ワンちゃんも喫煙!? 飼い主さんと同じ空気を吸っている!

この記事は約9分で読めます。

社会的にも受動喫煙は大きな問題となっていて禁煙や分煙化が進んでいますが、動物たちにとっても避けられない問題です。

受動喫煙とは他の人が吸ったタバコの煙を周りにいる人が吸い込んでしまうこと。

特にワンちゃんの受動喫煙についてはチョット深刻かも知れません。ワンちゃんも人間と同じ空気を吸っているので、やはり受動喫煙の影響を受けている可能性が十分に考えられます。

飼い主さん、またはそのご家族のどなたかが喫煙されている場合は、あなたの大切なワンちゃんが危険な状態に常にさらされている可能性が十分に考えられます。家族の一員でもあるワンちゃんのためにも吸い方や、喫煙場所などを十分に考えてあげたいですね。

そこで、今回は喫煙場所や室内で吸う場合の注意点、受動喫煙が愛犬に及ぼす影響・症状・対処法などについてのお話です。とにかく喫煙時の同じ空気を吸わせないこと!

我が家にもワンちゃん(コタロー)がいて、飼い主が喫煙者なので深刻な問題です。

スポンサーリンク

同じ空気を吸わせないために喫煙場所を分ける

基本は喫煙をしないのが一番ですが、愛煙家にとってはちょっと厳しいかもしれませんね。でも、ワンちゃんとの同室での喫煙は避けなければなりません。

喫煙をするなら屋外で場所を決めて吸う!

このポーズは危険です。床には有害物質があるかも!

マンションの場合は、なるべくベランダで吸い、ベランダのドアは閉めましょう。そうしないと折角屋外で吸っていてもドアを開けているとタバコの煙が室内に入って来てワンちゃんも喫煙してしまうことになってしまいます。戸建ての場合も同様で屋外で吸うようにしましょう。戸を開けていては意味がありません。

吸い殻などはきちんとまとめ可愛い愛犬の手(足)の届かない所にまとめておきましょう。屋外で喫煙をしていても着ている衣服にはニコチンなどの有害物質が付着していますので、吸い終わっても少しの間はそのまま屋外にとどまり、室内にすぐ入る場合はワンちゃんとの接触は少し時間をおくようにすることが、望ましいと思われます。

ここまでしないといけないの』思われる方もいらっしやるとは思いますが、家族の一員として考えれば当然のことかもしれません。これも飼い主さんの心がけ次第!

喫煙をした後は手をしっかりと洗うように心がけましょう。喫煙をした後すぐワンちゃんに触れてしまうと手に付着しているニコチンなどの有害物質がワンちゃんの体にもついてしまい、ワンちゃんが自分の身体を舐めることでも三次喫煙をしてしまう事になってしまいます。

三次喫煙とは喫煙者の衣服や毛髪、手などについたタバコの煙に含まれる有害物質により影響を及ぼすことを言います。また壁や床に付着した煙の有害物質にも影響がありそうです。

タバコの煙の有害物質はあらゆる所に付着します。カーペットや家具、ガラスなどにも着いてしまいます。ワンちゃんは所かまわず舐めたりしますので気を付けたいですね。特に体高の低いワンちゃんは影響を受けやすいので特に注意が必要です。

ここまで色々と申し上げましたが、実は私も喫煙者です。自分の反省も含めて今書いていますが、飼い主として当然ですね。

我が家のコタローも、例外なく床も舐め舐めますし、壁も舐めたりします。ソファーに上がっては身体をごしごし擦り付けたりしています。ですので部屋の中で喫煙をしていればコタローの身体にも有害物質が付着し、同じ空気を吸っていることになってしまいます。

我が家では屋外で喫煙をしていますが、それでも衣服とかには有害物質が付着していると思われます。その衣服に、コタローは身体を擦り付けてきます。ですので、室内に入る前には衣服についた有害物質を払い落し少し時間をおいてから部屋に入ります。

どうしても室内で吸う場合の注意点

とにかく犬は人よりも低い位置で生活をしています。副流煙に含まれる有害物質は低いところに停留する性質があります。つまり人よりも低い位置で生活をしている犬は副流煙の影響をとても受けやすいことになります。

室内でしか喫煙できないときは換気扇の下でタバコを吸うようにしたり、空気清浄機を使用し室内の空気は、常に綺麗な状態に保つことがとても大切だと思われます。部屋の換気をこまめにすることも忘れずに行いたいですね。

上記のことを行ったとしても完璧ではありません。行わないよりはまだ『少しはましかな』程度。一番はワンちゃんがいる部屋では決して喫煙をしないことです。もっと良いのは禁煙です。飼い主さん本人のためにも、この際禁煙を考えるのも有かも。

チョット何か匂うかも、少し不安!やっぱりきれいな空気がいいな

同じ空気を吸っているとガンを発症することも!

動物病院で確認したところによると、犬も人間同様タバコの受動喫煙で、ガンになる可能性があるということでした。

一言で、ガンと言っても犬の場合は検査するのが大変なようです。検査方法は血液検査から始まり、色々と段階があるようですが、最終的にはCTスキャンになるようです。犬の場合は、どうしても動いてしまうので麻酔をかけてから行うようです。これだけ聞いても金銭的にかなりかかりそうですね。

最近は犬の保険もありますが、皆さんは加入されてますか?お金の問題もさることながら、やはりワンちゃんの健康が大切ですので喫煙には十分に気を付けたいですね。

また、気管支炎や喘息など呼吸器系の疾患にもなりやすいようで、アレルギーの原因にもなってしまうようです。

やはり色々な症状を考えるとワンちゃんのためにもきれいな空気は欠かせない!

