犬の体力のピークは何歳?!驚くほど早く訪れる衰えに対する対応策は!

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犬種を問わず生まれたばかりの仔犬は可愛いものですが、アッという間に成長し成犬になるまでさほど時間はかかりません。さらに老犬へと時間が過ぎていきます。

そんな愛犬の体力は何歳がピークなのか、そして衰えは何歳ぐらいから始まるのでしょうか?とっても気になり興味深いところでもあります。特に飼い主さんにとっては家族同様の愛犬の体力のピークと衰えは気になるところなのではないでしょうか。

そこで、今回は記事の前半部分では一般的情報を、後半部分で我が家の愛犬コタローの体力のピークと衰えをチェックをしたいと思います。

この記事は愛犬コタローが15歳時点のものです。すっかり老犬ですが歳のわりには意外と元気な方かもしれません。(歳相応に持病もありますけど)そんなコタローの体力のピークと衰えはいつ頃だったのか!

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犬の体力のピークと衰えは何歳頃から?

初めに犬と人間の年齢の対比から、犬がどれだけ人間よりも年齢を重ねるスピードが速いかを確認します。

犬と(小・中・大型犬)人間の年齢対比の目安

生後からの年数 小型犬 中型犬 大型犬
幼少期

1ヶ月 1歳 1歳 1歳
3ヶ月 5歳 5歳 2歳
6ヶ月 9歳 9歳 6歳
9ヶ月 13歳 12歳 8歳
1歳 17歳 16歳 12歳
成犬期 2歳 24歳 23歳 19歳
3歳 28歳 28歳 26歳
5歳 36歳 38歳 40歳
6歳 40歳 43歳 47歳
中高年期 7歳 44歳 48歳 54歳
10歳 56歳 63歳 75歳
高齢期


12歳 64歳 73歳 89歳
15歳 76歳 88歳 110歳
17歳 84歳 98歳 124歳
20歳 96歳 113歳 145歳

※上記の表はあくまでも一般的な目安であり、犬種や育て方により異なることもありますので参考にして頂ければと思います。

体力のピークと衰えの始まり!

小型犬の体力のピークは、肉体的な発達のピークが3歳頃で、4~5歳頃までが一番心身とも充実している時期と言われています。成長期は7~10ヶ月頃で、骨格の成長が止まると被毛も生え揃ってきて完璧に生え揃うのには2~3年かかることもある。
◆中型犬の体力のピークは、小型犬同様肉体的な発達のピークが3歳頃で、12ヶ月頃までに急激に成長する時期があり、生後4~5ヶ月までに成犬の体重の50%ほどまで成長しその後、生後6~9ヶ月頃は成長が横ばいになる時期があります。
◆大型犬の体力のピークは、1歳頃から3歳位が一番心身ともに充実している時期で落ち着きも出てきます。

◆小型犬の体力の衰えは、4~5歳をピークに11歳頃から徐々に進んでいく。この頃になると身体を動かす欲求が弱くなるので、一見落ち着いた感じに見えることもある。
中型犬の体力の衰えは、小型犬同様一般的に4~5歳をピークに9歳頃から徐々に進んでいく。
大型犬の体力の衰えは5歳過ぎあたりから体力低下が見られるようになり7歳頃から徐々に進んでいく。10~12歳頃には老化が顕著に表れはじめることもある。
※上記の体力の衰えは、個体差があるのでそれぞれ衰え始める年齢よりも若々しいコもいれば、逆に老いて見えるコもいるようです。

小・中型犬は6~7歳を過ぎるころからシニアと呼ばれる年齢層に入ってくるようです。大型犬ではもう少し早い5~6歳過ぎのようです。

大型犬の寿命が短い訳とは

小、中型犬と大型犬では成長のスピードが違います。大型犬は身体が大きい分、小、中型犬よりも成長するスピードが速くなります。そのため、大型犬の寿命は小、中型犬よりも短くなる傾向にがあります。

その理由として、大型犬は身体に対する臓器の比率が小、中型犬よりも小さいため日常的な身体に対する負担が多くかかるうえに、その身体の大きさを維持するため細胞分裂を多く繰り返すため細胞の老化を速め、病気になるリスクが増加し、ガン細胞を発症しやすくなります。ですので、小、中型犬に比べ大型犬の寿命は短い傾向にあります。

さらに、もう一つの要因として遺伝子の違いが考えられるようです。犬の身体の大きさは、「IGF-1遺伝子」による「IGF-1因子(=成長ホルモンの一種)」で決定されているという考え方もあります。つまり、この「IGF-1因子」の分泌が多いほど身体は大きくなり、寿命が短くなる可能性があるようです。

