うちのデカプー(2歳7ヶ月・11~12kg・♂)は、生後6ヶ月を過ぎたあたりから急に体がグングン成長し始め、小型犬向けフードでは追いつかなくなってきました。
そして1歳を過ぎたタイミングで、将来的な肥満リスクを考えて、低脂肪・ダイエット向けのフードに切り替え。今もそのスタイルを継続中です。
夏場は特に暑さでバテ気味になり、散歩のあともすぐに食べないことが多くなりますが、ごはんにヨーグルトを小さじ1杯トッピングすると、食いつきが見違えるほどアップ。
成犬になってからは食事量が自然と減りましたが、それでも体重は安定して11〜12kgをキープ。今回は、そんな我が家の「食いつき・体型・健康」を意識したフード選びについて、リアルな実例をご紹介します。
なぜ、デカプーに「低脂肪・ダイエットフード」を選んだのか?
デカプーと暮らし始めた当初は、いわゆる「小型犬用」の総合栄養食を与えていました。生後2〜3ヶ月の頃は体重も軽く、食べる量も控えめ。一般的なトイプードルと同じ感覚で選んだフードでも問題ありませんでした。
ところが、生後6ヶ月を過ぎた頃から体つきがぐんと大きくなり、成長スピードが一気に加速。獣医師にも「この子は、成犬時に10kgは超えてくるかもしれないね」と言われ、食事内容の見直しを少しずつ意識するようになりました。
特に気をつけたのは「将来の肥満リスク」です。デカプーのように体が大きめのトイプードルは、骨や関節への負担が増えがち。必要以上に体重が増えてしまうと、膝蓋骨脱臼や股関節のトラブルを引き起こす可能性も。早い段階から“体型をキープする食事管理”を心がけることが、健康寿命をのばすカギになると考えました。
そこで選んだのが、脂質やカロリーを抑えた「ダイエットタイプのフード」です。1歳を迎える頃には成長が落ち着いてくるため、運動量もそれまでほど多くはありません。加えて、食べるのが好きなタイプの子なので、つい、おやつやごはんにトッピングしてあげたくなる気持ちもあり、ベースとなる主食フードは“軽め”にしておくのが安心だと判断しました。
ただし、低脂肪・ダイエット系のフードは、食いつきが落ちやすいというデメリットもあります。最初のうちは「なんか味が薄い…?」とでも言いたげに、ごはんを残すこともありました。ですが、いくつかのメーカーを試しながら、今の子に合うものを見つけていくことで、安定した食事習慣を築くことができました。
ちなみに、フードの切り替えは急には行わず、7〜10日ほどかけて徐々に移行。便の様子や体調に変化がないかを細かくチェックしながら進めました。幸い、今のところアレルギー反応もなく、元気に過ごせています。
結果として、現在(2歳7ヶ月)も11〜12kgをキープしながら、ムチムチになりすぎず、骨格に見合った体型を維持できています。「大きいからたくさん食べさせなきゃ」と思われがちなデカプーですが、成長後の体型維持には“あえてカロリーを抑える”ことも大切だと実感しています。
夏場の食欲対策。ごはんにヨーグルトトッピングの効果
夏になると、多くの犬が食欲を落とします。うちのデカプーも例外ではありません。特に真夏日や熱帯夜が続く時期は、朝夕の散歩から帰ってきても、すぐには、ごはんを口にしようとはしません。ごはんを用意して目の前に差し出しても見向きもしません。
こうした状況が続くと、「栄養は足りているのか?」「体調が悪いのでは?」と心配になってしまいます。
そこで我が家で取り入れているのが、ヨーグルトのトッピングです。市販の無糖・無脂肪タイプのプレーンヨーグルトを、小さじ1杯ほどフードの上にのせるだけ。たったそれだけでも、驚くほど食いつきが良くなります。
ヨーグルトの乳酸菌には腸内環境を整える働きがあり、適量であれば健康面でもプラス。冷たいので口当たりもよく、夏バテ気味でもスッと口に入っていくようです。
ポイントは、量を増やしすぎないこと。ヨーグルトは乳製品なので、与えすぎるとお腹が緩くなる可能性も。あくまで“香りと味のアクセント程度にとどめるのがコツです。