主な症状としては

  • 興奮しやすくなる
  • ふるえることが多くなる
  • よだれがでやすくなる
  • 嘔吐・下痢などの症状がみられるようになる
  • 聴覚障害・視覚の幻覚症状などがみられようになる

これらの症状で我が家のコタローに当てはまるものが一つあります。それは『ふるえ』です。
寒くて震えているのかなと思うのですが、わりと温かい時にもふるえている事があります。タバコの受動喫煙が影響しているかどうかは、ハッキリとは分かりません。

チョット気になっていたところ、動物病院で確認する機会がありましたので、コタローの『ふるえ』について聞いてみました。

震える原因としては、主に『怖い』『痛い』『寒い』が考えられるそうです。コタローの場合、動物病院へ行ったときには割と多い確率で震えています。

動物病院では注射をされたり、耳の奥までいじられたりして痛い思いしかしていないので、怖がって、条件反射的に震えているのだと思いました。動物病院へ行く時は自転車ですが、この時も震えています。寒い時期は両手で身体を包むようにしてあげると、少しの間ですが震えはおさまります。さすがに夏は震えません。

さほど寒くないのに震えるのは、何かに脅えて怖がっているのだと、話を聞いて思いました。
また、老犬になってくると、後ろ足の筋肉がうまく働かず震えているように見えることがあるそうです。

ワンちゃんにとって最も危険な副流煙

副流煙とは火をつけた置きっぱなしのタバコの先端から出る煙のこと。

タバコから出る煙には主流煙に対して副流煙があります。この副流煙はタバコを吸いこまないときに立ち上る煙で、吸い込まないため、その燃焼温度はさほど高くなく、有害物質が分解されず、そのまま残ってしまう、ということになるようです。

タバコの煙には多くの有害物質が含まれていますが、このうち体への影響が大きい有害物質として一酸化炭素、ニコチン、タールなどがあります。これらの有害物質は、実は主流煙より副流煙の方に多く含まれているそうです。

タバコを吸いこむときの先端の温度は非常に高くなり、それは酸素が吸い込まれるときに激しく燃焼するからです。このときにタバコに含まれる有害物質の多くが分解されてしまいます。さらに、吸い込み口のフィルターにより有害物質が除去されるため主流煙には、さほど多くの有害物質は含まれていない、ということになるようです。

いずれにしても、一番の問題は最愛のワンちゃんがガンになるリスクが高まることです。それ以外にも、タバコにはとてもたくさんの有害物質が含まれており、体内に取り込むことで様々な悪影響が起こりえます。

万が一の場合の対処は?

タバコから出る煙にとどまらず、間違えてタバコやタバコの吸い殻を誤食した場合は、どう対処をすれば良いのでしょうか?

食べた場合は、ニコチンが小腸に吸収される前に吐かせる。

誤食してしまった場合、水を飲ませて吐かせるのはあまり良くありません。水溶性のニコチンは吸収を速めてしまうようです。

異物が体内に入った場合ワンちゃん自身が吐き出そうとしますが、もしも、吐き出せなかったとしても無理やり口を開けて吐き出させるのは止めましょう。万が一噛まれて怪我をする事もあります。

お家の中や、散歩などでワンちゃんがタバコを誤食してしまった時、ついつい焦ってしまいがちですが、こういう時こそ落ち着いて対応したいものです。飼い主さんが慌ててしまってはワンちゃんが動揺してしまいます。対処方法としては次の5つぐらいが考えられます。(参考まで)

  • まず慌てない事
  • 自己判断は避ける
  • 動物病院に電話で状況を説明する。その時、病院からの指示があればそれに従う
  • 動物病院に連れて行く
  • いずれもスピーディーに

散歩の時、タバコに限らず道端での拾い食いには、飼い主さんが気を付けてあげましょう。

我が家のコタローは散歩の時に地面の匂いをクンクン嗅ぎながら歩いていますが、タバコを見つけても決して食べようとはしません。見境なく何でも食べるコタローにしては、珍しいことです。でも、観察していると、全く見向きもしないので元々、コタローには嫌いな匂いなのかもしれません。

それでも、ワンちゃんによっては食べてしまう事もあるようなので、しつけもしっかりとしていきたいですね。

煙を吸い込んでしまった場合でもすぐに健康被害が出る事はないようですが、しかしながら有毒物質であるタールは時間の経過とともに体に蓄積されることもあるようですので、人間と同様に健康被害を招いてしまう可能性は高くなります。やはり、日頃からの注意も大切ですね。

まとめ

  • ワンちゃんも飼い主さんと同じ空気の中で生活をしている
  • ワンちゃんも自動喫煙の影響を受けている
  • 自動喫煙でワンちゃんのガンの発生確率が高まる
  • ワンちゃんのいる部屋では喫煙はしない
  • タバコの有害物質は飼い主さんの衣服、髪の毛や床、壁などに付着している
  • ワンちゃんがタバコを誤食した場合は動物病院へ行くのが一番安全。

どの位のニコチンを摂取すると危険なのでしょうか? ただ単に煙を吸い込む程度では、それ程多くのニコチンを摂取することはないようですが、吸殻やタバコ自体を食べてしまうと、ニコチンの摂取量はかなりなものになり、数本でも死に至る危険性が考えられるそうです。

とにかく、ワンちゃんも飼い主さんと同じ空気を吸っているのでワンちゃんの健康も考え、きれいな空気の中で生活をさせてあげたいものです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました