愛犬が雷の音や光、静電気に怯える訳と3つの解決策!

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夏につきものの雷ですが落雷などによって起こる稲光や大きな音、振動などに怯える愛犬達も少なくないと思われます。中には恐怖のあまり急に走り出したり、逆に動けなくなってしまったり、また、かん高い声で吠え始めたりとパニックを起こしてしまう事があります。

これらは『雷恐怖症』と呼ばれ恐怖心から様々な異常な行動や症状がみられることがあります。人間よりも音に対してとても繊細で敏感な愛犬達にとっては耐えがたいものだとと思われます。

それでは、愛犬達が雷に対して怯える理由と対応策について愛犬コタローが取った行動と共に見ていきます。

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愛犬が雷に怯える理由は?

人間でもそうですが雷がとっても嫌いな人、好きではないがそれ程気にならない人と様々だと思われますが、愛犬も同様で犬種や個体差によって違いがあります。なかには、あまり雷の音や光を気にしないコもいますがはじめに一般的に雷に怯える愛犬について見ていきます。

愛犬の性格、経験、環境などの違いで雷に怯える

▼ちょっとした物音にも怯える繊細な性格

人間もそうですが、愛犬達も持つて生まれた性格は中々直すことが難しく、やんちゃな犬や甘えん坊な犬、臆病な犬と色々な性格を持ったコがいます。

そんな中で、僅かな物音でも過敏に反応してしまう繊細さを持ち合わせた愛犬の性格は容易には変わることはなく落雷や稲光に恐怖感を感じてしまうことが多くあります。

▼社会化期の経験不足

生後3~12週が『社会化期』にあたり、この期間に物音、光、振動など様々な環境に対して適用できるようにしていきますが、この期間の経験が不足してしまうと雷の大きな音や光に対して過敏に反応してしまうことが多く見られるようになってきます。(パニック状態を引き起こしてしまう)
ですので、『社会化期』には車の騒音や救急車、消防車、パトカーなどのサイレン音以外にも飼い主さん以外の人とのふれあいや他の動物との関りにより、あらゆるものに対して順応しやすくなってきます。

▼野生時代の環境

自然界で暮らしていた犬たちは、あらゆる気象の変化から自分の身を守り生き抜かなければなりません。突然の豪雨に伴う雷や爆音や稲光などは決して心地よいものではなかったはずで、そうした野生時代の名残で自然と苦手になっていることがあります。

▼静電気に敏感

雷からは強い静電気が発生します。その静電気は愛犬にも伝わり特に毛量が多くフサフサしたコは静電気をため込みやすく、パチパチと放電することもありそれにより不快感を感じるため雷に対して違和感を覚え拒絶反応を示すことが多くなるようです。

▼オゾン臭

臭覚の鋭い愛犬は雷から発生する独特のオゾン臭『生臭い匂い』にも敏感で、このオゾン臭が苦手なコが多いようです。

飼い主さんも雷に怯えてしまうから

雷の音、光、オゾン臭、静電気、仔犬のときに育った環境など色々と考えられますが、一番は雷が発生した時の飼い主さんの振舞いが愛犬に大きな影響を与えてしまいます。

雷の音や稲光にそのつど飼い主さんが反応を示し『ワ~ッ怖い』『大きな音』『今、どこかに落ちた』などと大きな声を出して落ち着かない動きをし慌てると、愛犬は常に飼い主さんの行動を観察しているのでそれを見習ってしまうことが多くなります。

また、愛犬が先にウロウロ落ち着かない動きをしても『怖くないよ』『大丈夫』『ウロウロしない!』などと大きな声でなだめようとしたり、落ち着かない動きに対して叱ったりしないことです。怯える愛犬に対して叱ってしまうと、せっかく築き上げてきた愛犬との信頼関係を壊しかねません。

そして、心配のあまり抱きかかえたりして過剰なスキンシップをとると逆効果になってしまいます。

なぜなら、『雷が鳴る』→『愛犬ウロウロ』→『飼い主さんのスキンシップ』を繰り返していると愛犬は雷が鳴る度に飼い主さんに甘えられるとおもい愛犬の雷に対する恐怖心は改善されていきません。

雷発生時に愛犬がとる行動

稲光に驚き不安気な眼差しになってしまいました

●落ち着きが無くなる ●うろうろ動き回る ●何かに身を隠し動かなくなる ●体が震えてくる
●吠えることや鳴くがある ●暴れだす ●しっぽが下がる ●飼い主さんの声に反応しなくなる

