甘くてみずみずしい「いちご」は、愛犬にもおすそ分けしたくなる果物のひとつ。でも、「どれくらいの量までなら安全なの?」「ネットで見た量って本当に大丈夫?」と迷う飼い主さんも多いはずです。
この記事では、「安全重視」の視点と「カロリー理論重視」の視点、両方のいちご適量の考え方をわかりやすくご紹介します。愛犬にぴったりの与え方を選んで、安心していちごタイムを楽しみましょう!
犬はいちごを食べても大丈夫?基本ルールと適量を確認!
いちご!少量ならOK!でも注意ポイントも!
いちごは犬にとって基本的に「安全な果物」です。ただし、糖分や食物繊維を多く含むため、食べ過ぎると肥満や下痢のリスクが高まります。また、初めて与えるときはアレルギー反応がないか注意深く様子を見ることも大切です。「適量を守ること」が一番のポイントになります。
いちごの適量について【安全重視派 vs カロリー理論派】
いちごは甘くて水分が多く、犬も好んで食べやすい果物ですが、「どれくらいまでが適量なのか」は意見が分かれます。ここでは2つの考え方を紹介します。
【安全重視派】健康第一の考え方
「基本は控えめ、主食の10%以内」がキーワード。
安全重視派は「犬の健康と消化への負担を最小限にする」ことを重視します。犬は人間と違いビタミンCを体内で合成できるため、ビタミン補給としての必要性はそこまで高くありません。また、いちごに含まれる糖分や食物繊維が、過剰摂取になるとお腹を壊す原因にもなります。
✅基準目安(おやつは総フード量の10%未満に抑えるのが適量):
体 重 | 1日フード量 | おやつ上限(10%) | いちご目安量(中サイズ:1個=約15g) |
---|---|---|---|
2kg | 約80g | 約8g | 約0.5個〜1個未満 |
5kg | 約150g | 約15g | 約1個 |
10kg | 約230g | 約23g | 約1.5個 |
🍓ポイント
・いちごは基本的に水分が多く低カロリーですが、糖分(果糖)が含まれるため、日常的に多量に与えるのは避けましょう。
・「お腹を壊す」「食物繊維で下痢気味になる」などのリスクを防ぐため、特に小型犬やシニア犬は慎重に。
【カロリー理論派】理論重視の考え方
「おやつは総カロリーの10%以内」がキーワード。
この考え方は、1日に必要なカロリーから逆算して「おやつの上限」を決め、そこから「何gのいちごが食べられるか」を導き出します。
✅いちごのカロリー:100gあたり約34kcal
✅基準目安(必要カロリーの10%を上限とするのが適量):
体 重 | 1日必要カロリー目安 | おやつ上限(10%) | いちご換算量 |
---|---|---|---|
2kg | 約150kcal | 約15kcal | 約45g(約3個) |
5kg | 約350kcal | 約35kcal | 約100g(約6〜7個) |
10kg | 約600kcal | 約60kcal | 約175g(約11〜12個) |
🍓ポイント
・理論上はこれだけの量が「カロリー的には可能」ですが、あくまで「理論値」であり、いっぺんに与えるのは現実的ではありません。
・特に糖質に敏感な犬や、膵炎のリスクがある犬は、安全重視派の基準を推奨します。
結局、いちごはどのくらいあげるのが適量?
結論:どちらの基準を採用するか!
