肥満じゃないのに大きい!デカプーの体型と診察で分かったこととは

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「太ってはいないのに、なぜこんなに大きいの?」
デカプー(大きめのトイプードル)と暮らしていると、そんな疑問を持たれることがよくあります。標準サイズを見慣れた人には、ひと回りもふた回りも大きな姿が“肥満”に見えてしまうことがあるのかも知れません。
しかし、実際には骨格や筋肉量の大きさによる差で、健康面には何の問題もないケースが多いのです。この記事では、「肥満ではないのに大きいデカプー」の体型や健康診断結果をもとに、その理由と健康管理のポイントをご紹介します。

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周りから「太ってる?」と言われる本当の理由と診察結果

散歩中やドッグランで「ちょっと太ってる?」と言われることがある我が家のデカプー。しかし、動物病院での診察では毎回「骨格がしっかりしている健康体」と太鼓判を押されています。

この差が生まれる理由は、“見た目の印象”にあります。標準サイズのトイプードルを基準にすると、同じBCS(ボディコンディションスコア)でも、骨格が大きいデカプーは全体的にボリュームがあるように見えます。特に、毛を長く伸ばした状態だと輪郭がふくらみ、さらに大きく見えるのです。

我が家のデカプーも、先日12kgを記録しましたが、BCSは「理想体型(4〜5)」の範囲内。くびれもあり、肋骨も軽く触れられる状態です。
つまり、「大きい=太っている」ではなく、骨格サイズに応じた体重であることが、診察によって明確になります。

◆犬のBCS(9段階評価)

標準サイズのトイプードルとの違いが生む誤解

一般的なトイプードルは、体高約24〜28cm、体重3〜4kgほど。
一方、デカプーは骨格が大きく、体高30cm以上・体重7〜12kgになることもあります。これはあくまで骨格や筋肉量の違いであり、必ずしも肥満を意味するわけではありません。

しかし、標準サイズを基準に見れば「大きい=太っている」と思われてしまうことがあります。これがデカプーに関する誤解の大きな原因です。

さらに、トイプードルは換毛期が明確でない犬種ですが、毛を伸ばし続けると毛量が増えて輪郭がふくらんで見えます。そのため、トリミング前のデカプーは実際以上にふっくらとした印象になりやすいのです。

獣医師の診断では、骨格に見合った体重と筋肉量があれば健康体とされます。見た目だけで判断せず、BCSや触診で正確に健康状態を確認することが大切です。

関節や足腰のケアに注意!体重の影響と対策

デカプーは骨格が大きく、筋肉量も豊富なため、標準サイズのトイプードルよりも体重が重くなります。
これは健康な成長の結果でもありますが、その分、関節や足腰には常に標準サイズ以上の負荷がかかっていることを忘れてはいけません。

特に注意が必要なのは、膝蓋骨脱臼(パテラ)や股関節形成不全といった関節系のトラブル。これらは小型犬でも見られますが、デカプーのように体重が重い個体ではリスクが高まります。軽度であれば日常生活に大きな影響はありませんが、悪化すると歩行が困難になったり、手術が必要になる場合もあります。

では、どのようにして関節や足腰を守ればよいのでしょうか。まず大切なのは適正体重の維持です。骨格に見合った体重であれば筋肉と関節のバランスが保たれ、余分な負担を減らせます。日常的にBCSをチェックし、体重の変化を記録する習慣を持ちましょう。

次に、筋肉をしっかり維持する運動です。急なジャンプや高い段差の昇り降りは避けつつ、芝生や土の上での散歩や軽い走行を取り入れることで、関節を守るクッションとなる筋肉がつきます。室内でもフローリングに滑り止めマットを敷くなど、足腰に優しい環境作りが有効です。

そこで日頃から、デカプーの関節や足腰を自然に鍛える運動を行うことが重要なポイントになります。さらに、このことを習慣化することで高い効果が期待できます。

◆デカプーの運動メニュー表

運動メニュー 頻度 目的
芝生での軽いジョギング 週2〜3回 心肺機能向上と筋力維持
坂道のゆっくり散歩 週1〜2回 足腰の筋力強化とバランス感覚向上
おもちゃを使った室内運動 毎日 関節に負担をかけずに消費カロリーUP
水遊び(浅瀬) 月1〜2回 関節に優しい全身運動
ストレッチ&マッサージ 毎日 柔軟性向上と血流促進

