愛犬の最後の時の気持ちは・・・辛くても飼い主さんの帰りを待ち続ける!

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新しい家族(愛犬)を迎えるときの気持ちはとってもワクワク・ドキドキと心弾むものがあります。これから先、愛犬との様々な出来事が飼い主さんや家族とって明るく楽しい生活を送るためには、欠かせない存在になり、時には感動や勇気を与えてくれたりもします。時々、問題を引き起こし困ってしまう事もありますが、それも最後には懐かしい思い出となります。

愛犬に限らずこの世に生を受けたものには悲しくて寂しいことですが最後の時が訪れます。我が家の愛犬コタローにもその最後の時が訪れました。

それでは、その愛犬コタローが亡くなる約3週間の間に徐々に表れてきた症状、行動を見ていきます。元気いっぱいの頃のコタローからは考えにくいものでしたが、この間の愛犬コタローの気持ちを思うと切ないものがありました。

愛犬コタローはパピヨンとイングリッシュスプリンガースパニエルのミックス犬で17歳と2ヶ月で最期の時を迎えました。犬の寿命は皆さんもご存知のように小型犬が長く、次いで中型犬、大型犬と続きます。コタローは小型犬ですが、その中でも長生きをした方だと思われます。

この記事から分かること
最後の時が近くなってきた愛犬の症状や行動、仕草など。犬種や個体差、基礎疾患などで多少の違いはあります。

おおよそ下記の5つの症状、行動、仕草の順で徐々に悪化していきました。

さらに、愛犬コタローには下記の基礎疾患があったことも付け加えておきます。

◆ 心臓病・・・(雑音が確認される)突然死の可能性もあると獣医師さん。亡くなる3週間前まで薬を服用
◆ 腎臓病・・・亡くなる3週間前まで薬を服用
◆ てんかん発作・・・亡くなる3週間前まで薬を服用(てんかん発作は基礎疾患に含まれないようです)

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愛犬の散歩の時間が徐々に短くなる

愛犬コタローは元々長く散歩をする方ではありませんでしたが、出たがりで散歩から帰ってきたすぐ後でも、私が玄関に行くと後をついてきて、また散歩に行けるものと思い込み中々離れようとしません。そんな元気なときでも20~30分位と時間は短めでしたが元気に散歩を楽しんでいました。

しかし、その散歩時間も亡くなる3ヶ月前位からは徐々に短くなり始め、少し歩いただけですぐに帰ろうとし中々前に行こうとしません。最終的には外に出るとすぐに帰ってしまう状態が続いていましたが、様子を伺っていると何かに怯えているようにも感じられたのでそれ以上は無理をしませんでした。そんな状況下でも相変わらず出たがりの気持は最後の最後まで変わりませんでした。

また、私の帰り時間が近くなると玄関で毎日待っていたのですが、この頃を境に玄関手前の廊下で待っていることもあり、ドアを開けるときは少し心配でした。今、考えると体調に変化が徐々に表れ始め辛い状態だったのだと思われます。そのような状態でも飼い主を待ち続けるコタローには不安な気持ちがあったのだと思われます。

家族の呼びかけに対し、愛犬の反応が鈍くなる

散歩の時間が短くなるのと相前後して呼びかけに対しての反応に時間がかかるようになったり、ふらつくことが多く見られるようになりました。私たちがコタローと声をかけても全く振り向く様子も見せず、関係のない方向へいってしまいます。この状態は毎回ではないのですが、少し気になり始めていました。この時点で思ったことは、愛犬コタローが抱えている病気のことと年齢です。

暫くの間てんかん発作は影を潜めていましたが、気になったのがてんかん発作による後遺症です。この後遺症の一つに、呼びかけに対して『反応が鈍い』『ふらつき』がありますが、この症状も発作後、時間がたつと完全に消失してしまうようです。ですので、てんかん発作が直接影響しているとは考えにくいようです

しかし、過去には66日間の間に4回も連続して発作が起きており、それが関係しているかもしれませんがハッキリとしたことは分からないまま時間が過ぎ去ってしまいました。

獣医師さんに確認をしたところ詳しい検査が必要で、その為には麻酔が必要となりコタローの年齢、基礎疾患を考えると検査の途中で亡くなったり、検査が終わっても目が覚めず最後になってしまう事もあるので、薬での対応を選びました。最終的には飼い主さんの判断になるのでが、その時のコタローの体調、気持ちも考え判断しました。

寝て過ごす時間が多くなる

呼びかけに対して反応が鈍くなり始めたころから、寝て過ごすことが多くなり一日の半分を寝ていたリ、私の仕事が休みの日などは私が朝起きてもコタローは起きずにそのまま夕方まで寝ていることも何度かありました。