また、体重が2㎏増加することで約1ヶ月の寿命が失われていくということです。くれぐれも愛犬の体重増加には気を付けたいものです。

ここまで小型犬、中型犬、大型犬と分けてお話をしてきましたが、その分け方の基準は何なのでしょうか?ここからは、その分類の基準についてのお話です。

小型犬・中型犬・大型犬の分類の定義とは

世界的に正式な基準が設けられていないため分類については曖昧な部分があります。日本の畜犬団体であるジャパンケネルクラブ(JKC)でも、大きさでの分類には定義は定められてはいません。

よく用いられるのが体重と体高ですが公式に定められているわけではないようです。一般的に体重の場合10kgまでを小型犬、10kg~25kgまでを中型犬 、25kg以上を大型犬として区別されているようです。

体高の場合は40㎝未満の犬種が小型犬、40㎝~60㎝位の犬種が中型犬、60㎝以上の犬種が大型犬として区別されているようです。

愛犬コタローの体重は最高で9㎏の時期がありましたが(9~10歳頃)動物病院の先生に少し体重を落とした方が(7㎏台)いいと言われ気にはなっていましたが、体高も35㎝位ありますので見た目には肥満感は全くありませんでした。ただ、その頃から内臓(心臓、腎臓)などにトラブルを抱えるようになってきました。

今思うと先生の言われていたことは間違えではなかったようです。見た目だけで判断をするのは危険かもしれません。現在の体重は7㎏前半から中盤で推移しています。今の体重がベストなのかもしれません。

以上のことから愛犬コタローは小型犬に分類されますが、実はコタローはミックス犬で下記の表にある小型犬のパピヨンと中型犬のイングリッシュ・スプリンガー・スパニエルの間に生まれたミックス犬です。

お父さんがパピヨンでお母さんがイングリッシュ・スプリンガー・スパニエルですが、体格はお父さんのパピヨンの血を受けついたようです。

小型犬、中型犬、大型犬の犬種

小型犬 ヨークシャー・テリア、マルチーズ、ミニチュア・ダックス・フンド、ミニチュア・ピンシャー

ミニチュア・シュナウザー、ラサ・アプソ、日本テリア、ポメラニアン、ボロニーズ、パグ、パピヨン

トイ・プードル、トイ・マンチェスター・プードル、チン、チワワ、ジャンク・ラッセル・テリア、

シー・ズー、キャパリア・キング・チャールズ・スパニエル、イタリアン・グレーハウンド など

中型犬 アメリカン・コッカー・スパニエル、イングリッシュ・コッカー・スパニエル、ウィペット

ウェルシュ・コーギー・ペンブローク、シェットランド・シープドック、シバイヌ、二ホンスピッ、

バゼット・ハウンド、バセンジー、ビーグル、フレンチ・ブルドック、ブルドック、北海道犬、甲斐犬、

ブリタニー・スパニエル、ボストン・テリア、ミニチュア・ブル・テリア など

大型犬 ラブラドール・レトリーバー、ボーダー・コリー、ラフ・コリー、ワイマラナー、ロットワイラー、

ボルゾイ、マスティフ、ブル・テリア、ボクサー、ホワイト・スイス・シェパード・ドック、ドーベルマン、

チャウ・チャウ、チェサピーク・ベイ・レトリーバー、セント・バーナード、ダルメシアン、サモエド、

シベリアン・ハスキー、グレート・ピレニーズ、イングリッシュ・スプリンガー・スパニエル

アフガン・ハウンド、グレート・ピレニーズ、アラスカン・マラミュート、土佐犬、秋田犬、紀州犬 など

犬の大きさ犬種などをふまえた上で愛犬コタローの場合の体力のピークと衰えはどうなのかを見ていきます。

愛犬コタローの体力のピークと衰えは

愛犬コタローが15歳時点で振り返ってみたお話になります。人間でいうと76歳前後さすがに人間でも健康体で過ごすことは難しい年齢です。

3~4歳の頃コタローは動物病院へ行く時は具合があまり良くなくても2.5kmの道のりを往復歩いて通っていました。それも真夏の暑い時期だったこともあり、病院の先生にタフだねと言われていたこともありましたが、さすがにそんな無茶は長く続かず、5~6歳ぐらいからは自転車で通うようになりました。