また、ヨーグルトを常備することで、夏場の他の悩み、たとえば「お薬を飲ませたい時」や「粉末のサプリを与える時」にも役立ちます。そのまま、ごはんにトッピングすると嫌がって避けていた食材も、ヨーグルトに混ぜるとぺろりと完食してくれることが多くなりました。結果的に、夏場の栄養管理にもつながるので一石二鳥です。
最近では「ヤギミルクパウダー」など、乳製品ベースのサポートアイテムも気になりますが、今のところはシンプルなプレーンヨーグルトで安定。食欲が落ちがちなこの時期には、無理をせず、楽しく食べてもらう工夫が一番大切だと実感しています。
デカプーの食事量と体型管理のバランス
成犬期に入ると、子犬の頃と比べてごはんの量が減ってくることがあります。我が家のデカプーも、7ヶ月を過ぎたあたりから急に、食べる量が少なくなったり、一度に完食しないといった変化が見られるようになりました。(犬種や個体によって違いがあるがあるものの成長がほぼ止まってくる時期です。)

7ヶ月で8㎏。この頃からごはんの量が少なくなってきた
心配になるのは、「体重が落ちすぎないか?」「筋肉量は維持できているか?」といった点。特にデカプーは骨格がしっかりしているため、ごはんを減らしすぎると“痩せて見える”のではと気になります。
ここで大切なのが、フードの量と体型のバランスを定期的に見直すこと。我が家では、以下のポイントを意識して食事量を調整しています。
ポイント1:【フードの量は体重×摂取カロリー基準(約90〜110kcal/1kg)で計算】を下記に説明します。
フードの量はどう決める?まずは「基準カロリー」から
ドッグフードの適正量を考えるうえで、
まず大切なのは「1日にどのくらいのカロリーを与えるべきか」という基準を知ることです。
この基準になるのが、「体重 × 摂取カロリー目安(約90〜110kcal/1kg)」という考え方です。
これは犬の年齢や活動量によって変わりますが、成犬で平均的な運動量の子であれば、この範囲が目安になります。
この計算式は、あくまで愛犬にとって最適なフード量を知るための“ベースライン”。
そこから個体差や季節、食いつき、体重の増減に応じて調整していくことが大切です。
体重9kg × 90〜110kcal(/kg)= 約810〜990kcal
810kcal ÷ 332kcal × 100g ≒ 約244g 990kcal ÷ 332kcal × 100g ≒ 約298g
👉 1日あたりのフード量の目安:約244〜298g
◆ 実際の与え方の工夫
●上記を「朝・夕」2回に分けて与えるのが一般的。 たとえば244gなら、朝122g・夜122gなど
●トッピング(ヨーグルトなど)がある場合は、その分フードを5〜10%程度減らす
●おやつを多めに与える日も、主食の量を調整して全体のカロリーを管理
◆ ポイントまとめ
●「体重 × 90〜110kcal」は、食事量を見直すときの目安
●フードごとのカロリー(kcal/100g)を確認して実際のグラム量に変換
●食べ残し・便の状態・体重増減などを見ながら微調整していくのが理想的
ポイント2:毎月1回は体重を測り、変化を記録
ポイント3:肋骨に軽く触れられる程度の「理想体型」をキープしているかを触診で確認
このルーティンにより、成犬期から現在にかけて体重と体型のバランスをチェック。また、体重だけでなく、毛ツヤや便の状態、活動量もチェックして「なんとなく元気がない?」という違和感を見逃さないよう心がけています。
また、ダイエットフードに切り替えてからは、1回の食事量をやや増やしてもカロリーオーバーになりにくく、満足感はそのままに体重管理がしやすくなったと感じています。特におやつを減らした日には、主食のごはんを少しだけ補うことで空腹感が落ち着くようです。
“たくさん食べれば健康”という考え方ではなく、今の体に合った量でベストな状態を維持する。それが、デカプーの健康を守る鍵だと実感しています。
デカプーのアレルギー対策で気をつけているポイント
現在のところ、我が家のデカプーには明確な食物アレルギーは見られていません。ただし、皮膚を少しかゆそうにしている時期があったり、耳を気にする仕草が続くときには、「もしかして何かが合わないのかも?」と疑ってかかるようにしています。
アレルギーは突然出ることもあるため、普段から“食材の把握”と“変化の観察”を習慣にすることが大切です。