ですので、朝ごはんを食べないことも多くなり起きてくるときはオシッコとウンチをする時ぐらいで、寝ている時の様子を伺うと何となく怠そうな感じに見えました。

トイレの回数が増え、さらに失敗することが多くなる

コタローが亡くなる3週間より前から片足をあげずに、両足をついたままオシッコをする事が多く見られるようになりました。もともと男のコは生後6~10ヶ月位で片足をあげオシッコをするようになるようですが、飼い主さんによつては部屋の汚れを気にし両足をついたままオシッコするように躾ける方もいらっしやるようです。

愛犬コタローの場合、必ずオシッコは決まった場所にしていたので両足での躾はしていませんでした。それと両足のままオシッコをすると、お腹や前脚にかかり汚れてしまうのでその後の手入れが大変になってしまいます。

そんな愛犬コタローが両足をついたままオシッコをする回数が少しずつ増え、時には違う場所にしてしまうようになってきました。コタロー自身はオシッコをしようとして所定の場所まで来るのですがどうしても場所が少しずつずれてしまい、思っていた場所にできなくなってしまうようです。コタローの気持ち的にはいつもと同じ場所にしていると思っているのかもしれません。

そんな行動が続く中、トイレの回数も少し増えた来た様に感じました。オシッコもそうですがウンチも時々失敗するようになってきました。こうなってくると一般的にはオムツを付けることを考えると思うのですが、コタローの場合、身体に何かを付けることを極端に嫌うのでオムツを付けることは考えませんでした。どれほど嫌いかは最後最後に分かります。

オシッコ、ウンチを失敗したときに一番大切なことは決して叱らないことです。ましてや大声で怒鳴るなどは愛犬が怯えてトイレを我慢するようになったり、飼い主さんに隠れてオシッコ、ウンチをするようになってしまいます。

ですので、コタローの気持ち、体調、年齢を考え『怒ってないよ、大丈夫』と優しく話しかけてから後始末をしていました。その時のコタローの顔を見ると『悪いことをしてしまった』と言わんばかりの目が忘れられません。

愛犬の食欲が減退し体調が悪化していく

オシッコ、ウンチの失敗が多くなり始めたころから心臓、腎臓病が悪化し始め他の臓器にも悪影響を及ぼし始めたのだと思われます。

そんな中、或る日突然、全く食べなくなってしまいました。以前にも同じことが何度かあり、その時は2日位で食欲が戻っていつものように食べていたのですが、今回は3日、4日経ってもいっこうに食べようとはしない。それでも水だけは以前ほどではないものの飲むことは出来ていました 。この時点でまだ動くことが出来ていたので動物病院で診てもらいましたが施した処置は点滴のみでした。

さらに、膵炎の疑いも考えられるとのことでした。獣医師さんには最後の時が近いことが分かっていたようですが、ハッキリとしたお話はされませんでした。でも、その時の雰囲気、お話で察することが出来ました。

食事が全くできないので、それまで服用したいた心臓、腎臓、てんかん発作の薬もうけつけませんでした。愛犬コタローはササミが好物なのでササミに包んで飲ませようとするのですが食べようとしませんでした。この症状が出始めたのが亡くなる3週間前ぐらいでした。この時のコタロー気持ちを思うと辛くてたまりません。

膵炎とは
消化を助けるための消化酵素やアルカリ性の膵液を出す消化器臓器ですが、膵炎が起こると消化液自体が膵臓自体や腹腔内の臓器を損傷してしまう。症状は嘔吐や食欲不振、腹痛などで重症化すると腹膜炎や多臓器不全を起し死亡することもある。

さらに悪化していき、最後には不安な表情を見せるようになった。

病院から戻っても体調が元に戻ることはなく、当然ですが食欲もなく徐々に水も飲まなくなってしまいました。コタローが元気だった頃、私のベットに軽々と駆け上がり一緒に寝ていたのですが、体調が悪くてもその気持ちだけは変わらないようでベットの下を行ったり来たりし何とか上がろうとするのですが、愛犬コタローにはその力は残っていないようです。抱っこしてベットに上げてもいいのですが、降りるときのことを考えるとそれもできませんでした。

仕方がないので自分のベットに入り寝るようになりました。

 

自分のベットで寝ていてもこちらの様子が気になるのか、私の方を見て何処にいるかを確認し確認できると頭をうずめ少し休んでは、また居場所を確認するということを繰り返し行っていました。一人になるのがとっても不安で側にいることを確認していたのだと思われます。