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今考えると歩いて病院に通っていた3~4歳ころが愛犬コタローの体力のピークだったような気がしますその後、5~6歳頃から徐々にではありますが体力の衰えが始まって来たのかもしれません。最初の頃はそれほど目立った衰えは感じられなかったのですが、13~14歳になると衰えが目立つようになってきました。

目に見える衰えの動作

1.おしっこの時よろけることが時たまある。(17~18回に2回くらい)

2.散歩の時、行は階段を下りるが帰りは階段を使わずスロープを歩く。(階段はわずか2段)

3.散歩には行きたがるもののあまり歩かない。しっことウンチが終わるとさっさと帰る。

4.以前より口臭が強くなった。

5.目やにがよく出るようになった。(これは3~4年ぐらい前から)

6.ベッドの上で体を擦りすりしているときや遊んでいるときにバランスがとれずこけることがある。

以上のようなことが最近特に気になることですが、犬種や育った環境、今置かれている環境などでも、今までと違った動作になることも考えられますので日頃から注意深く観察してあげることが必要です。

ただコタローの場合、上記のような動作の変化がある反面、現在(その当時)でも私が寝ているベッド(高さ45㎝)に軽々ジャンプをし上がってきます。歳のことを考え階段を用意したのですが全く使おうとしません。15歳という年齢を考えるとチョット驚きのジャンプ力です。

体力の衰えを防ぐための対応策は

体力の衰えを防ぐための対応策としては人間同様で、何と言っても愛犬も食事と運動(筋力アップ)にあります。では、どんな食事と運動が良いのでしょうか?初めに食事対策から

体力の衰えを防ぐ食事対策

◆バランスの良い食事:愛犬も人間同様に5大栄養素として「タンパク質」「炭水化物」「脂肪」の3大栄養素に加え「ビタミン」「ミネラル」の5種類があります。
「タンパク質」「炭水化物」「脂肪」はエネルギー供給源としての働き
「タンパク質」「脂肪」「ミネラル」は身体づくりの材料(骨・筋肉・脂肪・血液)として
「ビタミン」「ミネラル」は代謝を助け身体の機能を調整したりする働き
をそれぞれに担っています。最後に忘れてはいけないのが水です。水はミネラルウォーターよりも人間が飲める水道水であれば問題はありません。

一般的に総合栄養食のドックフードであれば上記すべての栄養素は十分に添加されていますので問題はありません。ですので、総合栄養食のドックフードを愛犬の年齢に適した量を与えていれば問題はないのですが、実際には中々上手くいかないこともあるのではないでしょうか。

その一例として、「人間が食べている物を欲しがる」「おやつのあげすぎ」「間食」などによって、栄養のかたよりなどから肥満になったり、内蔵の機能障害を起こしてしまうこともあります。

例えば、ビタミン不足になると疲れやすくなったり、食欲不振、皮膚疾患など様々な体調不良が現れてきます。

そこで、欠かせないビタミンとして水溶性のビタミンB群と脂溶性のビタミンDがります。ビタミンB群は色々な代謝を調整し、食事から摂取したエネルギーを効率よく使うことができるので正常な生育には欠かせません。
一方ビタミンDはカルシウムやリンの吸収をサポートし、犬の身体作りの基盤となる骨の代謝や強度に大きな影響を与える栄養素です。犬の場合、紫外線を浴びてビタミンDを合成できる人間とは違い、十分な量を生成できません。ですので、食事からしっかり摂取する必要があります。

また、筋肉をつけるには良質なタンパク質の摂取が欠かせません。鶏肉、豚肉、牛肉、羊肉などの脂肪分の少ない部位を茹でるかレンジでチンしたものをドライフードにトッピング。

愛犬の体調に変化が見られた場合には獣医師さんに相談の上、必要な栄養素を補いバランスの良い食事を目指していきましょう。過剰摂取になると逆に食欲不振や体重減など、さまざまな不調をきたすこともあります。
おやつは1日の食事摂取量の10%を越えないようにしましょう。

体力(筋力)の衰えを防ぐ運動

はじめに犬の筋力アップのメリットは肥満防止や老化防止、関節炎の防止など愛犬が健康で長く生きるためにはとても大切なことです。そこで、比較的簡単で手軽に出来きる衰えを防ぐ筋力アップをご紹介します。
注意点としては成長期を終えてから始めましょう。成長期はサイズによって異なりますが、9~24ヶ月が目安です。成長期中に始めてしまうと、骨がまだ柔らかいので正常な成長を妨げてしまうことがあります。