以下は我が家で心がけているアレルギー対策:
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新しいフードやトッピングは1種類ずつ、少量から導入
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原材料表記を必ず確認し、鶏・牛・穀物・豆類など主要アレルゲンに注意
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定期的に涙やけ・皮膚の赤み・耳の汚れなどをチェック
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トッピング類(ヨーグルト・野菜など)も常に新鮮なものを選ぶ
また、フードの切り替えや新しいおやつを試すときは、「いつから何を与えたか」を記録することで、万が一体調が崩れた場合の特定もしやすくなります。
ちなみに、我が家のデカプーは今のところチキン・ラム・ターキー・サーモンなど、どのたんぱく源でも問題なく食べられています。それでも油断は禁物。特に季節の変わり目は、皮膚トラブルが起きやすいため、原材料【肉類、穀類、野菜・果物、油脂類、添加物、その他(例:酵母、オリゴ糖、乳酸菌、グルコサミン、ハーブなど)】が少ない“シンプルな構成”のフードを選ぶことも予防策の一つです。
「今は大丈夫でも、今後もずっと大丈夫とは限らない」
そう考えて、アレルギーリスクをなるべく減らす工夫を続けています。
これまで試したフードとその感想(食いつき・便の状態・コスパ)
これまでに試したドッグフードは5〜6種類ほど。全て「体重管理」「低脂肪」「アレルギーに配慮」といった特徴のあるタイプを選びました。
以下は、これまで与えてきた中で特に印象に残っているフードの例です(ブランド名は伏せます)
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国産・グレインフリータイプ
⇒食いつき抜群で毛ヅヤも良好。ただし価格がやや高め。継続的な使用はコストが気になり中断。 -
体重管理用プレミアムフード(低脂肪)
⇒便が安定しやすく、体重キープに最も効果的だった印象。やや粒が硬めで、トッピングとの併用が前提。 -
市販のライトタイプ(スーパーマーケットでも購入可)
⇒手軽さは魅力だが、便の匂いがやや強くなり、食いつきもまちまち。
結局、現在は動物病院でも推奨されている総合栄養食タイプのダイエットフードに落ち着いています。便の状態、毛並み、活動量のどれを取っても安定しており、価格と品質のバランスがよく、続けやすいのが決め手でした。
食いつきが落ちた時は、ヨーグルトや温水でふやかす、ほんの少し香りづけのスープを混ぜるなど、フードそのものを変えずに“食べ方”を変える工夫も有効です。
これまでの経験から感じるのは、「どのフードが正解か」ではなく、“今の子に合っているか”が一番大切ということ。同じデカプーでも、体質・好み・運動量によってベストな食事は変わります。だからこそ、柔軟に調整しながら“その子のためのごはん”を見つけていくことが、飼い主としての責任でもあり、楽しみでもあるのです。
まとめ
子犬期を過ぎ、7ヶ月を超えた頃から体型や食欲に変化が見られるようになった愛犬。
そんな日々の変化に寄り添うために、我が家では「低脂肪・ダイエットフード」を選び、夏場はヨーグルトのトッピングなどで工夫を重ねながら健康的な体型をキープしてきました。
アレルギー対策としても、原材料(肉類、穀類など)のシンプルな構成に気を配り、体調の小さな変化を見逃さないように心がけています。
ドッグフード選びに「これが正解」というゴールはありません。
だからこそ、“今のわんちゃんに合ったものを、無理なく・楽しく続けられるかどうか”が何よりも大切だと感じています。
今回の内容が、愛犬(デカプー)のごはんに悩む飼い主さんにとって、ひとつの参考になれば嬉しいです。
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