、外敵から一番襲われやすい体勢なので心配と不安でいっぱいなのです。わんちゃんの弱点でもある後ろ足が動かせない状態になるので、ウンチタイムが最も緊張する瞬間のようです。

そんな野生時代の習性の名残が、くるくる回る行動を取らせているのだと考えられます。ペットのワンちゃんたちは飼い主さんが側にいるので、外敵に襲われる危険はありませんが、愛犬にとってのウンチタイムは、緊張する時間なので静かに見守っていてあげたいですね。

ところで、人間同様に愛犬もウンチの時、誰かに見られるのはチョット恥ずかしい? 実際はそんなことはありません。実はとても無防備な姿なので見られていることが、とても不安なのだと思われます。ですので、信頼しきっている飼い主さんに周りを確認していてほしいと思っているはず。その為ウンチのときに愛犬と目があったりすると、チョット恥ずかしそうな顔に見えたりすることがあるようです。本心は心配なのかもしれません。

南北の軸にそってウンチをする?

地球の磁場が比較的安定しているときに多く見られる現象のようで、太陽が出ている間は磁場が不安定になるため、あまり多くは見られないようです。

愛犬がウンチの前にくるくる回るのは、南北の軸にそって排便をすべく地磁気を探り当てようとしている行動なのかもしれませんね。でもなぜ、南北方向に向くのかはっきりとした理由は分かっていないようです。

我が家のコタローのウンチの時の方角を思い出してみると、正確に南北方向にピッタリ向くということはありませんが、くるくる回りながら、自分が一番安定・安心して排泄できる方角を、探り当てようとした結果が、おおよそ南北方向だった、ということになるのかも知れません。

愛犬を観察していると、確かに南北に体を向けて排泄しているという場合もあれば、南北ではなくむしろ『東西に向けている』という事もあるようです。

これから散歩の時には、南北方向を向くかどうか観察してみると、何か新しい発見があるかも知れません。

ところで、ワンちゃんにも渡り鳥と一緒で磁気感知能力があるのかもしれません。渡り鳥ほどではないにしても、もしかすると、犬の体内にも地磁気を感じ取れる機能が備わっているかも? だとすると、渡り鳥が毎年同じ場所に飛来してくるのと同じぐらいの安定した、ある程度の方角を感じられる能力が備わっている、という事も考えられるかも知れませんね。

たまたま、くるくる回っているうちに、一番落ち着く方角が南北方向だった、と私なりに考えてみました?!

【Point:2】自分の寝床を整える

ウンチの時以外にもくるくる回るようです。それはワンちゃんが自分の寝る場所を心地よくするために凸凹を整えるための行動のようです。

この行動も犬が野生時代の名残で習性として残っているようで、自分の寝床を快適にするために、くるくる回りながら雑草を踏み固め、『お気に入りの寝床作り』と言ったところでしょうか。そうすることで心配することなく寝ることが出来るのかも。

我が家のコタローも自分が寝る前には、それ程凸凹していなくてもくるくる回りながら、寝る場所を整えようとしています。

寝心地がいい感じになおしました

そんなことをしておきながら、自分の寝床では寝ずに私のベッドに入ってきたりします。そしてべッドの中でも、くるくると3回周りバタンと横になり私の腕枕で寝てしまいます。私が先に寝入ってしまい気がつくと、コタローはチャッカリと自分でベッドで寝ています。

そして、私が朝方トイレに起きると、その隙にベッドの上にチャッカリ上がって、私が寝ようとしても動こうとはしません。仕方がないので『コタロー寝るよ』と言って無理やりベッドに潜り込むとコタローも重い腰を上げ、またベッドに入って来て朝までぐっすりです。

【Point:3】嬉しいときも、くるくる回る

飼い主さんと一緒にいるだけで嬉しいワンちゃんですが、我が家のコタローはご飯のときや、おやつのときなどは、あっちうろうろ、こっちでうろうろして、くるくる回りはじめます。

散歩のときは、時間が近づいてくるとコタローほうから早く行こうよと催促します。『まだだよ』と言うとしかたなくおとなしくなりますが、『よし、行くよ』と声をかけると、とたんにくるくる回りはじめ玄関にまっしぐらです。

散歩の次にわかりやすいのが、外出先から帰って来た時のお出迎えです。ちぎれんばかりにしっぽを振りながらくるくる回り続けます。コタローの場合は、それはチョット激しいお出迎えです。しっぽを振り、くるくる回るのに加えてジャンプが伴います。このジャンプについては、自分が疲れてしまうまで止まりません。

犬種にもよりますがコタローの場合、心配性なのできっと不安だったのかも。

また散歩以外でも、一番信頼している人に対しては楽しかったり、嬉しかったりすると飛びついてきて口や顔をなめ、愛情表現をします。(嬉しいような、ちょっと迷惑なような)

【Point:4】自分のしっぽを追いかけ、くるくる回る

我が家のコタローは自分のしっぽを追いかけ、くるくる回ることはほとんどありませんが、一般的にはよくあるみたいです。

いったいどんな時にそうなるのでしょうか?