◆散歩編:普段歩く状態では後ろ足にはあまり力が入っていませんので、平坦なアスファルトが散歩コースの場合には筋力アップにはつながりません。ですので、坂道を登ったり、土の上や芝生、砂場があれば砂の上を歩くなど、とにかく、後ろ足に力が入らないと歩けないところを散歩するようにしましょう。
また、ドッグランなどで思いっきり走ったり、遊びを取り入れるのも効果で気です。

◆室内編:床がフローリングの場合にはマットやカーペットを敷きましょう。
★後ろ足を鍛える場合には「お座り」の状態からゆっくりと立ち上がる動作を繰り返す。
★前足を鍛える場合には「伏せ」の状態から「お座り」を繰り返す。
★四肢や腰回りの筋肉を鍛えるには「お手」を繰り返す。
★首回りを鍛えるには、おやつを手のひらの上に乗せ愛犬に一度見せてから手を閉じ、その手を上下左右にゆっくりと動かし手の動きに注目をさせる。
★全身の適度な運動。例えば愛犬と一緒にベッドで寝ている場合は、クッションなどをベッドの上に3~4個ランダムに置きタオルケットなどでカバーしその上を歩いてもらう。

ここから愛犬コタローの対応策になります

我が家の愛犬コタローと今まで一緒に暮らしてきて上記の年齢比較表には、そのままストレートには当てはまらない部分もありますが、食生活や運動愛犬との付き合い方で変わってくるのかもしれません。下記はコタローの10歳以降の出来事になります。

◆第一は食事(持病あり)

コタローは10歳を過ぎたあたりから腎臓や心臓、腸などに異変が起きはじめ体調が優れず、下痢や嘔吐を繰り返し一週間ぐらいの間隔で何度も続き体力が低下した時期がありました。ひどいときには下痢が15分おきに朝まで続き最後の方は血便でした。そして寝られない日が幾日もあり、コタローも私達も疲れ切ってしまったことも。

さすがに動きにも精彩がなくなり、一時はどうなることかと心配にもなりましたが病院にはすぐ行かず2~3日様子を見て体力が少し回復してから行っていました。

病院では以前から服用したいたガスターとステロイドを引き続き服用しステロイドの量を今までの3倍にし2ヶ月位続け様子を見ました。時々は下痢と嘔吐があるものの容体が安定してきたところで徐々にステロイドの量を減らし、食事の内容も変えていきました。

現在(その当時)は腎臓の薬のみでガスターとステロイドの服用は停止しています。そんな中での食事内容が以下のようなものになります。

食 事 内 容

病院から言われた低脂肪の食事がメインでチキン味の低脂肪の缶詰に先生から勧められたキャベツやジャガイモ、ニンジン、白米などです。

勿論、これらをすべて一回に与えるのではなく、主にチキン味の缶詰と細かくきざんだキャベツにドライのドックフードを混ぜ、鳥のササミをトッピングします。最後にレンジでチンして少しだけ温めます。これがメインの食事になります。

キャベツ(5ミリ角ぐらいに細かくカット)、ジャガイモ、ニンジンも細かくカットしたものをあらかじめレンジでチンし冷蔵庫で保管しておいたものを使います。

キャベツは最初の頃、大きめにカットしていたのですが段々食べなくなってきたので、どうしようか考え細かくカットすることで食べてくれる様になりました。

時々、目先を変えるためキャベツの代わりにジャガイモやニンジンを与えています。また、白米を、おやつがわりにあげることもあります。

この食事に変えてからは体調が徐々に良くなり下痢はなくなり体力も回復してきました。人間もそうですが、食事はとても大切だということを改めて知らされました。

この事から分かったことはバランスのとれた食事をさせていなかったことが主な原因だと思われますが、鳥のササミやキャベツなどの効果があったと思われます。特にキャベツは免疫力向上や豊富な食物繊維が便通を促進することで消化器系の健康をサポートし、さらにカルシウムやマグネシウムなどのミネラルや代謝に関わるビタミンB群も含まれていることが回復に向かった要因かも知れません。

◆第二は運動と接し方

コタローは最近(その当時)特に散歩に出かけてもあまり多くは歩きません。それでも、良く食べるわりには体重は増加しません(7.5㎏前後)その代わりに室内にいるときは私達の行くところに後ろからついてきて歩き回っています。

散歩はあまり歩きませんが、その代わり決まった時間に必ず出かけようとします。(朝、夕方)今の時期は朝も夕方も暗いのですが(朝5時、夕方17時)この時間帯は夏も冬も変わりません。