それでも、愛犬の最後の日は飼い主を待っていた

結局、飲まず食わずの日が3週間続き、健康だった時9㎏あった体重が見る見るうちに5㎏までに減ってしまいました。毎日のことですが、私が仕事に出かけるときには玄関まで見送りに来てくれていたのですが亡くなる1週間ぐらい前からは、それも出来なくなっていました。それでも、愛犬コタローに『出かけるよ』と声をかけると気が付き、やっとの思いでふらつきながらも玄関まで来てくれたコタローの気持ちには頭が下がります。

亡くなる前日の朝は起きてきませんでしたのでコタローの身体のことを考え声はかけませんでした。

私達は共働きで私が先に出かけ妻が後から出かけます。私が出かけるときは寝ていましたが、妻が出かけるときには気が付いたようで下痢気味で黒いウンチをしながらも後を追ってきたそうです。

私が仕事から帰って玄関を開けると玄関の床で倒れていたのでドキッとしました。慌ててコタローに声をかけ体に触れると少し冷たくなっていました。床はオシッコで濡れウンチもしていました。満足に歩くこともままならないのに玄関まで何とか来て帰りを待つコタローの気持ちを考えると切なくなります。

すぐに身体を綺麗にし温かくしてから動物病院に電話で相談をしました。先生は連れてこれれば来てください、でも、無理しないでくださいとのこと。出来ることは温かくして側にいてあげることしかありませんが病院に行けば少しでもコタローの身体を楽にしたあげられるのではないかと思い悩み結局、連れて行くことに決めました。

この時のコタローの状態は身体に力が入らず首が座らない状態でしたので、出来るだけ温かくし首は手で支えながら愛犬コタローに『頑張れ!』と声を何度もかけながらやっとの思いで病気まで。

少しの間待って先生に診てもらいましたが何もできませんでした。点滴ですら内臓に負担がかかってしまうのでそれも出来ませんでした。ただ、順番を待っている間に痙攣を起こしことを伝えるとブドウ糖を与えてみてくださいと渡されました。

注意点として無理に飲ませず少量ずつゆっくりと舌の上にのせ与えるか、歯茎に直接塗るのいずれか。無理に飲ませると気管に入ってしまう事もあるので注意が必要だそうです。

痙攣とぶどう糖にについて
痙攣を起こす原因となるものには、『てんかん』、『感染症』、『水頭症』、『中毒』、『脳の炎症や腫瘍』、『代謝の異常』などがありますが、今回のコタローの場合は多臓器不全から低血糖症を引き起こし痙攣を誘発たもので、ぶどう糖で痙攣を一時的に抑えるだけのもので、これによって回復すると言うものではありません。

結局、病院に連れて行ってもコタローにしてあげられることは何もなく、ただ辛い思いをさせただけだったのかもしれません。愛犬コタローは自力では動くことができないのでオシッコ、ウンチのことを考え病院でオムツを付けてもらい、予備に数枚頂いてきました。最後に今晩が峠と伝えられましたがある程度覚悟をしたいたので驚きはありませんでした。病院からの帰りも寒くないようにして首を支えながら帰ってきました。

自宅に帰ってから早速、コタローをバスタオル数枚で包み、さらに電気あんかを弱めにして温めてあげるのですが身体はどんどん冷たくなっていき痙攣も引き起こす状態。ぶどう糖を歯茎に直接何度も塗ってあげましたが効果があるのかどうかは全く分かりません。

こんな状態でも病院で付けてもらったオムツをいつの間にか外していたので、代わりのオムツを付けてあげたのですが、足の動きを見ると何となく嫌がっている感じがしました。こんな時でも自分の気持ちを伝えたかっのだと思います。

最後にできることは愛犬コタローの側に付き添い声をかけながら顔や頭、そして身体をさすってあげることしかできません。時折コタローはこちらをしっかりとした眼差しで見てくれる時間もありましが、病院に行った翌日の深夜零時過ぎに最後の時を迎えました。(死因は多臓器不全)

最後の時は、つけていたオムツをいつの間にか外していました。コタローは本当に自分の身体に余計なものを付けるのが嫌だったんですね。きっと、無意識のうちに外したんだと思います。最後の時ぐらいはコタローの身体の負担を考えオムツは外してあげるべきでした。それが唯一の心残りです。

まとめ

生あるものはいつかは最後の時を迎えるのですが、愛犬は家族同然でその家族が病気になった時や怪我をしたときに、どうしてあげるかは獣医師さんではなく飼い主さんです。獣医師さんの診察結果や意見をよく聞いたうえで愛犬の体調、気持ちを考え最終的に決められるのは飼い主さんです。

なぜなら、愛犬と共に一番長く暮らし誰よりも愛犬の身体の状態や気持ちをよく知っているのが飼い主さんだからです。

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