両方の考え方に一理ありますが、以下を参考に選ぶと良いでしょう。
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子犬・シニア犬(7歳以上)・体調に不安のある子(肥満気味、運動量が少ない、消化器系が弱い)
➡ 安全重視派がおすすめ -
健康で活発な成犬・おやつの中でも「いちごだけを計算」したい ➡ カロリー理論派も選択肢
とはいえ、初めて与える場合や不安がある場合は、小さじ1杯(5〜10g)程度から少量で様子を見るのが最善です。
いちごアレルギーと農薬にも注意
まれにいちごに対してアレルギー反応を示す犬もいます。初めて与えるときはごく少量(適量)からスタートし、皮膚のかゆみや下痢、嘔吐などがないか様子を見ましょう。また、市販のいちごには農薬が付着している場合があるため、しっかり水で洗い、ヘタを取り除いてから与えることが大切です。加えて、糖分が高いので、糖尿病や肥満気味の犬には控えめにしましょう。
【付録1】犬の体重別!いちご適量早見表(安全寄り)
体 重 | 目安量(中サイズいちご換算) |
---|---|
〜3kg | 1粒 |
3〜5kg | 1〜2粒 |
6〜10kg | 2〜3粒 |
11〜20kg | 3〜4粒 |
21〜30kg | 4〜5粒 |
30kg以上 | 5粒前後(様子を見ながら) |
※中サイズのいちご1粒=約15g程度を想定。
初めて与える場合はこの表よりさらに少なめ(1/2粒など)からスタートし、体調に異常がないかを必ず確認しましょう。
【付録2】いちごを与える頻度の目安
毎日いちごをあげてもいいの?と気になる方もいるはず。
基本的には「特別なおやつ」として週2〜3回程度が理想的です。
頻 度 | 解 説 |
---|---|
毎日 | OKだが、必ず少量(1〜2粒まで)に。総カロリー管理を厳密に。 |
週2〜3回 | 理想的。体調変化を見ながらおやつ感覚で与える。 |
特別な日だけ(週1回) | より安全。肥満気味の犬にもおすすめ。 |
【付録3】いちごを与えるときのポイントまとめ
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よく洗う(農薬や汚れを落とす)
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ヘタは取る(消化しづらいので)
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常温で与える(冷たすぎるとお腹に負担)
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一口サイズにカット(小型犬や飲み込みが早い犬向け)
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加工品(いちごジャム、いちごチョコなど)はNG
【付録4】いちごに含まれる主な栄養素と犬への効果
いちごは小さな果物ながら、犬にとってもうれしい栄養素がたっぷり!
栄養素 | 主な効果 |
---|---|
ビタミンC | 抗酸化作用で免疫力アップ。老化予防にも◎ |
葉 酸 | 細胞の生産・修復を助ける。特に成長期や妊娠期に重要 |
食物繊維 | 腸内環境を整える。便通改善に役立つ |
カリウム | 体内の水分バランスを整える。むくみ予防にも |
ポリフェノール(アントシアニン) | 抗酸化・抗炎症作用が期待できる |
▶️ポイント
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いちごは「ビタミンCの宝庫」とよく言われますが、犬はビタミンCを体内で作れるので「+α効果」程度で考えましょう。
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特に抗酸化成分(アントシアニン)は、シニア犬の老化予防にも注目されています。
【付録5】いちごを使った簡単手作りおやつレシピ
市販のおやつもいいですが、たまには手作りで愛情たっぷりなおやつを作ってみませんか?
レシピ1:いちごヨーグルトアイス
【材料】
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いちご:数粒
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無糖ヨーグルト:適量
【作り方】
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いちごを細かく刻む
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無糖ヨーグルトに混ぜる
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製氷皿に入れて冷凍庫で凍らせる
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できあがり!
▶️ 注意
冷たすぎるとお腹を壊す犬もいるので、少し室温に置いてから与えると安心です。
レシピ2:いちごとささみのごほうびボール
【材料】
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いちご:2〜3粒
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茹でたささみ:1本
【作り方】
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いちごを細かく刻む
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ささみを細かく裂く
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両方を混ぜて小さなボール状に丸める
▶️ ポイント
たんぱく質+ビタミン補給ができるヘルシーおやつです!
特別なごほうびタイムにぴったり。
まとめ
いちごは愛犬にとって嬉しいごほうびになる一方で、与えすぎには注意が必要です。
「安全第一」で少量を守りつつ、カロリー理論も参考にしながら、愛犬の体に合わせた適量を見極めましょう。
楽しいいちごタイムを、これからも愛犬と一緒に♪
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