散歩ではおしっことウンチ、後はあたりの様子の確認とあらゆる物の匂いを嗅いでいます。この一連の行動を見ているとルーティーンとしてコタローの体に染みついているのかもしれません。ですので、このルーティーンは変えずに続けていこうと思います。なぜなら変えることによってストレスの原因になるのではと考えるからです。

できるだけストレスを与えないことも体力を維持し健康に過ごすためには大切なことなのかも知れません。ですので、愛犬の年齢にあった接し方が大切になってきます。

上記の内容からコタローは運動らしい運動は出来ていません。人間もそうですが衰えが始まるのは足からです。ルーティーンを守るのは良しとしても、散歩であまり歩かないのであれば室内でのトレーニングが必要なのかもしれません。

◆第三は病気の時の薬の与え方

当然病気なので薬は病院の先生の指示通リに与えるのですが、『飲み切り』と言われたもの以外は愛犬の様子を観察しながら与えるように気を付けています。

病気にもよりますがコタローの例でいうと下痢と嘔吐がひどかったのでステロイドを使用していましたが、ステロイドは副作用を伴うので注意が必要だと思われます。

ステロイドの主な効果としては炎症を抑制し過剰な免疫反応を抑えるといったものがあり、痒み、下痢や嘔吐、各種アレルギー、椎間板ヘルニアなど色々な病気に用いられているようです。さらに、即効性がある反面副作用があるので下記項目には注意が必要です。

副作用について

1.食欲旺盛になる(食べ過ぎ)

2.感染症にかかりやすくなる

3.多飲多尿

4.下痢や嘔吐

5.高血圧等々

コタローの場合問題になったのが1と3と4です。

1.食欲旺盛については:とにかくよく食べるようになり一時は9㎏を超えたこともしばしばありました。
対応策としては:一度に沢山上げるのではなく、少なめの量を数回に分けてあげることで満腹感を得る方法です。
3.多飲多尿については:腎臓の機能が低下すると、尿を濃縮出来なくなり薄い尿のまま大量に排出するため、水分不足となり、水をたくさん飲むようになる。
対応策としては:休薬をする。水を切らさない。いつでも飲めるようにしておく。
4.下痢や嘔吐については:これが一番大きな問題で下痢や嘔吐の症状を直すためにステロイドを服用しているのに副作用で下痢や嘔吐ぶり返しては元も子もない。
対応策としては:胃の粘膜保護ためのガスターを一緒に服用する(病院でステロイドと一緒に出してくれると思います)それと薬の量と与える期間をまもる。様子を見ながら休薬も考える。

薬の量は愛犬の体重で決められているようです。コタローの場合、ある一定の期間服用したあと3週間~1ヶ月位の間を開ける。それを3回ぐらい繰り返す事で改善されてきました。

1回目の服用期間で容態が改善されても暫くすると(1ヶ月~2ヶ月、長い時で半年)下痢と嘔吐が始まり、この状態が2回、3回と続きます。いずれの場合も最初の頃は多めの量を飲ませ、様子を見ながら徐々に量を減らしていき体調が完全に回復した時点で薬はストップします。(ステロイドの量は病院で決めてくれます)

現在(その当時)は体調が回復しているのでステロイドは服用していません。3回ともそうですが体調(便の硬さ、嘔吐の回数)を細かく見ながら徐々に量を減らし、なおかつ服用する間隔を開けていきます。(1日おき、2日おき、3日おき)そして最終的に服用をストップします。

下痢や嘔吐を治すために服用している薬で症状が悪化しない為にも日頃の細かなチェックは欠かせません。副作用を怖がらず病院の先生のアドバイスと日頃からの観察力があれば大丈夫だと思われます。

※「病気の時の薬の与え方」は直接、愛犬の老いの年齢とは関係がありませんが、仮に病気になった時に早く回復するための大切なポイントになります。
※あくまでも愛犬コタローの場合の対処方であり、犬種、環境により異なることがあると思われますのでご参考まで。

まとめ

犬の体力のピークは小型犬、中型犬、大型犬とも3歳頃なのに対して衰え始めるのは小型犬が11歳頃から、中型犬は9歳頃から、大型犬に至っては5歳頃からと驚くほど速い。個体差があるのですべての愛犬に当てはまるわけではありませんが、飼い主さんと一緒に過ごせる時間はそれほど長くはありません。

当然、病気なども考えられますのでストレスなどがかからないように十分気を付けて愛犬との楽しい日々が過ごせるようにしていきたいものです。

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