ストレスを感じているとき

人間の赤ちゃんもそうですが、幼児のときは見るものすべてが目新しいものばかりなので、手当たり次第にいたずらをすることもあるようです。

それと同様に、仔犬のときは自分のしっぽを見るだけで、くるくる回り追いかけまわしてしまう。ということは、自分のしっぽをおもちゃ代わりに、遊んでいる感覚なのかも。仔犬のときは、それが自然な動きなのかもしれませんね。あまり、くるくる回りすぎて目が回ったりして(笑) ストレスが、チョッヨ心配?!

何らかの原因でストレスを感じている場合があります。

例えば、『愛犬のシャワータイム』『長時間ひとりぼっち』など、ワンちゃんにとって普段通リのことが出来ていない場合、心配性のワンちゃんにはストレスの原因になることもあるようです。

愛犬にとってのシャワーは結構ストレスになりますし疲れたりします。シャワーの後は少しゆっくりと休ませてあげると良いかもしれませんね。

コタローの場合はシャワーの後は半日ぐらいは、だらだらと寝ています。

【Point:5】くるくる回るのは病気のサインの可能性も

主には『かゆみ』によるもが多いようですね。季節がら今の時期は少ないと思いますが、夏場の散歩などで虫にさされた場合など、かゆい所を触ろうとした結果、くるくる回ってしまうわけですね。単にかゆみだけですめば良いのですが、患部にバイ菌が入り、炎症や化膿を起こしているケースもあるようです。

また、虫刺され以外にも気を付けなくてはいけないことがあります。我が家のコタローがウンチをした後に、肛門を見ると何やら液体らしきものがにじみ出ているのに気ずき、始めて見たときはちょっとビックリしました。

心配になり動物病院の先生に確認をしたところ、その液体はマーキングの為に使うもので犬がウンチをする時などに肛門嚢(こうもんのう)から分泌される液体とのことでしたので少し安心しました。

ただ、肛門嚢から排出されないまま留まってしまうと、分泌液の中で細菌が繁殖し炎症を起こしてしまう事があるとのことでした。愛犬がくるくる回ることで少しでも気になった場合には、すぐに動物病院で診てもらいましょう。

【Point:6】肛門の病気以外でもくるくる回る原因は

あまり考えたくはありませんが、ワンちゃんも人間同様に高齢になつてくると認知症を発症したりすることが比較的多く見られるようです。コタローは高齢なので少し心配!

散歩の時などに、呼ばれていても反応しないワンちゃんを、たまに見かけることがあります。はじめは、何かに気を取られていて、呼びかけに対して反応しないのだと思っていました。

話を聞いてみると『もう、老犬なのでボケちゃったのよ』と言っていました。参考になると思い、他にどんな症状があるのと聞くと、ウンチをどこにでもするようになってしまったり、今まで出来ていたことが上手く出来なくなってしまったようです。また、同じ方向にくるくる回ることもあるとか。

詳しくは分かりませんが、これだけで認知症かどうかは断定できないとは思いますが、ちょっと寂しく、心配になりました。

先にお話をしたストレスが原因の一つにありますが、このワンちゃんもストレスの蓄積があるのでしょうか? もし、愛犬が認知症になってしまった場合は、残りの時間を一緒に出来る限り過ごしてあげたいものですね。

このような症状が出てきた場合には、すぐに動物病院へ連れて行きましょう。早期発見であれば助かる可能性は高くなるようですよ。

ワンちゃんがくるくる回る原因は沢山あるようです。日頃から注意深くワンちゃんの動きを観察し、動き方の違いに気付いてあげられるようにしたいですね。野生時代の習性でくるくる回る動きと、病気の時の動きの見極めは少し難しいかもしれませんが、気になった場合には迷わずに、動物病院に相談されるのが良いと思いますよ。

まとめ

  • ウンチのとき、くるくる回るのは外敵から身を守る野生時代の習性が残っている。
  • ウンチのとき、南北方向に体を向けることが多い。
  • 寝るときに寝床を整えるため、くるくる回る習性が残っている。
  • 嬉しい時にも、くるくる回る。
  • 病気の時もくるくる回るので普段からの観察が大切。

愛犬が、一口にくるくる回るといっても、様々なものがあります。野生時代の習性であったり、嬉し時であったり、病気の時であったりと色々です。

一番困るのは病気の時で心配ですが、飼い主さんが普段から注意深く観察をし、愛犬の気持ちを一つでも多く理解してあげられれば、そんなに心配することなく有意義な愛犬との生活を楽しみながら送っていけると思います。

是非、日頃から温かく見守ってあげましょう。

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