愛犬コタローが雷発生時にとった行動

我が家のコタローは観察していると、きっと本人は必死なのでしょうねウロウロ、ソワソワと部屋中を動き回りまわり、雷鳴がとどろき閃光が走った瞬間に、今まで窓際にいたコタローが部屋の奥の方に走って隠れてしまい、少し様子をうかがっては、また窓際へヒョコヒョコとやってきる。(好奇心旺盛)

しばらく姿が見えないのでどうしたのかと思い様子を伺いに行くとベッドの下に潜り込んでいました。それでも、雷がおさまり静かになってくるとベッドの下からヒョッコリ出てきます。

恐怖のあまりベットの下に

一般的にはソファーの下や、クッションなどに頭を突っ込む『頭隠して尻隠さず』姿が想像できます。これもまた可愛らしいですが、怖くて怯える愛犬にしてみれば必死に恐怖に耐えているのです。

犬は野生の時の習性で怖いときには、穴に潜り込もうとする行動をとるのですが、コタローも雷の音と光で野生の本能が少し目覚めたのかもしれません。

とにかくコタローは、臆病の割には好奇心旺盛なので雷に対しても興味深々で恐怖を感じながらも『見たい、でも怖い』で葛藤しているのかも知れません。

コタローのようにこのような状態ですめばよいのですが、個体差によってはよだれを垂らしたり食欲不振をまねいて食事や水を口にしなくなることがあります。また、骨伝道による空気の微細な変化などから持病を抱えた高齢犬の場合は僅かな環境の変化で体調不良につながることもあるので、このようなときには迷わず病院で診てもらうことが一番です。

愛犬が雷の音や光が気にならないのはどうして

前述したように、やはり『社会化期』時の対応の仕方と個体差が関係していると思われます。愛犬コタ2の場合、散歩デビューから様々な環境に慣れてもらうため、他の犬や人々とのふれあい、車や色々な音に慣れてもらうのにあらゆる所に連れて行き社会化優先に務めてきました。その結果、雷の音や光にも動じることがありません。

雷の音にも動じずリラックス

さらに、好奇心旺盛で人好きなので個体差の違いによるとこも大きく関係していると思われます。

愛犬が雷に怯えるときの解決策は

1.結論から言うと、何も言わない、何もしない、そして普段通リに振舞う。

愛犬が落ち着きのない動きを見せても、飼い主さんはとにかく落ち着いて普段どうりに振舞うことが大切です。そうすることで愛犬も徐々に落ち着くようになり平常心を取り戻すようになってきます。

紹介したコタローの雷に怯える習性・行動に対してはただ静かに辛抱強く見守ること。なぜなら先ほども紹介したように犬には学習能力があるので、雷のときに飼い主さんが怖がったりしてウロウロするとその行動を学習してしまうこともあります。ですので、飼い主さん自身があわてず騒がず落ち着いて行動することも大切になってきます。

ピカッ!ゴロゴロが始まると、部屋中を走り回りそれはそれは大騒ぎになりますが、犬には急激な気圧の変化や地表に集まる静電気にとても敏感だと言われているので、コタローが落雷前から怯える様子を見せるのはこのせいだと思われます。

2.静電気防止用グッズを試してみる

コタローは毛量が多くフサフサしているので静電気に対しては特に敏感なのかも知れません。愛犬に触れる場合には飼い主さんの手を保湿するようにしましょう。また、静電気の発生を抑える特殊な繊維で作られたマットや服、首輪なども販売されているので、試してみても良いかも知れません。

3.雷の音に慣れてもらう

実際の雷の音を録音しておきそれを使って雷の音に慣れてもらう。最初から大きな音量ではなく愛犬が驚かない程度の音量から徐々に慣れてもらいましょう。注意すべき点は恐怖心を与えないように様子を見ながら行った方が良いでしょう。

上記で紹介した解決策は愛犬の性格、個体差が異なるためすべての愛犬に効果が認められるとは限りませんので、普段の愛犬の行動を観察し把握しておくことが大切です。

コタローの場合は1の方法だけで解決できました。『何も言わない、何もしない』最初は大変で、ついつい声が出てしまいましたがとにかく辛抱強く見守りました。今ではほとんど反応を示しません。

まとめ

一般的に愛犬は雷の音や光、自然界に存在しない人工的な音を嫌がりストレスが溜ってしまいます。ですので、日頃から愛犬がどんな音にどのような反応を示すか細かな観察が欠かせません。

特に今回のテーマ雷の音に怯える愛犬は少なくないと思われますので、愛犬が示す動きに目を配り少しでもストレスを溜めない日々を過ごせるようにしてあげたいものです。

雷が発生した時には記事で紹介した解決策『何も言わない、何もしない』を試してみてはいかがでしょうか。

 

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