さらに、日常の中でできるケアとしては爪や足裏の毛の定期的なお手入れがあります。これを怠ると滑りやすくなり、関節に不自然な力が加わることがあります。また、関節や筋肉のサプリメント(グルコサミン・コンドロイチン・オメガ3脂肪酸など)を獣医師と相談のうえ取り入れるのも一つの方法です。

我が家のデカプーも、体重は12kgとしっかりありますが、日々の運動と適切なケアで元気に走り回っています。「大きい=関節に不安」という固定観念を持つ必要はありませんが、予防意識を持って生活することが健康寿命を延ばすカギです。上記メニューのうち、うちのデカプーも「坂道」「おもちゃ」「マッサージ」を頑張っています。

散歩には坂道を組み込んでいます

定期健診で指摘されたポイント

デカプーのように標準より大きな体格を持つ犬は、見た目が健康そうでも定期健診で細かい指摘を受けることがあります。我が家の12kgトイプードルも例外ではありません。

動物病院での健診では、まず関節と足腰の状態チェックが行われます。レントゲンで関節の隙間や骨の形状を確認し、異常な摩耗や炎症がないかを確認します。今回は大きな異常はありませんでしたが、「体重が増えすぎると関節リスクが上がる」という注意を受けました。

次に心音と呼吸のチェック。大型犬に近い体格の個体は、心臓への負荷がやや高くなる場合があります。実際、少し運動後の呼吸回復時間が長い傾向があると指摘されました。実際に散歩中は呼吸が荒く、家に帰っても治まる迄には30分以上かかります。気になるので心臓もチェックしてもらいましたが心雑音もなく、今のところ問題はないとのことでしたが不安は残りますので、近いうちに詳しい検査を受けようと考えています。

また、歯と口腔ケアも重要です。デカプーは噛む力が強いため歯石が付きやすく、放置すると歯周病や内臓疾患のリスクになります。今回の健診でも歯石予防のためのデンタルケア強化を勧められました。

そして最後に体脂肪率と筋肉量の測定。体重だけでなく、筋肉のつき方や脂肪の分布を見ることで「健康的に大きいのか、脂肪過多なのか」を判断します。我が家の場合は筋肉量がしっかりあり、獣医師からは「今の運動量を維持すれば問題なし」との評価でした。

我が家で実践している日常ケアと健康管理ルール

健診結果をふまえ、日々の生活で意識しているのは次の5つのルールです。

  1. 体重管理は月1回
     家庭用ペット体重計で測定し、500g以上の変化があれば運動量や食事量を見直します。

  2. 関節ケアのサプリメント
     グルコサミンやコンドロイチン入りのサプリを日常的に与え、軟骨の健康維持をサポートします。

  3. 運動は短時間×高頻度
     長距離散歩よりも、1日2〜3回の中強度運動(早歩きや軽い坂道散歩)を実施しています。

  4. 食事は高タンパク・低脂肪
     筋肉量を維持するため、たんぱく質を重視しつつ脂肪を控えめにしています。おやつも低カロリータイプを選びます。

  5. 歯磨きは週3回以上
     歯石予防のため、専用の歯ブラシと犬用歯磨きペーストでケアしています。

このように、ただ「大きい」だけで終わらせず、体重に見合った筋肉と健康状態を保つためのルーティンを続けています。

デカプー観察記録vol.1も参考になれば幸いです

まとめ

「デカプー=太っている」という誤解は根強いですが、実際には体格や骨格の違い、そして先祖返りによる遺伝的要素が関係していることが多いです。重要なのは体重そのものよりも、筋肉と脂肪のバランス、そして関節や心臓への負担を最小限にする生活習慣です。

定期健診を活用すれば、見た目だけではわからない健康状態を把握でき、将来的な病気や怪我の予防につながります。また、日常的な体重測定・運動・食事管理・口腔ケアを続けることで、デカプーはその大きな魅力を保ちながら、長く健康に暮らすことができます。

結局のところ、「大きいこと」はデメリットではなく、正しい知識とケア次第で大きな個性と魅力に変わるのです。

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